秋田駅【秋田県】(秋田新幹線、奥羽本線、羽越本線。2015年~2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
秋田県の県庁所在地・秋田市の中心市街地に位置する秋田新幹線、奥羽本線、羽越本線の駅で、男鹿線列車や五能線の観光列車『リゾートしらかみ』も乗り入れる、名実ともに秋田市・秋田県の代表駅である、
秋田駅 (あきたえき。Akita Station) です。
 
尚、訪問は2017年以前で、現在は駅や駅前の状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
また、秋田新幹線関連の写真が手薄になっています。ご了承下さい。
 
 
駅名
秋田駅 (駅番号なし)
 
所在地
秋田県秋田市  
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:秋田新幹線、奥羽本線(福島方面青森方面)、羽越本線、(男鹿線列車)  
 
隣の駅
秋田新幹線
盛岡方・東京方……大曲駅
 
奥羽本線
新庄方・福島方……四ツ小屋駅 
大館方・青森方……泉外旭川駅 (2021年3月12日までは土崎駅)  
 
羽越本線
新津方……羽後牛島駅  
 
訪問・撮影時
2015年9月、2016年8月、2017年8月
 
 

秋田駅は秋田新幹線、在来線とも地平駅で、橋上駅舎を有しており、東西に出入口があります。
橋上駅舎は東西連絡自由通路「ぽぽろーど」に面して設置されています。橋上駅舎とペデストリアンデッキの間は多少距離があり、傾斜部分に動く歩道が設置されています。
写真は西口で、右奥に出入口があります。そして橋上階からは右(西)にある商業施設「西武百貨店」や「フォンテAKITA」方面へペデストリアンデッキが延びています。
西口の橋上駅舎北側にはJR東日本グループが運営する駅ビル「Topico(トピコ)」があり、中には商業施設が入居しています。
また、写真の左側(北)にはJR東日本系の「ホテルメトロポリタン秋田」と商業施設「アルス」があり、駅舎南側にはそれらのJR東日本系施設の立体駐車場があります。
そして西口には駅前広場が整備されていて、ペデストリアンデッキを境に北側(手前)には西口バスターミナルとタクシー乗り場があり、南側(右奥)には一般車用のロータリーと一時利用駐車場があります。
写真は南東を望む。
 
 

西口駅前の様子です。西を望む。左後方に秋田駅があり、後方に駅ビル「トピコ」があります。
左側に駅前広場、西口バスターミナル、ペデストリアンデッキが、左前方に「西武百貨店」「フォンテAKITA」が、右側に「ホテルメトロポリタン秋田」「アルス」と商業施設「秋田オーパ(訪問時はオープン準備工事中)」があります。
駅前から約2.5km西の秋田市役所、秋田県庁辺りまでが秋田市の中心市街地で、駅前には商店が多数立地しています。
また、駅の約800m北西には久保田城跡があり、城跡は千秋公園になっています(再建天守もあります)。
ちなみに久保田城は秋田城とは違います。秋田城は駅から約5km北西の寺内地区にあります(最寄駅は土崎駅になります)。
 
 

こちらは東口です。南西を望む。
東口は出入口があるのみで、駅ビルはありません。駅外と橋上駅舎・東西自由通路「ぽぽろーど」の間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
左(南)に見える高層ビルは複合施設「秋田拠点センターアルヴェ」で、飲食店、診療所、オフィス、ホテル「東横イン」などが入居しています。
また、東口にも駅前広場が整備されていて、ロータリー、東口バスターミナル、タクシー乗り場が設けられています。
 
 

東口駅前の様子です。橋上階より東を望む。
後方に秋田駅があります。前方に東口駅前広場があります。
東口側は裏口ゆえに開発が遅れていましたが、区画整理後に開発が進み、整然とした住宅街へと成長しました。
しかしながら西口駅前と比較すると商店は少なく、人通りもまばらでした。
遠方には太平山などの山並みを望めます。
 
 

秋田駅のメインの改札口で、橋上駅舎2階に位置する中央改札口です。北を望む。
左が西口、右が東口です。西口への通路上には動く歩道が設置されています。
この中央改札口は左右に分かれていて、左が在来線、右が秋田新幹線です。
自動改札機が新在4通路ずつあります。新幹線側はモバイルSuicaに対応していますが、在来線側は「Suica」のエリア外なので磁気券専用です。
新在とも左端には車いす対応幅の有人通路があり、在来線側の有人通路は窓口に面しています。新幹線側の有人通路は新幹線列車の到着時を中心に駅員が通路横に配置されると思われ、写真のように無人の時間帯があります。
在来線改札の左手前に自動券売機、「みどりの窓口(内部に指定席券売機あり)」があります。
トイレと多機能トイレは改札外と在来線改札内にあります。新幹線改札内にはありませんので注意が必要です(利用希望時は在来線改札内の設備に案内されます)。
中央改札口の右手前にはJR東日本系の売店「ニューデイズ」があり、後方の通路南側には待合室、秋田市観光案内所、コンビニ「ニューデイズ」があります。改札内は秋田新幹線11・12番ホーム上のみに売店「ニューデイズ」があります。
 
改札口の先は南通路(跨線橋)で、突き当たりを在来線は左折、新幹線は右折です。突き当たりの位置には後述の新在乗換改札口があります。
在来線の南通路からは1階にある在来線1~6番線ホームとを結ぶ階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されていますが、7・8番線に直接行く階段等はありません。そのため、南通路の途中で7・8番線への階段を有する北通路とを結ぶ連絡通路が分岐しています。南通路の西端には商業施設「トピコ」とを結ぶ「トピコ口」があります。改札外に自動券売機があります。
新幹線の南通路からは1階の秋田新幹線11番線・12番線とを結ぶ階段・上下ES・EVが設置されています。
また、北通路からは在来線の1~8番線とを結ぶ階段が設置されています。北通路は在来線専用で、秋田新幹線と乗り換えるためには一旦7・8番線に下り、7・8番線と同一ホーム南側に設置されている新幹線11・12番線の間に設置されている北乗換改札を通過する必要があります。北通路はバリアフリー非対応です。
そして、北通路の西端には「トピコ」や「ホテルメトロポリタン秋田」とを結ぶ「メトロポリタン口」があります。改札外に自動券売機があります。メトロポリタン口北側の改札外には秋田駅東西歩道橋(Weロード)があり、東口側へ抜けられます。
 
 

南通路の在来線側から東を向いて撮影。
分かりづらいですが、写真奥に新幹線と在来線の乗換改札(乗換口)があります。
自動改札機が2通路あり、左端には車いす対応幅の有人通路があります。
乗換改札の手前で右へ曲がると中央改札口に到達します。
また、南通路の西端(写真後方)には「トピコ口」があります。
 
 

こちらは在来線7・8番線と新幹線11番線・12番線の間に設置されている新在乗換改札です。南を望む。
改札を境に手前が在来線7・8番線、前方が新幹線11番線・12番線です。
自動改札機は1通路しかありません。左側には車いす対応幅の有人通路があります。
この乗換改札は秋田新幹線と7・8番線、メトロポリタン口との移動に便利ですが、跨線橋の北通路はエレベーターがなくバリアフリー化されていません。
 
 

在来線の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR東日本の標準デザインです。当駅は奥羽本線と羽越本線の分岐駅であるため、福島方・新津方の矢印は二股に分かれています。
ちなみに駅ナンバリングは設定されていません。
尚、2021年3月13日以降は青森方の隣駅が土崎駅から泉外旭川駅に変わります。
 
 

在来線は単式・切欠ホーム1面、島式ホーム3面(7・8番線は頭端式)の計4面8線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
 
左端(西)の単式ホームが2番線(全方面。『リゾートしらかみ』も発着)で、その青森方(写真左奥)には切欠構造の1番線があります。1番線は青森方面からしか入線できず、奥羽本線青森方面列車または男鹿線列車が使用します。
写真左寄りのホームが左から3番線・4番線、写真右寄りのホームが左から5番線・6番線の順で、いずれも全方面の列車が発着可能です。
そして右端(東。写真右外)にあるホームは新在共用で、東京方(手前側)が秋田新幹線の11番線・12番線、青森方(写真右奥)が在来線の7番線・8番線です。11・12番線と7・8番線は軌間が異なるためレールは繋がっておらず、それぞれ車止めが設置されています(そのため、7・8番線と11・12番線は頭端式になっています)。車止めの辺りには新幹線ホームと在来線ホームを仕切る感じで前述の新在乗換改札が設置されています。尚、7・8番線も青森方面からしか入線できず、奥羽本線青森方面の列車が発着するのみです。6番線と11番線・7番線の間には狭軌の中線が設置されています。
3~6番線を基準にすると1番線と7・8番線は青森寄りに、2番線は福島寄りに、それぞれズレた状態で配置されています。
 
ホーム有効長は、切欠式の1番線が5両分、2番線が13両分、3~6番線が12両分、秋田新幹線と分け合っている7~8番線が6両分で、一部を除き長編成の列車が主体だった時代の面影が残っています。ホームドアはありません。ホーム幅については、特に狭い箇所は階段部分くらいでしょうか。
上屋は5・6番線の青森方(写真奥)の約1.5両分を除き、全ての箇所に設置されています。3~6番線ホームの福島方(手前側)、2番線の青森方は橋上駅舎に覆われています(1番線と7・8番線は橋上駅舎の直下にはありません)。
また、7・8番線を除く各ホームの福島寄りには南通路(跨線橋)があり、秋田新幹線ホームや中央改札口、トピコ口に通じています(バリアフリー対応)。
そして各ホームの青森寄りには北通路(北跨線橋)があり、メトロポリタン口に繋がっています。さらに4・5番線直上に設置された橋上通路経由で秋田新幹線ホームや中央改札口、トピコ口にも通じていますが、北通路は階段しかなくバリアフリー非対応です。そのため、北通路にしかアクセスできない7・8番線はバリアフリーに対応していませんが、前述の7・8番線と秋田新幹線11・12番線を結ぶ新在乗換改札の有人通路でその旨を申告して、11番線・12番線のエレベーターを利用すれば車いすでも7・8番線を利用可能です。
さらに、北通路の少し北側には改札外東西自由通路「Weロード」がありますが、南側の中央改札口に面した自由通路が完成してからは通行者が減少傾向になったそうですが、現在は自転車が通行可能になっています。
 
各ホームにはベンチが設置されていて、少なくとも5~8番線には飲料自動販売機もあります(1~4番線にもあるはずです)。
 
写真は5番線より青森方(北)を望む。
 
 

こちらは6番線より奥羽本線・福島方、羽越本線・新津方を望む。
6番線の福島寄り(南側)に隣接する形で秋田新幹線の11番線・12番線ホームがあります。
11番線・12番線ホームは中間改札で囲い込まれており、在来線の乗車券のみでは11・12番線に入る事ができません(秋田新幹線の特急券または入場券が必要)。
 
 

北通路(北跨線橋)より盛岡方・東京方を望む。
分かりづらいですが、秋田新幹線ホームは在来線7・8番線の南側にあり、島式ホーム1面2線(頭端式)の地平構造です。線路は標準軌になっています。
E6系が停車している西側のホームが11番線、左側(東)のホームが12番線で、基本的に11番線が降車専用、12番線が乗車専用です(定期列車は11番線に到着後、一旦車庫に回送されるため)。当駅で折り返す臨時列車は12番線に到着したり11番線から発車したりする事もあります。そして大曲の花火大会の際に運行される臨時快速「花火号」など標準軌用の701系5000番台を使用する列車は普通列車であっても11・12番線に発着します。
11・12番線のホーム有効長はE6系『こまち』に合わせて7両分になっています。2017年時点でホームドアやホーム柵はありませんが、当駅にはE5系などのフル規格新幹線の車両の発着がないのでホームと車両の隙間は小さく、停車時にステップは使用されません。ホーム幅は狭くはないものの新幹線ホームにしては狭い部類です。
上屋は全7両分に設置されています。ホーム中ほどには南通路への階段・上りES(下りの存在は不明)・EVがあり、中央改札口、在来線ホーム・トピコ口(中間改札経由)に通じています。そして終端部(手前側)にも中間改札があり、同じホームを共有している7・8番線と直結しています。7・8番線を介して北通路も利用可能で、在来線各ホームやメトロポリタン口に繋がっていますが、前述の通りエレベーターがありませんので注意が必要です。
新幹線ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室、売店「ニューデイズ」、喫煙所(現在あるかどうか不明)があります。
 
 

こちらは在来線の6番線より7・8番線の青森方を望む。
右手には秋田新幹線11番線の車止めがあり、向かい合わせの形で在来線7番線の車止めがあります。ホームの反対側には12番線と8番線の車止めがあります。
7・8番線は秋田新幹線11番線・12番線と同じホームの北寄り(青森方)にあるため、中央改札口から結構遠くなってしまい不便です。また、頭端式ゆえに青森方面列車しか発着できず、そのせいか発着列車は少なくなっています。
また、8番線の向こう側(東)には在来線(狭軌)の留置線が数本あります。
 
 

在来線6番線より奥羽本線・福島方、羽越本線・新津方、秋田新幹線・東京方を望む。
右から2番線~6番線の順で、左端に秋田新幹線11番線・12番線があります。
奥羽本線、秋田新幹線、羽越本線とも単線で、奥羽本線は大曲駅まで軌間の違う在来線と秋田新幹線が単線並列の状態になっています(元は在来線が複線でしたが、上り線が標準軌に改軌されました。一部では旧下り線が三線軌区間になっており、新幹線が複線になっています)。
 
この先、三路線とも並行した状態で市街地を南下し、やがて奥羽本線と秋田新幹線は左へカーブして、右へカーブする羽越本線と分かれます。右側の奥羽本線と左側の秋田新幹線はその後、右端に車両基地である秋田車両センターへの回送線(狭軌)を従えて郊外の住宅地の中を南南東へ走り、太平川を渡って金照寺山の谷を抜けると右手に秋田車両センターを見て走ります。新幹線と在来線、双方の車両を見る事ができます。その後は左手に丘陵地を、右手に住宅地を遠望しつつ広大な田園風景の中を走り、やがて右へカーブして国道13号線をアンダーパスすると引き続き田園風景の中を南下し、左前方に丘陵地が見えてくると四ツ小屋駅へと至ります。イオンモール秋田への最寄駅ですが、イオンモールまで1.5kmほどあり徒歩では少々しんどいです。尚、秋田新幹線は大曲駅まで無停車で、道中は奥羽本線と並行しながら雄物川沿いの丘陵地を駆け抜けます。
 
一方、羽越本線は秋田駅を出て奥羽本線と分かれると住宅街の中を南南西へ走り、太平川を渡ると左手に金照寺山を見て右へカーブします。そして針路を南西に変えると国道13号をアンダーパスして、羽後牛島駅へと至ります。
 
 

在来線5番線より奥羽本線・青森方を望む。
男鹿線列車も追分駅までは奥羽本線上を走ります。また、青森方は狭軌の線路のみとなります。
この先、左へカーブしながら市街地の中を走り、秋田市街を南北に流れる旭川を渡るとさらに左へカーブして進路を北西に変えます。その後は住宅街の中を走り、上下線の間隔が離れて秋田貨物駅を通過します。そして秋田貨物駅の通過後、上下線が寄り添い始めると2021年3月13日開業予定の泉外旭川駅へと至ります。駅名は南側の泉地区と北側の外旭川地区の合成です。2021年3月12日まで、秋田駅の隣駅は7.1km離れた土崎駅でした。
 
 
あとがき
私が秋田駅で駅の外に出たのは少なくとも2000年、2002年、2004年、2005年、2007年、2012年、2013年、2015年、2016年、2017年の10度はあります。その多くが乗り鉄の途中、宿泊や乗換時間が長くなる時に改札を出ています。秋田市の代表駅だけあり規模は大きかったです。在来線と秋田新幹線は改札が分離されていました。駅前は栄えていましたが、秋田においても中心市街地は元気がないようです…。
 
東京からですと秋田新幹線『こまち』でダイレクトアクセスが可能です。片道の所要時間は概ね3時間50分ほどで、じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間8時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東京まで東海道新幹線を利用して、東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間4時間半程度)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅改札外に売店とコンビニの「ニューデイズ」が各1店舗あり、駅前にも複数のコンビニがあります。一方、飲食店は駅ビルの「トピコ」をはじめ、駅前の商業施設にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、秋田新幹線、奥羽本線、羽越本線、男鹿線を乗り鉄の際は、秋田駅をスルーせずにぜひ一度は駅の外に出られてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)