今回から数回に分けまして旧同和鉱業片上鉄道の吉ヶ原駅跡の風景をお送りいたします。
2011年5月10日撮影。ちなみにこの後複数回行くわけですが…。

同和鉱業片上鉄道は、備前市の片上駅(赤穂線の西片上駅近傍)を起点に、和気町の山陽本線和気駅、佐伯町(現和気町)の備前矢田、吉井町(現赤磐市)の周匝、柵原町(現美咲町)の吉ヶ原を経由し柵原駅を結んでいた鉄道で、柵原で取れる硫化鉄鉱を片上の港に積み出しすることを目的に敷設されました。モータリゼーション化の影響で、80年代後半には主軸の貨物輸送がトラックに移り91年7月1日に廃止されました。こと細かく説明しちゃうと長くなるので詳細はwikipediaさんに聞いてみてください。
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で、廃線の多くは片鉄ロマン街道というサイクリングロードになっており、往時の雰囲気を楽しむことができます。また吉ヶ原駅跡、いや「跡」と言わない方がいいですね。吉ヶ原駅は現在も片上鉄道保存会の皆さんによる展示運転が毎月第一日曜日に行われています。(2020年3月以降新型コロナウイルス感染拡大防止の為開催されておりません。)そのほか、柵原ふれあい鉱山公園として駅周辺も整備されております。

片鉄保存会の詳細はこちらよりご覧ください。

尚撮影日は平日の為、人気はありません。
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こちらに片上までの路線図があります。残念ながら吉井川の橋脚は無くなっており、そのあたりは若干本来のルートからするとコースアウトしてしまいます。
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柵原近郊の地図。
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中鉄北部バスのバス停は吉ヶ原駅前になっております。もう一つのバス停は、備前片鉄バス。日生運輸が運行しておりました。自販機もあり今でも立派に駅前の雰囲気です。
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前述のバス停。
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でこちらが、柵原ふれあい鉱山公園の案内板。CIMG2327
吉ヶ原駅駅舎。片上鉄道の駅舎はこの駅舎に似た特徴的な作りをしておりました。
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現在は、美咲町が所有・管理しております。登録有形文化財なんですね。
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駅舎に入りました。保存会の作成の時刻表。展示運転日にはこれだけの本数が運行されます。下手なローカル線より本数が多い…。
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駅一覧。片上、和気、周匝、柵原は丸ゴシック、その他は楷書体です。重要な駅は大きく書かれております。
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当然、乗車券購入は現金となりますので、小銭で釣銭の出ないようご協力ください。
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廃止前の記念入場券でしょうか。
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手荷物・小荷物取扱所の看板。国鉄時代を髣髴させます。
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ここにも、猫駅長さん(コトラ・2002~2017)がおられた関係でこのような書籍の広告も。
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駅長室の中の様子。
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待合室。結構広いですね。
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駅の構内に入って、奥の方に行くと鉱山資料館があります。
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廃線の駅にLRTの紹介…
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岡電の路面電車もいつになれば延伸するんだろう…。
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猫駅長コトラの絵ハガキの紹介。
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なんで関西弁ですねん…。
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山形鉄道フラワー長井線宮内駅の駅長うさぎ「もっちぃ」からの手紙。

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構内に留置される車両たち。
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こちらも。奥の方に見える三角屋根が鉱山資料館です。次回も公園内を散策します。