前篇からの続きです。
ここからは海の仕上げです。少し厄介な作業になりますが、頑張っていきましょう!





波の表現に私はこれを使っています。鉄道模型メーカーの製品で、鉄道模型を扱っているショップで購入出来ます。これまで使ってきた各種の素材の中で、扱い易さ、透明感、艶のレベルがワンランク上にあると思います。今回は浜辺の「優しい波」の表現ですが、粘性が高いので磯場などの荒々しい波の表現も簡単に出来ますよ。





まず、このように適量を載せていきます。ここでは少なめに載せる事がコツです。後の作業行程で足らない部分があれば追加すればいいので。





ヘラで伸ばします。乾燥が早いので手早い作業が要求されますが、落ち着いてある程度均一に伸ばしてくださいね。





こんな感じでいいと思います。





先の平らな硬い筆で、トントンと筆を立てて全体にニュアンスを付けていきます。次の作業がありますのでとにかく手早くが肝心です。またこの作業はベースなのでアバウトでいいですよ。因みにこの筆は、絵具店で購入出来ますが、要らなくなった硬い筆の先を切り揃える事で簡単に作れます。





トントンが終わったら、すぐに筆を持ち替えて「打ち寄せる波」を表現します。この時に使う筆は柔らかい平筆です。幅はその時々に合った物を選択してくださいね。あっ!そんなことよりもこの作業がとっても難しい事をお伝えしなければ!皆さん、失敗を恐れず実行あるのみです。コツは、押して引くッ! つまり、筆を押して波頭を作り、筆を引きながら波のしっぽを表現します。難しいかも知れませんが頑張ってください!紙切れの上で練習して、自信がついたら本作業に移る事をお勧めします。





こんな感じになりました。乾燥後は透明になりますのでご心配なく。





どうですか?まだ少し乾燥が足りませんが、このくらいで次の作業に入ります。





まだちょっと白いでしょう?触ってみて手につかなくなれば大丈夫ですよ。





波頭を白で表現します。平筆を使い、ちょんちょんと。




こんな感じに。




すぐに指でしっぽを引くように流します。




わかりにくいですが、こんな風になればOKですね。




波の先端に白を入れると雰囲気が良くなりますよ。波静かなので、どこか瀬戸内の海のようになって来ましたよね。そうなんです、このジオラマは広島県の呉線のイメージで製作中です。完全な再現ではありませんが、頭の中のイメージがとても大切だと思います。





(追)この機関車を使って完成させるつもりです。後ろに続く旧型客車は鋭意製作中です!因みにこの機関車はフリマサイトで購入させて頂いた食玩のおもちゃを加工しています。完成した折には詳しくご紹介させて頂きますので、どうぞご期待くださいね。長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。  仁