件の模型店には、立地が浅草の松屋の構内であることからか、東武の車両の写真が飾られています。

しかしこれらの写真、人選(車選?)がかなりマニアックなようで。

 

まずは1枚目。左上から時計回りに、100系「スペーシア」、7800系(※)、200系、キハ2000形というラインナップ。

※=当初1700系と記していたのは、正しくは7800系です。大変失礼いたしました。

 

100系・200系があるのになぜ7800系?

 

キャプションでもツッコミを入れてしまいましたが、7800系を持ってきたあたりがいかにも「濃いぃ」感じがします。100系・200系とくれば「DRC」1720系だろ普通。

キハ2000を持ってくるのは、大いにわかります。東武の旅客線、いや東武全体でも最後まで残った非電化路線に投入された気動車ですから。この車両、東武が投入した気動車としては、確か最初で最後ではなかったかな? それにこの車両が世に出たときは、まだ矢板線が残っていたはずで、矢板線に投入していればあるいは、という気もしますが、このころ既に矢板線は廃止する計画が決まっていたんでしょうか。

 

そしてこちらは、上が8000系…と思いきや。

 

5000系

 

8000系ではなく5000系。これも「濃すぎるだろ!」とツッコミたいところ。5000・5050・5070系の5000系列が、7800系列の機器流用更新車であり、最後に残った関東大手私鉄の吊り掛け車であることはあまりにも有名ですが、よりによってここで、第1弾の5000系を出してこなくても…と思ってしまいます。

下段はデハ1ですが、こちらは東武が初めて導入した電車であり、この車を取り上げる歴史的意義は十分に理解できます。

 

そして↑のパネルの左横には、この車両が。

 

30000系!

 

ここで30000系持ってくるか!

確かに30000系は半蔵門線・東急田園都市線直通用として世に出た車両ですが、今年2月末の時点で、本来の任務に就く編成は31409+31609の1編成のみ、あとは全て東上線へ転属してしまいました。しかも東上線転属後、中間に組み込まれた運転台が撤去され、区画こそ残っているものの機器類が撤去されてしまい、事実上10連貫通編成に改められました。

まあ確かに、半蔵門線直通を果たした最初の車両は30000系ですから、その功績を考慮しての選定なら文句はありません。

 

このほか、このお店には「DRC」1720系や「赤い急行」1800系が実際に使用していたヘッドマークが別の場所に飾られています。興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

【令和3年3月11日 本文一部訂正】