皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

昨日はキハ58系のパーツとして、「架線注意」の札をご紹介しましたが思いのほか長文になり途中で終わってしまいましたので、今回は続きからとしたいと思います。前回は金沢管内までご紹介していますので関西地区からです。

 

↑キハ58 1102 大昔の写真で写りが悪くスミマセン。小学生の時代ですから…。見づらいですが元和歌山車は正面窓上の小手すりの上に付いていましたが、これが亀山や伊勢に流れた後は助手席側にアンテナ挿しが取り付けられ、片方が無くなるものが大半でした。

 

↑向日町のキハ58 1029 1990年代前半ですが「架線注意」の札は付いていません。KE53ジャンパ栓納めのフタが開いているのですけど…。

 

↑1998年頃のキハ58 1024です。1990年代後半でも付いていませんね。

 

続いて福知山局管内です。

 

↑キハ58 1118 国鉄時代の急行「丹後」では架線注意札を付けている車をあまり見ませんでしたが、JR化後は電化区間も広がってきたことも原因でしょうか、福知山地区でも取り付けが行われています。あまり目立たないタイプで、ステッカータイプでしょうか? 位置は小手すりの直上付近です。

 

続いて米子管内です。

 

↑キハ58 697

 

↑キハ58 1120

 

まだ急行「砂丘」にアコモ改造車が入る前なので1992年頃でしょうか。たしか中2か中3くらいだったと思います。この頃は米子・鳥取地区の車には架線注意札が付いてません。

 

↑キハ58 640

 

↑キハ58 1122

 

1990年代後半になると米子地区にもステッカータイプ?の架線注意表示が付きました。位置は同じく小手すりの直上です。

 

広島地区

 

↑1990年代初期のキハ28 2306です。小手すり直上に札が付いています。

 

↑1999年のキハ28 2484です。広島では晩年この架線注意表示が無くなりました。米子地区では晩年貼り付けが進んだのとは対照的です。

 

↑キハ28 2429 黄色の山口鉄道部車両もありませんね。

 

続いて四国です。

 

↑キハ28 2477

 

四国では1986年の電化開業まで電化区間がありませんでしたので、この表示はありませんでした。しかし電化後は全てのJR継承車に対し架線注意札の取り付けが行われました。こちらもあまり立体感が無い事からステッカーなのかもしれません。位置はやはり小手すりの直上です。

 

続いて北九州(小倉工場担当エリア)です。

 

↑1999年のキハ28 2039 東北地区に類似で、ヘッドライトと同じくらいの高さに架線注意札があります。ただし当車は1990年頃の写真をみると手すり直上付近にありました。

 

↑1999年のキハ28 2055 こちらは手すり直上付近にありますが、急行色時代の姿を見るとヘッドライトと同じ高さくらいにありました。

 

↑キハ28 2330 こちらはヘッドライトと同じくらいの高さで、ヘッドライト寄りにあります。

 

このように北九州では位置がバラバラですが、概してヘッドライトと同じくらいの高さの車が多いです。また晩年ステッカーになったのでしょうか、同じ車でも位置がコロコロ変わる傾向があります。

 

一方南九州では…

 

↑キハ28 2419

 

↑キハ58 144

 

南九州では「架線注意」の札は見られませんでした。

 

このように地域によって差異がありましたね。

 

特に晩年は補修時に移設されたりするケースもありましたが、纏めると概ね次のようになります。

 

北海道:概ね小手すりの直上

秋田:概ねヘッドライトと同じ高さ

盛岡:概ねヘッドライトと同じ高さで、更に警戒色の板付き

仙台:概ねヘッドライトと同じ高さ

新潟:概ね小手すりの直上だが、1990年代はヘッドライトと同じ高さになる傾向あり

水戸:位置がバラバラで大型の札もある

長野:松本由来は小手すりの直上、長野由来は手すりからぶら下がる

名古屋:原則付いていない

金沢:概ね小手すりの直上

天王寺:概ね小手すりの直上

大阪:原則付いていない

福知山:国鉄時代は付いていないが、JR化後は概ね小手すりの直上

米子:国鉄時代は付いていないが、1990年代中盤以降は概ね小手すりの直上

広島:国鉄時代は概ね小手すりの直上だが、1990年代中盤以降は付いていない

四国:国鉄時代は付いていないが、JR化後は小手すりの直上

九州北部:概ねヘッドライトと同じ高さ

九州南部:付いていない

 

但し地域を跨ぐ転属も多く、また車両によるばらつきや入場による位置変化もあり、上記が絶対とは言えません。ただし、通常小手すりの直上にある地域で、位置の違う車がいた場合は「転属車なのかな?」と疑うことはできました。

 

このように「架線注意」の札だけ見てもなかなか面白いものがありました。特に長野タイプのぶら下がるものやサイズの大きいものはインパクトがありましたので、このような車を見ると経歴を調べるのが楽しくなります。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

是非私のホームページ

 

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にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。