北条町駅【兵庫県】(北条鉄道北条線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県加西市中心部の北条地区に位置する転換第三セクター鉄道・北条鉄道北条線の終着駅で、車庫が併設されている
北条町駅 (ほうじょうまちえき。Hojomachi Station) です。
 
尚、以前に当駅の記事をUPしています。
内容は今回とさほど変わりないかもしれませんw⇒記事はこちら。 
 
 
駅名
北条町駅 (駅番号なし)
 
所在地
兵庫県加西市 
 
乗車可能路線
北条鉄道:北条線
  
隣の駅
粟生方……播磨横田駅   
 
訪問・撮影時 
2018年10月 
  
 

北条町駅は地平駅で、駅の北側(終端方)、県道23号丸山バイパスに面して駅舎が設置されています。
かつての北条町駅はもう少し手前側(バイパスの北側)まで延びていましたが、再開発により2002年に新設された県道23号線丸山バイパスの南側へと移転し、営業キロが0.1km短縮されました。
駅舎は立派な2階建てで、1階に駅舎機能があります。この駅舎には北条鉄道の本社も入居しています。移転前は古びた木造駅舎を有していました。
歩道橋で見えませんが、駅舎の左側(東)には線路の車止めがあり、以前もう少し北まで延びていた名残を留めています。
また、駅と手前側にある複合施設「アスティアかさい」の間には丸山バイパスを跨ぐ歩道橋が整備されていて、エレベーターも併設されています。
歩道橋の左前方にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所、タクシー乗り場と公衆トイレ(車いす対応トイレあり)が併設されています。
写真は南を望む。
 
 

駅前の様子です。北~北東を望む。右手に駅舎があります。
正面の大きなビルは北条町駅移設による跡地に建てられた複合施設「アスティアかさい」で、加西市立図書館、加西商工会議所などが入居しており、スーパー「コープこうべ」などの店舗も入居しています。
 
 

駅前の様子です。北西を望む。左手に北条町駅があり、右手に「アスティアかさい」があります。
北条町駅周辺は加西市の中心市街地で、手前(南東)~奥(北西)に延びる丸山バイパス沿いなどには商店が点在しています。しかし加西市の市街地は小さく、駅前にも民家が立ち並んでいます。また、駅の北側(写真右)には古くからの町並みが形成されています。
写真左奥(西側)、駅から約450mの場所にはショッピングモール「イオンモール加西北条」があり、徒歩圏内です。
また、駅の北西約1.1kmでは「北条五百羅漢」で有名な羅漢寺があります。
羅漢寺の東隣には加西市立北条小学校が、西隣には加西市立北条中学校があります。
 
 

駅前の様子です。南東を望む。右手に北条町駅があり、右前方に駅前広場があります。左手には「アスティアかさい」があります。
東側は加西市の新市街地で、駅北側の旧市街地から東へ延びる県道24号沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでおり、沿道には加西市役所もあります(駅から約1.1km東)。市役所の南側には加西病院があります。
また、約400m南東には丸山総合公園があります(前方の小山)。
ちなみに、加西市の観光スポットである兵庫県立フラワーセンターは約4km南東と離れているため、バス路線で結ばれています(時刻は要確認)。
約2.5km南東には兵庫県立播磨農業高等学校が、約3km南東には兵庫県立北条高等学校があります。
 
 

駅舎内の様子です。南を望む。
後方に駅西側へ通じる出入口があり、左手に駅前広場や歩道橋(アスティアかさい方面)など駅東側に通じる出入口があります。
北条町駅は有人駅ですが、車内精算方式であるため改札口はありません。入場券がなくてもホームに入れます(が、その際は記念に入場券を購入すれば北条鉄道を応援できます)。
駅員は右側の窓口に常駐しています。窓口の手前には食券販売機タイプ自動券売機があります。
駅舎内と前方のホームの間には段差がありますが、階段とスロープで解消しています。
ホームへ上がらずに階段の手前を右へ曲がると、トイレ・車いす対応トイレがあります。
そして右後方には観光案内所と待合室があり、待合室の側壁には北条鉄道を取材に訪れた多くの有名人のサイン色紙が飾られています。
また、駅舎内には飲料自動販売機とコインロッカーがあり、写真左手前にはレンタサイクル用の自転車が置かれています。
尚、北条町駅構内に売店などの店舗はありませんが、駅の西隣にコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
北条鉄道のオリジナルデザインで、内容はシンプルです。
駅ナンバリングは導入されていません。
当駅は終着駅なので、終端方の隣駅欄には加西商工会議所のゆるキャラ「ねっぴ~」と加西市のゆるきゃら「根日女」の絵が描かれています。

尚、2021年に法華口駅を訪問した際、駅名標のデザインが変更されていました。

もしかしたら北条町駅も駅名標が変わっているかもしれません。
 
 

 

北条町駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、南南西~北北東方向にホームが延びています。
ホームに番線は設定されておらず、全ての営業列車がこのホームに発着します。ホームに面した線路の左側(東)には留置線が1線あります。またホームの裏側(西)には車庫があります(後述)。
ホーム有効長は約50mで、現行のフラワ2000形で2両分、転換時に導入されて後に廃車となった車体の短いフラワ1985形ですと3両分です。
ホーム幅はあまり広くありませんが、利用実態を考慮すると狭すぎる事はありません。
上屋は粟生方の端(写真奥)を除き設置されており、乗降時は雨に濡れません(異常気象時を除く)。
ホームにはベンチが設置されています。
そしてホーム終端部近くの右側(西)には駅舎・出入口があります。
写真は2枚とも粟生方を望む。
 
 

また、ホーム粟生方の西側には車庫があります。
引込線は粟生方で本線と合流します。車両を車庫からホームへ移動させる際(出庫時)は一旦本線に出してからスイッチバックする形になります。入庫時は逆の手順となります。また、東側の留置線も粟生方で本線から分岐する形なので転線する場合はスイッチバックを伴います。
 
 

ホーム端部より粟生方を望む。
左から留置線、本線(ホーム着発線)、車庫への引込線の順で、少し先で本線に収束します。留置線の先は安全側線になっています。
この先、左へ右へカーブしながら住宅地の中を南下しますが、次第に田園地帯の割合が増加します。そして左手に下里川が並行するようになるとローカル風景に変わり、左右に丘陵地を望みつつ田園風景の中を走ります。その後は右へカーブして引き続きのどかな雰囲気が漂う田園風景の中を南南西へ走ると播磨横田駅へと至ります。
 
 

終端方を望む。
ホーム端の左側(西)に駅舎・出入口があります。
車止めの先では丸山バイパスが横切っていて、さらに先には「アスティアかさい」がありますが、前述のように2002年までは線路が「アスティアかさい」の位置まで延びていました。
当時の面影は全くありません。
尚、北条線に延伸構想は存在しなかったようです。
 
 
あとがき
私が北条町駅で下車(乗車)したのは2001年、2009年、2018年の計3度ですが、自宅から近いので何度か自動車で訪問した事があります。列車での訪問時はいずれも終着駅ゆえに必然的に下車しています。2001年は北条線の乗りつぶしのために訪問しましたが、当時は木造駅舎が残っていました。2009年は北条線の車窓風景撮影のために訪問しましたが、駅が移設され新しい駅舎になっていました(駅改良は2002年)。そして2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。駅は1面1線ながら構内に側線や車庫があり、また立派な駅舎を有しています。駅前は再開発により整然とした市街地になっていますが、車社会だからなのか人通りは少ないです…。
  
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り新快速に乗り換えて加古川駅まで行きます。そして加古川線に乗り換えて(厄神行きを除く)粟生駅まで行き、さらに北条鉄道北条線に乗り継いで終点下車です。加古川線と北条線は毎時1本しかありませんので事前に時刻をご確認下さい(粟生駅での乗換はスムーズにできます)。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですとJR神戸線の新快速で加古川駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、駅北側の「アスティアかさい」内にスーパー(コープ)があります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「はま寿司」くらいですが、約450m西の「イオンモール加西北条」内には多数の飲食店があり、約500m東には「すき家」が、約600m東には「マクドナルド」があります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、北条鉄道北条線を乗り鉄される際は、北条町駅ですぐに引き返さずにぜひ一度は駅を観察されてみて下さい!
  
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)