サロンエクスプレス東京 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 昨日の続きで、1997年に鉄道友の会東京支部が貸し切り列車として走らせた「サロンエクスプレス東京」お名残乗車の思い出画像を。
 サロンエクスプレス東京は、旧国鉄が1983年に14系座席車から改造製作した団体臨時列車用の客車。それまで、団体用客車と言えば「お座敷列車」だったが、初めて洋室風の内装(ソファー席)とされ、欧風客車と呼ばれた。
 7両編成の車内は、編成前後のパノラマラウンジを除いて個室で構成されており、大広間スタイルだった従来のお座敷列車と大きく異なっている。ただ、これが逆に団体客にとっては乗客同士のコミュニケーションがとりづらいという弱点にもなっていたようだ。

 団体客用の客車ではあったが、臨時特急「サロンエクスプレス踊り子」などにも使われ、EF58-61が先頭に立つこともしばしばで人気が高かった。
 本来の団体臨時列車としてはさまざまな機関車に牽引されたことから、模型の世界でも人気が高く、16番・Nゲージ共に古くから製品化されている。今月、トラムウェイから16番スケールのプラ製品も発売され、再びちょっとしたブームが起こりそうだ。
 実車は1997年に運用終了となった後、室内を和風に再改造し「ゆとり」として再デビューしているが、一両減車以外の外観はほぼそのままだった。2008年まで活躍した後、廃車となっている。
 なお、西では同時期に「サロンカーなにわ」が登場。今でも現役だから驚きだ。