現代的な一般駅・多治見駅 | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

かつて国鉄は今のJRと違い貨客一体だった。私鉄も昔は貨客一体の会社が多く日本全国の駅で旅客用の設備と貨物や荷物用の設備があったもの。

 

それが今はJRは貨客が別(荷物輸送の流れを継ぐ新聞輸送や小荷物輸送は旅客の範疇だが)、私鉄も貨物営業をやめたところばかりだ。駅構内の広いホームの貨物の積み下ろしスペースは無用の長物となり、貨車が発着した側線は使われなくなったかせいぜい保線機械が停まるだけ。大きいターミナル駅も貨客一体だったからだだっ広かった敷地は駅ナカや駅ビルの用地となり、中心街再開発の一環で貨物駅は独立した貨物ターミナルになり郊外へ移転した。

JRが今も国鉄だったり、貨客一体の業態だったら今の駅はどうなっていただろうか?多治見駅はもし今も貨客一体の国鉄かJRだったらこうなっていただろうなという雰囲気がある。現代の駅は駅舎改築の時に連続立体交差化を兼ねて駅が高架化した時には貨物駅は貨物ターミナルとして移転する。しかし多治見は駅舎をJR発足以降に高架化せず橋上駅舎のまま駅舎が新しくなった。そしておなじ駅の敷地で貨物扱いがあり立派なコンテナホームにはコンテナが積まれている。フォークリフトでの荷役風景をホームから観られる。

また多治見駅にはJR東海多治見保線区の国鉄時代からの「庁舎」が駅敷地内にあり、側線には工臨が発着している。現在工臨の車両はレール輸送の(バラスト工臨は今のJR東海にはない)キヤ97だけだが以前は国鉄時代以来の機関車と貨車で、貨物列車のような見た目の列車が発着していた。今もキヤは入換でモーターカーに牽引されておりまるで機関車と貨車の列車のような車両の組み合わせが見られる。

 

今でも往時の国鉄の様に貨客両方の営業があり、保線区やモーターカーや工臨車両の発着が見られる現代的な一般駅が多治見駅だ。