さて、ここからは運行開始年平成27年の翌年であります平成28年1月に利用しました際の模様をご紹介してまいります。この時は私自身初めての「パシフィックライナー」乗車でもありましたが、乗車車両は西工S型架装車であります亀の井バスの三菱エアロバス(大分200か・248、KL-MS86MP)に乗車しておりました。
この車は、元々は別府~福岡線「とよのくに号」、湯布院~福岡線「ゆふいん号」に使用されておりましたが、東九州自動車道路線開業に伴い転用されておりました。また、同期に大分200か・250も存在しておりまして、こちらも東九州自動車道路線でありました、北九州~別府・大分線「ゆのくに号」に使用されておりました。
ちなみにこの車も、平成27年3月中には大分・別府~北九州線(この時には愛称なし)でも運行されておりましたが、その後運行開始される事になります「パシフィックライナー」に転用されておりました。尚、北九州線運行開始当初(27年3月7日~3月14日)は大分バスが書類上運行開始には間に合わなかった事もありまして、亀の井バス運行便は2往復運行を担当してもいました。
ここからは乗車の模様でありますが、「パシフィックライナー」は始発の宮交シティから数名乗車しておりましたが、上の画像の宮崎駅では15名ほど乗せまして約20名近くの乗車で宮崎西インターから東九州自動車道に入ります。
東九州自動車道に入りますと、しばらくしましてその下の画像にありますように宮崎BSに停車、そしてその下の画像にもありますように大淀川を渡りまして宮崎を離れて行きます。尚、宮崎BSバス停はソフトバンクホークスのキャンプ地でもあります「生目の杜運動公園」の最寄りバス停でもありまして、キャンプ視察の際にはここで下車された方もいらっしゃったようでもあります。
(宮崎BS)
(大淀川)
車はさらに国富BS・西都インターに停車しまして、この時は各バス停で数名の乗車があっておりました。この「パシフィックライナー」におきましては、この時は延岡インターまでが乗車のみ(宮崎行きは降車のみ)区間でありましたので、宮崎県内の途中区間においての降車(宮崎行きは乗車)をする事はできなくなっておりました。尚、運行されていた頃は宮崎~延岡線「ひむか号」が減便されていた分、延岡インターでも降車できるようにもなっておりました。
(国富BS)
宮崎駅を発ちまして約1時間10分、車は日向インターにやってまいりました。ここでは数名の乗車があっておりました。この日向インターの場合は、画像のように一旦インターを出まして、インターの所でUターンをしましてから、その下の画像にあります乗場にやって来るようになっておりました。
(日向インター乗場)~画像の方も乗車されました
さらに、門川BS・延岡インターと乗車扱いを行ってまいります。この日門川BSからは数名の乗車でしたが、延岡インターでは途中区間では最も多い10数名の乗車があっておりまして、4列シートでありますこの車は満席となってしまっておりました。
(門川BS)
延岡インターで客扱いを終えまして、ここからは大分市内まで降車する事はできません。車は延岡インターの手前のインターであります延岡南インターより無料区間の延岡道路に入っておりまして、私にとっても「ひむか」乗車以来初めて通る区間でもありました。
ところが、この時ちょうど北川インター手前で事故が発生しまして、そのため道路は渋滞が生じる事となりました。しかも、この区間は片側1車線の2車線区間でもありますので、一度事故が発生するものなら渋滞はやむなしになってまいります。こういう所がまさに片側1車線であります東九州自動車道の残念な点ではないかとも思ったほどでもありました。
この道路自体は、片側通行による通行でもありましたので、徐々にではありますが進む事はできておりました。そんな中収める事ができておりました光景を2点ご紹介しますが、以下画像は延岡市小峰町付近でありまして、ちょうど奥にはかすかに延岡市を代表する企業でもあります旭化成の煙突の姿が見受けられるのではないかと思います。
一方、この下の画像は北川であります。ここからさらに2つのトンネルを抜けますと北川インター、そして休憩地の道の駅「北川はゆま」にたどり着く事になります。ちなみに、この区間を通る頃には規制は解除されておりまして、何とか進むほどにまでには至っておりました。
こうして、「パシフィックライナー」亀の井バス便は延岡市の道の駅「北川はゆま」に到着しました。乗車当時、この東九州自動車道では、パーキングエリアが大分松岡パーキングエリア~川南パーキングエリアまでの約150キロもの間にはありませんでした(但し上り線のみ佐伯弥生パーキングエリアが令和元年より供用開始されています)。しかし、インターに隣接するようにこの「北川はゆま」や大分県佐伯市の蒲江インターには「かまえインターパーク」が設けられているなど休憩施設が設けられておりますので、トイレを利用される方にとっては安心する所でもありましょうか。しかも、佐伯~延岡南間は無料区間でもありますのでインターに乗り降りしやすいのも利点でもあります。
この「北川はゆま」では、この時宮崎交通便の宮崎行き(宮崎200か・386、三菱QRG-MS96VP)の姿もありました。この便に関しましても、よく見ますと座席はほとんど埋まっておりまして、利用者がこの日は多かった事も伺えておりました。
さて、休憩地でもあります「北川はゆま」でありますが、ここには物産館やレストラン等も設けられておりまして、まさにこの地も道の駅である事も伺わせております。私も、物産館で何か買って行こうと思っておりましたが、残念ながら野菜以外もうほとんどが売り切れておりまして、結局パンとジュース(自販機にて)を購入しただけでありました・・・。
(はゆま物産館)
(レストランはゆま)
こうして、休憩が終わりまして車は大分へと向けて走ってまいります。これ以降の車内画像は残念ながら収める事ができませんでしたので、「~北川インター~佐伯インター~」間が写っております地図のみでご紹介してまいりますが、地図の赤の部分にあります「北川はゆま」からさらに北上して行く事になります。尚、これまでもご紹介しておりますように佐伯インターまでは無料区間でもありますので、正直無料区間が長い事も伺えるのではないでしょうか。
そして、「パシフィックライナー」亀の井バス便は、北川インターより先は順調に流れておりまして、大分米良インターまでで約1時間10分で走りまして、1時間20分少々で大分(トキハ・フォーラス前)に到着しました。「パシフィックライナー」自体も結局は30分遅れてしまいましたが、後半において順調に流れていた事は、その後の行程(福岡行き)を考えますと正直良かったとは思っております。
到着直後の大分駅前であります。大分駅周辺ではこの時イルミネーションが灯されておりましたが、この姿を見ましてもやっと大分へ来たなと実感するような姿でもありました。
その後、この大分200か・248は「パシフィックライナー」から離れまして、一昨年運行されておりました湯布院~日田線に使用されておりましたが、運行終了後に廃車となっております。本当に、数少ない西工S型架装車でもありましたし、S型架装車末期の車両(平成17年式)でもありましたので、正直もう14年で廃車となった事は残念ではなかったかと思います。
尚、運休前時点での亀の井バス「パシフィックライナー」専用車には以下画像の夜行から転用されました三菱エアロクィーン(大分200か・308、PJ-MS86JP)でありまして、亀の井バス便に関しましては4列シートから3列シートに変わって運行されておりました。本当に、ランクも上がっていたようにも思いますし、約4時間の路線ですのでよりゆったりできる感が伺える所でもあっただけに、廃止は残念でならない所でもありますし、この車の去就もどうなるのか?と言う所でもあります。
(平成30年撮影、「SORIN号」運行時)