富士急「日本一高い入場券」価格は70周年にちなんで…旧「フジサン特急」引退5周年の切符も



富士急行(山梨県)は「富士山の日」(2月23日)にあわせ、河口湖線の開業70周年などを記念した切符を発売する。

「河口湖線開業70周年記念『純金』3駅共通入場券」のイメージ。【画像:富士急行】

発売されるのは「河口湖線開業70周年記念『純金』3駅共通入場券」「河口湖線開業70周年記念『18金』入場券」「2000系フジサン特急引退5周年『令和3年富士山の日記念入場券セット』」の3種類。

「純金」入場券は24金70gで、大きさは特急券サイズの57.5mm×85mm。券面にはレーザー加工技術を使って、雪化粧の富士山と沿線の河口湖大橋、富士吉田市の花「ふじざくら」と富士河口湖町の花「月見草」といった河口湖線沿線の自然を描いた。

発売額は70万円(税別)で、限定70枚。富士山駅と富士急ハイランド駅、河口湖駅に入場でき、指定日から6カ月間有効だ。2月23日から注文受付を開始。申込場所は富士山駅で、支払いは銀行振込か富士山駅での現金・クレジットカード払いで対応する。

「河口湖線開業70周年記念『18金』入場券」のイメージ。【画像:富士急行】

「18金」入場券も70枚の限定発売で、発売額は70万円(税別)。18金20gで大きさは20mm×36mmだ。 富士山駅と富士急ハイランド駅、河口湖駅から見える富士山と駅舎や周辺観光施設を組み合わせてデザインしており、宝飾職人が手作業で一つずつ作り上げ、立体的な仕上がりになっているという。

こちらも2月23日から受付を開始。申込場所は富士山駅で、支払いは銀行振込か富士山駅での現金・クレジットカード払いで対応する。券面に刻印された駅に入場でき、指定日から1年間有効だ。

富士急行は2013年にも、富士山の世界文化遺産登録を記念してプラチナ製の入場券を発売。発売額は富士山の標高(3776m)にちなんだ37万7600円で、同社は当時「日本一高い入場券」としていた。「純金」「18金」入場券の発売額はそれを大幅に上回っており、同社は今回も「日本一高い入場券」としている。

「2000系フジサン特急引退5周年『令和3年富士山の日記念入場券セット』」は900円。台紙に2000系電車「フジサン特急」(2016年引退)をデザインし、富士山型の入場券などを収納して発売する。発売額は900円。富士山駅と河口湖駅、富士急行の公式オンラインショップで販売する。

「2000系フジサン特急引退5周年『令和3年富士山の日記念入場券セット』」のイメージ。【画像:富士急行】

富士急行が運営する鉄道路線(富士急行線)は、大月~富士山~河口湖間の26.6kmを結ぶ路線だが、法令上の手続きでは大月~富士山間の大月線と、富士山~河口湖間の河口湖線に分かれている。このうち河口湖線は70年以上前の1950年8月24日に開業した。