わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【祝!東北新幹線全線再開】50%OFFのはやぶさ号で行く冬の青森【2021-02冬の北東北1】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回から、2021年2月25日(木)~27日(土)の2泊3日で出かけた冬の北東北の旅の模様を何回かに分けてご紹介していきます。

 

1日目 2021年2月25日(木)①

さて、今回の旅のスタートは東京駅となります。今回の旅の舞台である「北東北」へ向けて、まずは東京から新青森まで東北新幹線に乗車していきます。

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祝!東北新幹線全線運転再開

2021年2月13日の深夜に発生した福島県沖を震源とする最大震度6強地震を受けて、東北新幹線は一部区間が不通となっておりましたが、この旅の前日である2月24日にようやく全線で運転を再開しました! 当面は揺れの強かった地域で徐行運転を行うため、減便となり臨時ダイヤでの運行となります。

私はこの旅行の計画を地震前から立てていたので、一時は旅行取りやめも考えましたが、何とか復旧が間に合ってよかったと思います。最前線で復旧作業にあたってくださった現場の皆様には感謝の思いでいっぱいです。

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E5系はやぶさ」デビュー10周年!

今回乗車するのは、東京7:32発の〔はやぶさ5号〕新青森です。盛岡まではこまち5号を連結して、立派な17両編成での運行となります。

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盛岡~新青森は各駅に停車

本来のダイヤでは、この〔はやぶさ5号〕は終点の新青森に10:52に到着するのですが、現在は徐行運転のため70分遅れて12:02に到着するダイヤとなっています。東京~新青森駅間は最速3時間を切る列車もあるくらいですから、そこを4時間30分かけて走るというのはある意味なかなかできる体験ではないかもしれません。

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東京出発時点では余裕がある?

列車は定刻通り7:32に東京駅を出発。これより上野、大宮、仙台、盛岡、いわて沼宮内、二戸、八戸、七戸十和田に停車して終点の新青森へと至ります。

5号車の普通車指定席に乗車しましたが、東京駅を出た時点ではまだ比較的座席に余裕があるように見えました。

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北の玄関口・東京

余談ですが、1991年に東北新幹線の東京~上野駅間が開業してから今年でちょうど30年となります。2015年には上野東京ライン開業により在来線の上野どまりの中距離電車もその多くが東京方面へと乗り入れるようになり、いよいよ本格的に東京駅が北の玄関口となってきました。東京~上野駅間で常磐線と並走します。

上野、大宮と停車して、その先は上越新幹線が左に分岐していきます。この2駅からもかなりの乗車があり、大宮を出発したころには多くの区画に人がいるように見受けられました。

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指ノミ券

実は今回、東京~新青森駅はえきねっとの「お先にトクだ値スペシャ」として、定価の50%OFF8,730円で乗車しています。これはえきねっと会員限定で、20日前までの予約の際に適用される特別価格で、乗車券と特急券が一体となって販売されています。なお乗車の際には「新幹線eチケット」限定となっており、事前に紐づけしたSuicaを新幹線の改札機にかざすことでチケットレスで乗車できるようになっていますが、今回は2月13日の地震発生前に予約していた列車が運休となってしまったことで乗車変更を行ったため、みどりの窓口にて列車名と座席を示す指ノミ券を発券していただき、それを確認して乗車しています。 

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景色が眺めやすい

那須塩原を過ぎると、列車の速度が徐々に落ちていきます。これは駅に停車するわけではなく、先日の地震により被害の大きかった区間に差し掛かったため、徐行運転となっているのです。徐行区間那須塩原一ノ関駅間となっており、最速320km/hで走れるはずのこの区間は100km/h前後まで落として運行されています。

郡山~福島駅間で少しだけ動画も撮影したので、その様子は以下のリンクからご覧ください。

youtu.be

動画をご覧いただければわかる通り、かなりゆっくりなので景色が眺めやすいんですよね。在来線とあまり速度に違いがなく、しかし在来線よりも高い位置を走るということで、普段は一瞬で過ぎ去ってしまう高い位置からの車窓をじっくり眺めることができます。

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まもなく仙台

栃木・福島県内の駅をすべて通過し、再び市街地が見えてきたら杜の都・仙台に到着します。

9:56に定刻通り仙台に到着。定刻とはいってもあくまで臨時ダイヤにおける定刻で、通常ダイヤであればはやぶさ5号は仙台に9:04の到着となるため、現在は52分遅れということになります。東京~仙台が新幹線で2時間半もかかるというのはなかなか衝撃的ですよね。

仙台でかなり乗客の入れ替わりがあり、定刻通り発車。次の停車駅は盛岡となります。

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岩手県内は雪景色!

一ノ関を過ぎると、徐行運転の区間も終了。一気に新幹線本来のスピードを取り戻します。車窓の流れ方と走行音が一気に変わりました。

そして岩手県内に入ると、辺りは一気に銀世界へと変化。東京や仙台では雪のかけらもありませんでしたが、こうして急激に車窓が変化するとやはり北に向かっていることを実感できます。これは飛行機ではなかなか味わえない感覚です。

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盛岡でこまちを切り離し

そして10:55に定刻通り盛岡へと到着です。ここで前方に連結していた「こまち5号」を切り離し先に発車させます。この臨時ダイヤでは、盛岡への到着は通常ダイヤより1時間11分遅いということになります。本来であれば、この盛岡に着くくらいのタイミングで終点の新青森まで到着できてしまいます。

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新幹線秘境駅

盛岡を出ると、列車は終点の新青森まで各駅に停車していきます。新幹線なのに秘境駅と言われる「いわて沼宮内」にもちゃんと停車し、八戸を過ぎると車内はかなり空席が目立つようになります。

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一層雪深くなっていく

青森県内に入ると、窓の外は一層雪深くなっていき、空調の効いた新幹線から降りたくなくなってしまいます(笑)。間違いなく外は極寒ですからね。

そんな思いも虚しく、12:02に終点の新青森へと到着! 通常ダイヤよりも1時間10分遅れということになります。

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6年ぶりの来訪

実は新青森駅に降り立つのは約6年ぶりで、前回はまだ北海道新幹線開業前だったためこの駅が新幹線としての終着駅になっていました。現在はこの駅を境に路線名が変わり、ここから新函館北斗まで伸びる線路がJR北海道の運行する「北海道新幹線」となっています。

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現在は新青森で系統分割

もちろん通常ダイヤでは東京~新函館北斗駅間の直通運転が行われているのは言うまでもないですが、現在は臨時ダイヤのため新函館北斗方面の新幹線はほとんど新青森始発となっており、新青森駅では珍しく日中でも北海道方面の「当駅始発」の文字を見ることができます。

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新青森駅東口

さて、ここからしばらく青森市内を観光していきたいと思います。まずはみなさんも小学校の社会の教科書で一度は聞いたことがあるであろう「三内丸山遺跡」へと向かうことにします。青森駅新青森駅のどちらからもバスがありますが、新青森駅からの方が近いのでこちらを利用していきます。

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ねぶたん号に乗車

新青森駅東口のバスロータリーで寒空の下しばらく待っていると、マイクロバスのようなものがやってきました。こちらが観光に便利な「あおもりシャトルループバスねぶたん号」です。青森駅周辺~フェリーターミナル~新青森駅三内丸山遺跡を一直線に結び、途中の主要な観光地へと停車していきます。距離に関わらず1回の乗車で300円ということで、新青森駅から三内丸山遺跡までの乗車だと若干割高ではありますが、これしか手段がないと思うので乗車していきます。

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三内丸山遺跡に到着!

15分ほど乗車し、12:40頃に終点の三内丸山遺跡前へと到着! 若干遅れていたようですが、今回の行程ではあまり問題はありません。

バスを降りると目の前には「三内丸山遺跡センター」という建物があります。この建物に入り、進んでいくことで遺跡および博物館を楽しむことができます。大学生の入館料は200円とかなりリーズナブルでした。

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遭難しそう

しかしまぁ、遺跡のエリアへと進んでみると、ご覧の通り。冬の青森を舐めちゃいけませんね。自分の背丈ほどの雪が積もっていて、どこに何があるかわからないだけでなく、目印となる竪穴住居が見えにくいので方向感覚を失います。気温も低く、こうしている間にも雪がどんどん降り続いていて、もしかしたら遭難するのではないかという恐怖に駆られます。

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大人も子どもも楽しめる

外の見学はそこそこにして、早々に建物内へと戻り館内展示を楽しむことにします。館内では縄文時代の文化や風土がコミカルな人形を用いて解説されており、大人も子どもも楽しめそうです。ただ不安だったのは、パッと見たところお客さんが全然いないということですかね…。いくら平日とはいえ、これだけガラガラなのはかなり心配になります。GoToトラベルがあった昨年下半期であればこんなことはありえなかったでしょうが…。

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青森市営バス青森駅

一通り見学を楽しんだら、路線バスで今度は青森駅へと向かいます。三内丸山遺跡から青森駅までは先ほどご紹介した「ねぶたん号」の他に一般的な路線バスもあり、こちらの方が本数が多く運賃も安いのでなるべくこちらがオススメです。

青森市営バスには若干名の乗客が乗り込み、13:46に定刻通り三内丸山遺跡前を出発。路線バスなので先ほどとは異なりこまめにバス停がありますが、ルートがそもそもねぶたん号よりも圧倒的に短いのであっという間に青森駅までやってこれます。

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まもなく解体される青森駅

20分ほどの乗車で、青森駅へとやってきました。青森には何度か来たことがありますが、冬の青森に降り立つのは初めてだと思います。「あおもり駅」の文字が特徴的なこの4代目青森駅舎は、実は2021年3月末をもって見納めとなるようで、5代目駅舎供用開始後は取り壊されるということで、しっかりその光景も目に焼き付けておきます。

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青森魚菜センター

さて、ここで少し遅い時間ですがお昼ご飯にしたいと思います。ということで駅からすぐの「青森魚菜センター」にやってきました! こちらで青森の名物「のっけ丼」を楽しんでいきたいと思います。

ここでは好きな具材を自由にのせて、自分だけのオリジナル海鮮丼が作れます。チケットが2種類あり、「5回券(750円)」と「10回券(1,500円)」となっています。場内の各店では、具材に応じて「チケット○枚分」という交換レートが定められているので、それにしたがって好きな具材をのせていってもらうという流れになります。なおご飯もチケットに含まれていて、普通盛が1枚分、大盛が2枚分となっています。

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豪華のっけ丼

今回は豪勢にいきたいので、1,500円でチケットを10枚購入。まぐろ、サーモン、いくら、さば、ほたて、まぐろ切り落とし、有頭えびをのせ、味噌汁をつけました。どんぶりをもって場内を練り歩いていると、左右から「今日は旬の○○があるよ!どうだい!」みたいな感じでいろんな具材を勧めてくれるのでかなり迷いましたが、どれも新鮮で本当に美味しかったです!! これだけたくさんの具材がのって、味噌汁もつけて1,500円と考えると、海鮮丼としてもかなり安い方なのではないでしょうか? 

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JNRの文字が残る八甲田丸

お腹も満たされたところで、ここからはしばしの青森市内観光です。まずは青森駅のすぐ横にある「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」を見学します。

青森駅東口を出て左に少し歩くと大きな船体が見えてきます。1988年に廃止された青函連絡船の軌跡を今に伝える博物館で、館内を見学しながら青函の輸送の歴史を知ることができるようになっています。

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隅々まで見学できる

かつて実際に使用されていた座席に座ることができたり、車両航送用のスペースを実際に歩くことができたり…。こちらもやはり平日ということで、かなり空いていました。かつて実際に航送されていたであろう気動車や貨車も実際に保存されているのがなかなか貴重だなという気がしました。船のしくみに関してもいろいろ見学できるので、船舶マニア(?)の方にとっても面白いと思います!

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ねぶたの家 ワ・ラッセ

さて、八甲田丸を後にし、続いてやってきたのは「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。こちらも青森駅からすぐのところにあり、駅のホームからもしっかり確認することができる奇抜な赤色の建物です。

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大迫力のねぶたを間近で見れる

こちらでは、青森のねぶたを実際に生で見ることができるとともに、その歴史についても知ることができるミュージアムとなっています。何といってもこの大迫力の「ねぶた」は一見の価値ありです!

2020年は新型コロナの影響で、青森ねぶたまつりを含め東北各所の有名な祭りが軒並み中止となってしまいました。そんな閉塞感漂う今の時代ですが、このねぶたが明るい未来を照らしてくれそうな気がします。今年こそは、是非とも開催にこぎつけてもらいたいと願っています。

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青森観光物産館「アスパム

さて、青森市内観光の最後はこちらの「アスパム」へとやってきました。奇抜な三角形のこの建物も青森駅から比較的近く、何よりもこれほど大きいですから決して迷うことはありません(笑)。

こちらは観光物産館ということで、館内にはさまざまなお土産物屋さんや飲食店が軒を連ねています。また貸会議室等もあるようで、観光客のみならず市民の方もよく利用されるようです。

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展望台からの眺め

なので基本的にはアスパム自体は入場無料なのですが、展望台は有料となっています。上ってみると、ちょうど先ほど見学した八甲田丸や青森駅、その真上に架かる大きな橋もはっきりと見えます。展望台やタワーのビューポイントというとだいたいカップルで占拠されていて私のような独り身の陰キャ男子大学生はかなり肩身が狭い思いをするのですが、私が行った際は他に誰もおらず、逆に心配になるほどでした。ぐるっと一周して、青森駅へと戻ります。

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五所川原へと向かう

本日の最終目的地は青森県五所川原というところなので、これから奥羽本線五能線を乗り継いでこの青森駅から五所川原駅へと向かいます。

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東口の発車標もまもなく見納め?

乗車するのは、青森16:45発の奥羽本線 弘前です。平日夕方のラッシュアワーに差し掛かり、わりかし本数が多い時間帯でしょうが、それでも奥羽本線は40分に1本程度ということで、東京との差の凄まじさを感じます。東口改札の上に設置されたこの4方向の発車標も駅舎解体と同時に見納めかと思うと名残惜しいです…。左上は黒いテープで隠されていますが、うっすらと「津軽海峡線」の文字も見えます。函館・札幌方面の列車はここに表示されていたというわけですね。

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これまで無数の人が往来したコンコース

階段を上がり、東西を結ぶコンコースを歩いてホームへと向かいます。ここも昔ながらといった様子で、壁には往年の青森駅の貴重な画像が並んでいます。青函連絡船があった時代にはこれより北側にもう1本コンコースがあり、青函連絡船への乗り換え通路となっていたようですが、現在はこの1本のみですから、青森駅に来たら必ず通ることになります。

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現駅舎の背後に立ち上がる新駅舎

コンコースの窓から覗いてみると、現駅舎の背後では着々と新駅が出来てきているのがわかります。開業を1ヵ月後に控え、作業は大詰めといったところでしょうか。その奥には駅ビル「ラビナ」も見えます。

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おなじみの701系

それでは北東北でおなじみ、ピンクの帯が特徴的な701系に乗り込みます。車内はオールロングシートで、夕刻になりやや混雑しています。

とはいえかなりの数の乗客が次の新青森で下車。その後は津軽新城鶴ヶ坂大釈迦…と山の中に入っていきます。豪雪地帯ということで、窓の外にはひたすら雪景色が続きます。

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川部に到着!

30分ほど乗車し、17:18に弘前の2つ手前となる川部に到着。今回の旅では弘前へは行かず、ここから直接五能線へと入っていきます。

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観光客はあまり来ないだろう

五能線青森県側の始発駅といえば弘前というイメージですが、実は弘前川部駅間は奥羽本線に乗り入れる形で運行されています。というわけでこの川部駅五能線の分岐する駅なわけですが、特段近くに観光名所があるわけでもないので駅の利用者は基本的に地元民のみ。徒に観光地化されることなく、昔ながらの平屋建ての駅舎が長く使い続けられています。

この後いよいよ五能線に乗り換え、本日の目的地である五所川原へと向かいますが、本日の記事はここまで!

続きは次回ご紹介していきます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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