前回は、座席パーツに前位台車のネジ止め用ボスを追加して下回りの加工を終了し、ボディ関係では機関冷却水給水口は移植して再現することに決定して、その設置位置も判明しました。今回はボディの加工を行いました。

 

台車も装着してキロ58の雰囲気が出てきました。ただ、キロ58にはない強制換気ルーバーが表現されており、実車にある乗降扉下部の〇窓がありません。

 

車掌室窓の下方にある強制換気ルーバーを除去し、右方にある給水口は埋めて、乗降扉の右下隅(赤帯部分)に〇窓を作ります。向かい側の側面も同様です。

 

こちらも強制換気ルーバーを除去し、乗降扉の左下隅(赤帯部分)に〇窓を作ります。

 

機関冷却水給水口は、このキハ58の残材ボディから切り出して移植します。2ヶ所の給水口を一体として横幅16mm、下辺から高さ3mmで切り取ることにしました。

 

移植する2個の給水口は、車体の中央(妻面から69mmの位置)で左右均等に振り分けとなるよう位置決めをして、当該箇所を切り抜いた跡に嵌め込んで接着しました。移植部分は、目視だと上手くいった筈でしたが、写真で見ると歪んで見えていますし、継ぎ目の隙間は埋める処理が必要です。なお、車端側に表現されていた給水口はプラパテで埋めておきました。

 

乗降扉の下隅に、〇窓となる穴をφ0.8mmで赤帯内に収まるように開けました。また、強制換気ルーバーは、外枠が側板表面から浮き出して表現されているので、外周を薄手のセロテープを囲ってから、スティック(アイスキャンデーの平たい棒)に#400の紙やすりを貼り付けた物を使用して、外枠を可能な限り薄くなるまで削り落しました。外枠の内側にあるグリルは、逆に側板表面から掘り下げて表現されているので、まだ残ったままの状態で、これも処理が必要です。

 

トイレ側も同様に処理しました。

 

最後に全体像を見てみると、給水口の移植部分がやはり異様に見え、加工前はスッキリしていたのに残念です。もう少し仕上げ処理を行いますが、この調子だと再塗装も覚悟せねばならないようです。(続く)

 

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