このシリーズは今回が最終回となります。
 3県3密…もとい❗
 三県境を後にして目と鼻の先にある渡良瀬遊水地へとやってきました。





 足尾鉱毒事件に苦しんだ人々、そして渡良瀬川に流入した毒素を沈殿させるために造られた人造湖である谷中湖(渡良瀬遊水地)建設のために住み慣れた谷中村を出ていかざるを得なかった村人たち…。
 まさか一世紀を経て野鳥のオアシスとなり、ラムサール条約登録地となるとは当時誰が予想したことでしょうか?

 何年か前…NHKで放映された「足尾から来た女」のシーンを思い浮かべつつ立ち竦んで周囲の風景を眺めていました。

 歩いてきた道を引き返して東武鉄道日光線の柳生駅に戻ってきました。

 改札口を通って下りホームから上りホームへの跨線橋を渡っていたら下り列車が到着しました。
 日光線を訪れたのは久しぶりのことでわからないのですが、現在ではこのあたりの普通列車は宇都宮線へ入る列車がほとんどなのでしょうか?


 上りホームで列車を待っていると特急「スペーシア」が通過していきました。
 少し待って乗車する南栗橋行普通電車がやってきました。
 東京メトロ日比谷線乗り入れ用として活躍していた頃は通勤でいつも乗っていた20050型から改造されて日光線や宇都宮線(ともにJRではないですよ。東武鉄道の方です)に活路を見いだした20400型、今となっては懐かしいモーター音です。

 日比谷線乗り入れ用だった時代は5扉車でしたが、2箇所の扉が埋め込まれて3扉化され、戸袋窓は残るものの、埋め込まれた扉部分にもロングシートが設置されています。

 埋め込まれた扉部分。

 ステンレス車だからでしょうか…埋め込まれた部分がまるで片開きドアのようになって跡が残っています。鋼製車体なら溶接された部分は塗料で覆われて分かりにくくなるのでしょうが…。

 南栗橋から東京メトロ半蔵門線~東急田園都市線直通の急行中央林間行に乗り継いで帰宅しました。