皆様こんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

今日は休日の中日ということで指定年休となりお休みです。しかし子供たちの学校は当然休みではなく何となく違和感です…。

 

昨日まででキハ58系幌枠によるメーカー区別について推察しました。結論は、

 

幌枠に切れ込みが無い:新潟鐵工

幌枠に切れ込みが有る:帝国車輛、東急車輛、日本車輌、富士重工

 

という原則が成り立つことが分かりました。しかしなぜ新潟鐵工製のみはこの切れ込みが無いのかは謎です。そして同時期に製造された他の系列はどうなのでしょうか。サンプルは少ないですがちょっと調べてみました。

 

1.キハ10系

 

結論から言うと私が確認した限り幌枠に切れ込みの有る車は居ません。

 

 

2.キハ55系・キハ60系

 

確認したところ、全車に幌枠の切れ込みが有ります。キハ58系では新潟鐵工製に切れ込みが有りませんが、キハ55系では新潟鐵工製でも切れ込みが有ります。確認できた中で唯一無いのは「キハ55 2」のみですが、この車は正面窓の大型化など正面形状の大幅な改造が行われていますので、この際に改造されたものと思われます。

 

3.キハ20系

 

確認した中で大半の車に切れ込みが有りません。唯一確認されたのは「昭和37年製以降の富士重工製のキハ22」のみです。もっとも、昭和37年以降で富士重工で製造されたキハ20系はキハ22しかありません。

 

4.キハ35系

 

切れ込みが有る車がいますが、メーカーは富士重工ばかりです。それと東急製ステンレス車のキハ35 900番代も切れ込みが有ります。よって切れ込みが有るのは「富士重工製及び東急製の900番代」と推察できます。

 

5.キハ45系

 

切れ込みが有る車がいますが、メーカーは富士重工ばかりです。ただし何故か富士重工製のキハ23 31には無いように見えます。同ロット他の29・30・32・33は確認できていないので、ロット単位でイレギュラーなのか当車のみ変形なのかは分かりません。

 

6.キハ66・67

 

富士重工製を含め、幌枠に切れ込みのある車はいません。

 

7.キハ40系

 

富士重工製を含め、幌枠に切れ込みのある車はいません。

 

このような結論になりました。

 

 

大雑把に纏めると、

 

・準急型のキハ55系(含むキハ60)は全車切れ込み有り

・一般形は基本的に切れ込み無しだが、昭和37年度以降製造の富士重工製のみ切れ込みが有る

・ステンレスのキハ35 900番代も東急車輛製だが切れ込みが有る

 

という推測が出来ました。つまり、昭和37年度以降製造車であれば、「切れ込みが有る=富士重工」というのがキハ35 900以外は成り立つようです。ただし上にも挙げましたがキハ23 31のみはイレギュラーです。これは、当ロットのみのイレギュラーなのか、当車のみ後天的に改修されたのか、富士重工製という定説が異なるのか、その理由は不明です。もうちょっと詳しく調べたいのですが既に実車は居ないので解明は困難かも知れません。

 

 

↑キハ23 26・キハ23 520

 

 

私はキハ58系以外のマトモな写真が全然無く、かろうじて普通に撮れているのも上の2両くらいでした。しかも両写真とも幌付きなので幌枠の有無が分かりません…。 ネットで調べても、当たり前ですが約半数は幌付き側でなかなか調べるのに苦労します。

 

但し調べることの出来たサンプルはキハ58系に比べると圧倒的に少ないため、あくまで「推測」であり絶対的確証ではありません。ただ傾向としては間違っていないかなと思っています。皆様も一般形気動車の写真をお持ちでしたら調べてみてはいかがでしょうか。

 

これでキハ58系以外も含めて一連のこのパーツに関する考察が終わりました。いやはや奥が深いものです。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!