【西国巡礼】155 成相寺~府中駅 | バスと献血のたび

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大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
献血の記録も載せていきます。

路線バス(高速バスを含む)だけを使って夫婦で西国三十三所を巡礼しています。

【前回のおはなし】 

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京都府宮津市の第二十八番札所、成相寺です。
このお寺にはたくさんの伝説があり、そのうち数点を前回の記事に書きました。このバス停の近くにある弁天池も「底なしの池」と呼ばれていて、お寺の和尚さんが池に住む大蛇を懲らしめたという伝説があるそうです。
 
ここからケーブルカー傘松駅までバスに乗ります。

大蛇に呑まれる前にさっさと帰ろうとする妻。
 

2020年11月9日(月)

成相寺 15:10
↓ 丹後海陸交通 成相寺登山バス
↓ 傘松駅行き 往復乗車券の復路利用

傘松駅 15:17

 

バスの車窓からの眺めは素晴らしく、運転士さんが解説をしてくださいます。すぐ下の海は宮津湾。宮津湾の向こうは栗田半島で、その先が大浦半島。大浦半島の手前に舞鶴港があります。次の札所である松尾寺は大浦半島の山の中腹に位置しています。

 

大浦半島から先は福井県(若狭国)。若狭の先、越前敦賀の気比の松原までの間が若狭湾国定公園に指定されています。ここから小浜までは海沿いを進みたいと思っているのですが、某テレビ番組でルイルイ御一行Z御一行も小浜でルート選びに苦労されていたと記憶しており、わたしもどうなるかわかりません。

ずいぶん以前に計画を立てたときは、松尾寺をお参りしたあと東舞鶴まで戻り、高速バスで一気に小浜まで行ってしまおうと思っていました。しかし、今回の日帰り旅の計画時に舞鶴小浜間の高速バス廃止(下の記事)福井鉄道の大阪小浜間高速バスの廃止(2つ下の記事)を知り、計画は白紙の状態まで戻ってしまっています。

 

ケーブルの傘松駅(傘松公園)まで戻ってきました。ここは天橋立の展望所として有名な公園です。

お昼がパン1個(68円)だけだったので、お腹が空いています。幸いここは観光売店ですから、何か軽く食べようと思ったら何でもあります。それにしても、こんなダジャレ、誰か止めなかったのでしょうか(笑)。▼

「さあ、何食べようかな」

と思っていたそのとき、観光売店併設のカフェは店を閉めました(涙)。閉店時間ですか、残念!ケーブルの下の駅(府中駅)のあたりにもお店はたくさんありますから、そちらで食べることにしましょう。

 

傘松公園からは天橋立だけではなく、冠島と沓島もよく見えます。冠島と沓島は若狭湾に浮かぶ小さな島で、昔から神の島とされてきました。公園には島の遥拝所が設置されています。

冠島は崇拝の対象であるばかりでなく、海上遭難時の避難場所としても機能していたようです。またオオミズナギドリの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。

沓島は大本(亀岡に本部がある神道系新宗教)の開祖が島に籠もったところで、聖地とされているそうです。

 

では先に進みましょう。妻はケーブルカー、私は徒歩で府中駅を目指します。

 

ケーブルは真っすぐ下へ向かいますが、私はまず階段を登って股のぞき展望台へ向かいます。そもそも傘松公園自体が下の集落から股のぞき展望台や成相寺への交通の結節点なので、ケーブル以外で下の集落へ向かおうとするなら、いったん股のぞき展望台まで登らなければいけません。

股のぞき展望台に到着。展望台には南アジアの言葉を話している人が一人いらして、スマホのビデオ通話で相手の方に天橋立を見せたり、眺めの素晴らしさを熱く語ったりしていました。熱く語っているのに釣られ、私もしばらく天橋立を眺めます。振り返ると成相寺行きのバスが通り過ぎていきました。

 

ここからは石段を降りて行きます。

これがよく滑る道なんです。滑って転んだ数多くの先達に思いを寄せながら一歩一歩進みます。

冠島に手を合わせたからか、転ぶことなくケーブル府中駅に着きました。

 

妻と合流して近くの観光食堂へ。波のない穏やかな阿蘇海が眺められる席に腰を下ろします。

きつねうどんをいただきます。この日の宮津の最高気温は14度だったそうですが、傘松公園や府中駅周辺は夕方になると冷え、温かいものが有難く感じられます。

 

バスの時間まで食堂で待たせていただきました。

ケーブルカーの府中駅から坂を下りてバス停へ。

傘松公園のキャラクター「かさぼう」

「バイバーイ、また来てねー」

と言っているように見えます。私も妻も以前から天橋立に行ってみたいと思っていたので、念願がひとつ叶いました。また、天気が悪かったにもかかわらず、外に出ているときに限って雨がやんでいたのも幸いでした。

 

坂を下りたらバス停があるはずなんですが、どこにあるのかよくわからず、ひとつ隣の元伊勢籠神社バス停に着いてしまいました。ここでバスを待つことにします。

 

 

(訪問日 2020/11/9)

 

【続く】

 

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