所有事業者:京王バス (東京)

仕様・用途:高速路線仕様 (中央高速バスに充当)

登録番号:杉並210 あ ・・・2

社番:72002号車

配置:永福町営業所世田谷車庫

初年度登録:2020年

シャシー製造:スカニア社 (スウェーデン)

搭載機関:スカニアDC13型

車体架装:バンホール社 (スウェーデン)

車両型式:TDX24

車名:スカニア/バンホールアストロメガ J インターシティDD

撮影日:2021年2月28日 (日曜日)

撮影場所:バスタ新宿前

 

京王バスと富士急グループの富士急シティバスは昨年、二階建てバス 「アストロメガ」 を導入し、東京 (新宿) -河口湖線をメインに運行を開始しました。導入は京王の方が先だったんですけど、本来であれば4月から運行予定だったのが、コロナ関係で大幅に遅れた模様です。導入当初、私も永福町の車庫に現車を見に行きましたが、車庫の奥で出番を待っている状況で、全体像は撮れずじまいでした。

 

京王が輸入車を導入するのは珍しいことですし、二階建てバスを導入するというのも初めての事じゃないかと思います。

2台導入したうち、最初の1台は調布とT.D.R.とを結ぶ便に充当されていた記憶があります。また、ナンバーも異なっており、最初は 「杉並200 か ・152」 でした。

導入経緯は3年前に京成バスが採用に踏み切った 「国土交通省が推進する 「2020年オリンピック/パラリンピックの円滑な運営に向けたバリアフリー化」 に対応するため」 と同じ理由とされていまして、2019年頃から計画はあったもようです。

 

京王バスはグループ会社の分離や統合を繰り返し行っていますけど、事の発端は1997年に電鉄直轄からバス事業を分社化して京王バス (後の京王バス東) を設立したことに始まります。次いで2001年に八王子営業所南大沢支所の事業を引き継ぐ形で南大沢京王バス (後の京王バス南) を設立し (営業開始は2002年) 、2002年に京王電鉄バス (後の京王バス中央) を設立します。2004年に京王バス小金井を設立させて、取り敢えずの分社化は完了しました。

その後、2020年に再統合することを決定し、京王バス東と京王バス中央、そして京王バス南の3社が合併して京王バスが発足します (京王バス小金井は存続) 。

 

このアストロメガは、永福町営業所の配置と思っていたのですが、2019年に貸切車と高速路線車を専門に扱う暖簾分けの世田谷車庫 (事実上の支所) を設立させて、基本的に貸切車と高速路線車は世田谷車庫に転配されています。バスの車体に記号は付されていませんが、おそらく “X” が付されるものと思われます。

 

撮影日、富士急と京王のアストロメガを撮るため、バスタへ向かったのですが、富士急車はそのまま発車ブースになだれ込み、お世辞にも良い感じでは撮れませんでした。この日、富士急車と京王車の間が4時間あったため、別の目的地へ向かってミッションを完了させ、お昼前に再びバスタに戻りました。バス待機場はガラガラで、出来得ればここで一旦、待機して欲しかったのですが、誘導員の意地が悪く、ダイレクトに発車ブースへ誘導したんです。鉄ヲタだったら怒号が響き渡るところですが、私は喉まで出かかって我慢。甲州街道に出てワンチャンスを待ちました。それが画像になります。朝の富士急も同じことをやったんですが、思わぬ邪魔が入り、満足に撮れませんでした。いずれ、リベンジを果たそうと思います。

 

アストロメガを取り上げる度に、ひつこい位に申し上げるのですが、どの事業者も 「選択肢が無いから」 やむなく輸入車を導入するのであって、本心は 「国産が良い」 と思っているはず。だから・・ね、ふそうさん、お願いしますよ。

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナル No.179 (ぽると出版社 刊)

ウィキペディア (京王電鉄バス、京王バス永福町営業所など)