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JR北海道釧路支社は2021年3月5日、花咲線の開通100周年・釧路駅の開業120周年などをまとめて記念する周年記念イベントを4月3日・4日に開催し、釧路支社管内で使用されているキハ40形1両を「キハ22」風の復刻塗装に塗り替えることを発表した。

【「キハ22」風復刻塗装とは?】
「キハ22」風復刻塗装は通称『国鉄一般形気動車標準色』とよばれる「朱色4号をベースとして、窓周りをクリーム4号で塗装した2色塗装」を再現したもので、1959年〜1976年には全国の一般形気動車における標準塗装として使用された。なお、1977年にデビューしたキハ40系列では塗装費用を削減する観点から「朱色5号」の単色塗装を標準塗装に採用し、他系列もこの塗装(朱色5号単色)や地域オリジナル塗装に塗り替えられる形で姿を消していった。

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「国鉄一般形気動車標準塗装」の復刻塗装車両(画像はJR西日本が同系列のキハ47形で再現したもの)

【「北の40」でも候補になっていた、「キハ40」の復刻塗装】
JR北海道では2019年に「山紫水明」のデビューを記念して開催された『北の復刻 40リクエスト』キャンペーンの復刻塗装候補において「キハ82・キハ56・キハ183」などとともにノミネートされた。
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「北の復刻 40リクエスト」の塗装候補のイメージ図(2019年11月の公式プレスリリースより)、このときのキャンペーンでは⑥の「キハ400 急行「宗谷」風」が当選した。なお、キハ22『国鉄一般色塗装』は④の塗装パターンである。

なお、今回の復刻塗装車両は2両に施される予定で、もう1両は4月下旬にデビューする予定だという。

詳細(JR北海道公式プレスリリース)



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【解説:キハ22形】
国鉄が1950年代後半〜1960年代中盤ごろにかけて製造した「キハ20系列」のうち、耐寒仕様のである「キハ21形」の改良型として製造されたのが「キハ22形」だ。この車両は酷寒地向けの仕様で製造されており、以後に製造された国鉄急行形・一般形気動車の酷寒地仕様車両の耐寒性能は同車を基準としている。

※タイトルの「ノスタルジー」はJR西日本のキハ47形で2016年〜2020年に運行されていた『みまさかノスタルジー』の第1期塗装「国鉄一般形」(現在(2020年2月〜)は第2期塗装「国鉄急行形」)に掛け合わせています。