今回の【駅】コーナーは、
千葉県市川市南西部の、浦安市との境界近くに広がる住宅街の中に位置する東京メトロ東西線の駅で、朝ラッシュ時は東京都心方面へ向かう多くの通勤客が利用する
南行徳駅 (みなみぎょうとくえき。Minami-gyotoku Station) です。
 
 
駅名
南行徳駅 (T 19)
 
所在地
千葉県市川市 
 
乗車可能路線
東京メトロ：東西線
  
隣の駅
中野方………浦安駅  
西船橋方……行徳駅  
 
訪問・撮影時
2020年3月
 
 

南行徳駅の北口です。南東を望む。
東西線の南行徳駅は地下鉄駅ながら高架駅で、駅舎・改札口は高架下2階にあります。3階にホームがあります。
また、1969年の東陽町～西船橋間開業時に南行徳駅は存在せず、12年後の1981年に新駅として開業しました。予め駅建設準備工事が行われていたかどうかは不明です。
その後、老朽化が進んだため、2011年～2012年にかけてリニューアルされ、綺麗になりました。
北口ですが、中央に改札階への階段があり、右側にエレベーターと上りエスカレーターが分散して設置されています。階段の左側は南口とを結ぶ自由通路で、高架下1階は東京ﾒﾄﾛ系の商業施設(商店街)・「南行徳メトログルメ・ショッピングセンター(メトロセンター南行徳)」になっていて、コンビニや飲食店などの店舗が入居しています。
 
 

北口駅前の様子です。北西を望む。後方に北口があります。
北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
駅前は市街地でビル街になっており、商店や銀行などが立ち並んでいます。周辺にはマンションも多く見られます。
そして駅から離れると住宅街が広がっていて、一戸建て住宅も多いです。
駅の北約200mには南行徳公園があります。
 
 

こちらは南口(右側)です。南西を望む。
中央に改札階とを結ぶ階段と上りESがあり、右手に北口とを結ぶ自由通路があります。
南口側にはエレベーターはありません。ご利用の場合は北口へ回る必要があります。
また、南口側には駅前広場もありません。
 
 

南口駅前の様子です。南東を望む。後方に南口があります。
こちらの南口側も多くの商店が立ち並んでいます。狭い道路が多く、やや雑然とした印象です。
南口側も駅から離れると住宅街になります。マンションなどの集合住宅と戸建住宅が混在しています。
また、約100m南西の線路沿いには市川市南行徳市民センターが、約650m南には「イオン南行徳店」が、約1km南には福栄スポーツ広場があります。
約400m東には市川市立富美浜小学校があり、その東隣には市川市立福栄小学校と市川市立南行徳中学校がありますが、2つの市立小学校が隣り合っているのは珍しいです。余程人口密度が高いのでしょうか？
 
 

前述のように駅の高架下1階は商業施設「南行徳メトログルメ・ショッピングセンター(メトロセンター南行徳)」です。
中央に通路があり、両側に店舗があります。線路両側の側道に面して追加で出入口を設けている店舗もあります。
私の訪問時は朝8時台だったため営業店舗が少なく閑散としていましたが、昼～夜は賑わうと思われます。
尚、「南行徳メトログルメ・ショッピングセンター(メトロセンター南行徳)」と2階のコンコースを直接結ぶ階段等は存在せず、一旦北口か南口へ出る必要があります。
 
 

改札です。高架下2階にあります。北東を望む。南行徳駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
左手に北口の階段が、右手に南口の階段・上りESがあり、左後方に北口の上りESとEVがあります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が中央の柱の左右に計6通路以上設置されていて、右端は幅広通路です。幅広通路の右側には窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ・多機能トイレは改札内にあり、トイレの裏手に駅事務室があります。
そして3階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
尚、2階改札内外、3階ホームに売店・コンビニはありません。1階のメトロセンター南行徳内にコンビニ「ファミリーマート」があります。
 
 

1番線のホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
横長のタイプで、東京メトロタイプの書体・デザインです。
東西線のラインカラー(スカイブルー)は駅番号を囲む「○」と背後のラインで使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (T 19)。
また、写真はひらがな表記の駅名標ですが、他にローマ字併記の駅名標もあります。
そして、駅名標の下には路線図、時刻表、構内案内、出入口案内が掲示されています。
 
 

南行徳駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、南西～北東方向にホームが延びています。
左ホーム(北西)が1番線で西船橋・東葉高速線・総武緩行線方面、右ホーム(南東)が2番線で大手町・中野・中央緩行線方面です。
有効長は10両分です。2020年3月時点でホームドアは未設置でした。今後設置されるものと思われます。
ホーム幅は全体的に広い印象ですが、平日朝ラッシュ時の2番線は相当混雑するのでしょうね…。
上屋は全10両分に設置されていて、中央の一部は日光を取り入れられる膜屋根になっています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
ちなみに発車メロディは、1番線が「A Day in the METRO」、2番線が「Beyond the Metropolis」です。
写真は1番線より西船橋方を望む。
 
 

1番線より中野方を望む。地上区間は南砂町駅の手前まで続きます。
この先、高架でマンションが建ち並ぶ住宅街の中を南西へ走り、浦安市に入ります。その後は右へカーブして市街地に入ると快速停車駅である浦安駅へと至ります。
 
 

1番線より西船橋方を望む。終点の西船橋駅まで地上区間が続きます。
この先、高架でマンションが立ち並ぶ住宅街の中を一直線に北東へ走り、沿線にビルが増えて賑やかになってくると行徳駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が南行徳駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅かつ東京メトロの全駅を制覇するべく下車しました。地下駅ではなく高架駅で、駅自体は小規模ですが、乗降客は多いです。また高架下にある南行徳メトログルメ・ショッピングセンターの存在には驚きました。味のある商店街で、まさか高架下に商店街があるとは予想だにしませんでしたｗ　一方、駅前は後からできた駅だからか道路も狭くやや雑然とした感じでしたが、それが逆に賑やかな街といった印象をもたらしていました。市川市の端にあるものの、多くの地方都市より栄えています。
 
新宿駅からですと東京メトロ丸ノ内線の池袋方面行き電車に乗り、大手町駅で東西線の西船橋方面行きに乗り換えて(各停のみ。快速に乗ってしまった場合は浦安駅で後続の各停に乗り継いで下さい。また、東陽町行きには乗らないで下さい)、当駅下車です。または山手線で高田馬場駅or中央・総武緩行線で飯田橋駅まで行き、それぞれ東西線の西船橋方面に乗り換えても到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車。八重洲口、日本橋口から出場し、東西線の大手町駅から西船橋方面電車(各停のみ。快速の場合は浦安駅で後続の各停へ)に乗り、当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅高架下にコンビニがあり、駅前にも複数のコンビニがあります。飲食店も駅高架下や駅前にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東京メトロ東西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南行徳駅でも途中下車されてみて下さい！
 
(参考：東京メトロのHP、南行徳メトログルメ・ショッピングセンターのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)