SN総合車両所です。

JR貨物愛知機関区に所属するDD51型ディーゼル機関車は、今改正で定期運用終了が予定されており、現在大変注目されています。DF200との重連牽引の列車、衣浦臨海鉄道への貸出など、必死で追いかけられている方もいることでしょう。

私は数年前まで何度か現地を訪問し、同区のDD51はそれなりに捕獲することが出来ています。思い入れもあり、模型でも何両か製造していますが、この度当車両所で以前から在庫していた改造種車から1両増備することができましたのでご紹介します。

今回作ったのは、メーカー完成品では簡単には作ることができない、元鷲別機関区所属組のDD51-1156です。TOMIXやKATOの新更新色の完成品ではワイパー窓・800番台車がモデルとなっており、ナンバーを変えただけでは1156号機のような形態を再現出来ません。

今回手元にあったのは、
2218 DD51-800 新更新色 一部部品除く車体・動力・台車など
2219 DD51-1000暖地型 屋根パーツ
2214 DD51-1000 旋回窓ガラスパーツ・ナンバーパーツ
です。2214は近年の再生産が無く入手が大変ですが、ジャンク入手品なので惜しみなく使います。これらを組み合わせて製作しました。
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ナンバープレートを作っていきます。2214用のプレートに、1066と1159がありますね。
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少し勿体ない気がしますが、1159から115まで、1066から最後の6を切り出します。断面が綺麗になるように気をつけました。
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それらを嵌め込むとこんな感じで、1156号機のナンバーを再現できました。アップで見るとナンバーの切れ目が気になることもありますが、遠目では意外と大丈夫です。
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ライトも電球色LED化します。当車両所標準加工となっています。
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ボンネットのファン部が灰色に塗り分けられていたのでそれを再現します。このようにマスキングして、ダークグレーを吹き付けました。
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既製品とは少し違う見た目となりました。愛知の釜は製品状態のように真っ赤っかのものが多いですが、鷲羽の車両はこのパターンが存在します。愛知転属組の1146号機もそうですね。
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屋根パーツ、旋回窓パーツとキャブを組み合わせ、車体を組んでいきます。愛知時代の1156号機はお世辞にも綺麗な見た目とは言い難かったので、台車はスミ入れをして汚しています。
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厳密には屋根の形状が若干異なりますが、1000番台更新車の形態が再現出来ました。カプラー交換やホイッスル等取り付けを行って完成です。
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紹介を忘れていましたが、前面エプロン部はねずみ色で再塗装しています。これは実車が愛知での運用開始時にこの部分が塗りなおされた点の再現で、他機よりも明るいグレーになっています。

旋回窓×スノープラウ無し、寒地型なのか暖地型なのか分からない形態のDD51-1156が完成しました。元が手すり折損・箱なしの格安ジャンク品だったので、復活出来て何よりです。
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実機にあったのは2017年が最後でした。1147号機との旋回窓重連は圧巻でよく覚えています。1156号機は鷲別からの転属組で最後まで頑張りましたが今その姿はこの世にありません。活躍中の僚機が最後まで安全に走り抜けられることを祈りながら、模型の世界で愛知のDDワールドを楽しんでいこうと思います。

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