1970年代に急行が軒並み特急に格上げされ「急行型」車両に余剰が出ていた頃、スキーブームで占冠や新得にリゾート地が整備された。新千歳空港からトマム・サホロへ臨時列車が運転されたが車両は「急行型」キハ56系で旧態依然ボックス席の客室設備であった。そこでホテル側が宿泊者向け貸切運転列車を国鉄とタイアップして誕生したのが「アルファ・コンチネンタル・エクスプレス」である。
1988年の3月に撮影
キハ56系を改造し1985年に登場。3両編成で運行され好評で翌年に4両へ増結された。
「アルファコンチネンタルエクスプレス」の名称はホテルアルファ「トマム」と狩勝「コンチネンタル」ホテル(サホロリゾート)との契約輸送時に使用される為、契約外の運行時は「ペパーミントエクスプレス」などの別名称で運転された。1995年に引退。
翌年は富良野プリンスホテルとタイアップでキハ80系改造の「フラノエクスプレス」が誕生。ANAとのタイアップで「ビック・スニーカー・トレイン」として運行もされた。1998年まで運転。
その後、本州のJR各社で改造車によるジョイフルトレイン誕生に大きく影響を与えた。
1986年の4月に撮影 伊豆多賀駅にて
伊豆急行2100系「リゾート21」も1985年に登場。
普通列車運用ながら前後展望車で土曜、日曜、休日は東京発着の特急に利用されるなど伊豆急独特の車両運用である。R-1編成は2006年、R-2編成は2009年に引退したが、1988年R-3編成の就役後もR-5編成まで増備されている。R-5編成は2017年に改造され「THE ROYAL EXPRESS」として運行している。
架空鉄道ゆたかの線 ※空想の話
1960年に私鉄初の交直流特急電車を池袋~宇都宮、水戸偕楽園で運転開始し、その後、増備された。
1985年、つくば万博の開催に伴う臨時特急や定期特急の増結、団体貸切運転に対応後
余剰となった車両を改造し、ゆたかの線「初の展望席を備えた車両」を3両編成で登場。直流車で宇都宮~日光清滝、那須湯本、黒羽を運行。平日は普通運用、土日休日など行楽時は快速や団体貸切運転を始める。
マイカー保有率の高い栃木地区で運転し観光客だけでなく地域住民の子供たちに「夢を与える電車」として登場させた・・・
2000年に展望車付き3車編成改造車両は交直流車で増備され柏~那須湯本、水戸偕楽園や取手~日光清滝の臨時特急や団体貸切など運転範囲を広げる。
観光列車として人気となるが、定期運用の特急はビジネス客の割合が高く地下鉄乗り入れもあり小田急や名鉄のような前面展望車は導入しないと妄想しています。