本日、3月3日はひな祭りです。
ひな祭りといえばひな人形を飾ってひなあられを食べたりちらし寿司を食べたり…というのが一般的だと思います。
そんなひな祭りの起源は平安時代には行われていた「流し雛」。
災いや穢れを「形代」である人形に託して清めるという意味があるそうです。
ひな人形はよく見かけるのですが、流し雛はまだ見たことがなく…。
どこか行われているところはないかと探していたら、福岡県福津市の宮地嶽神社で行われているようなので今回見てきました。
2021年3月3日。
まずは鹿児島本線で福間に向かいます。
福間駅からは西鉄バス宗像の1-2番に乗車し6分。
宮地嶽神社前に到着です。
平日のため閑散としている参道を歩き…
階段を登ります。
上まで来て振り返ると遠くには海が見え、そこまで一直線に道が伸びています。
2月と10月の日没にはこの道の延長線上に太陽が沈み、「光の道」と呼ばれています。
近くにその様子が展示されていました。
さらに進むと大きな注連縄が特徴的な本殿が。
以前訪れたときはここまでしか行きませんでしたが、今回はその脇を通り抜け、浄心池という場所を目指します。
道を下っていくと現れたこの池が浄心池。
すでに流し雛神事の準備は終わっているようでした。
花で彩られたこちらが流し雛(の舟)。
一人ひとりが流すのではなく、それぞれのお願い事をひとまとめにして舟に載せ、流すようです。
こちらがお願い事を書く棒。
すべて流し雛(舟)に積み込まれます。
船首にいるひな人形を拡大。可愛らしいですね。
11時になり、神事が始まりました。
まずは祝詞奏上と玉串奉奠が行われ、続いて流し雛が池へと運ばれました。
そして、ゆっくりと舟が放され…
と思ったら流れていかず、向かい風なのでむしろこちら側へ戻ってきてしまいます。
どうするのかと思っていたら、神職の方が流し雛についている糸を操り、凧の要領で巧みに岸から離していきます。
結構遠くまで流れていきますね。
一旦流し雛を岸に戻した後は、広報用の撮影のため再度流すようです。
集まった方が一斉に、流す瞬間を写真に収めていました。
花で彩られ、ひな人形を乗せた舟が流れる様子。なんだか雅な雰囲気です。
再度雛人形の拡大。
初めて見た流し雛。
人もそれほど多くなくゆっくりと見ることができ、貴重な経験となりました。
それでは。