昼間の減便実施で運用合理化へ 伊予鉄道市内電車ダイヤ改正(2021年3月1日)

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昼間の減便実施で運用合理化へ 伊予鉄道市内電車ダイヤ改正(2021年3月1日)

伊予鉄道は2021年2月16日、プレスリリースにて3月1日にダイヤ改正を行うと公表した( 市内電車ダイヤ改正についてのお知らせ(3/1~) )。今回はこれについて見ていく。

2021年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 道後温泉発着列車で減便へ

今回の2021年3月1日伊予鉄道ダイヤ改正では、2020年7月23日伊予鉄道ダイヤ改正以来7か月ぶりに市内電車でダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では3系統松山市駅線及び5系統JR松山駅前線、6系統本町線の3系統でダイヤ改正を行う。

まず3系統松山市駅線及び5系統JR松山駅前線。ともに道後温泉を発着としている系統である。

今回のダイヤ改正で朝に3系統松山市駅線で1往復、5系統JR松山駅前線で2往復の土休日運休列車を設定することとなった。なお平日朝ラッシュ時8時までの減便はない。

また昼間(3系統は8時以降、5系統は9時以降)は全日で10分間隔(毎時6本)から12分間隔(毎時5本)に減便することとなり、輸送力が16.7%減少することとなった。これにより昼間は2運用削減することとしたようだ。

このほか3系統松山市駅線では終電を繰り上げる。東行きは松山市駅22時30分発から22時01分発に29分繰り上げるほか、西行きは道後温泉22時06分発から21時50分発に16分繰り上がることとなった。ただし3系統松山市駅線は松山市駅を除き全区間で5系統JR松山駅前線と同じ経路であることから、実質南堀端→道後温泉間は25分の繰り上げ、道後温泉→南堀端間は6分の繰り上げで済んでいる。

なお1系統環状線・2系統環状線のダイヤ改正は行わない。これは3系統松山市駅線及び5系統JR松山駅前線は全線複線なのに対し、1系統や2系統の走る環状線は上一万〜JR松山駅前間は単線で列車交換をする必要があり、交換設備も余裕がないことから10分間隔から12分間隔に広げることができないためだと思われる。




2. 本町線で終電繰り上げへ

今回の2021年3月1日伊予鉄道ダイヤ改正では、6系統本町線でもダイヤ改正を行う。

そもそも本町線では2020年4月11日より土休日全便運休となっていることから沿線へは30分間隔で来るいよてつバス北条線を利用するほかなくなっているが、今回のダイヤ改正ではさらに減便を行う。

2020年時点では6系統本町線は初電から終電まで概ね40分間隔で運転しており22往復の運転があるが、今回のダイヤ改正では平日朝に4往復の運行を終えた後2時間30分の保守間合いを挟んだ上で昼間以降に40分間隔で運転することとしたのだ。これによりダイヤ改正後は1日14往復の運転になり8往復削減することとなるほか、終電も北行きは松山市駅20時38分発から19時23分発に1時間15分繰り上がるほか、南行きも本町六丁目21時00分発から19時40分発に1時間20分繰り上げることとなった。

もう6系統本町線は土休日全便運休で1運用しかなく、平日も昼間に保守間合いを設けていることを考えると、もはや運営する気はないのだろう。


3. 結び

今回の2021年3月1日伊予鉄道ダイヤ改正では、市内電車で減便を図ることとなった。

今後伊予鉄道市内電車でどのようなダイヤ改正を実施するのか、また郊外電車にも減便が波及するのか、見守ってゆきたい。

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