「ローカル線の旅は最高ですよね!」
ホントは鉄道なんかに全然興味ナイのに、おっちゃん社員の前で通ぶった発言をする日雇いバイトの川ちゃん(あだ名)。バス通勤で休日はスマホでソシャゲ課金三昧の彼が電車に乗るのは多分年に1度位でしょう…その場合わせで知ったかぶりした姿が目に浮かんできます(´・ω・`)
そんな川ちゃんを思い出しながら向かった先は都心近郊からアクセスの良いローカル線「秩父鉄道」。土休日には「SLパレオエクスプレス」が走る人気路線、昨年(2020年)は蒸気機関車C58363の全般検査の為に運行を休止しておりましたが、先週(2021年2月13日)1年2ヵ月ぶりに運転を再開。(写真は長瀞駅にて撮影)
SLパレオエクスプレスは土日を中心に熊谷~三峰口を1日1往復しております(詳しくは下記H.P.を参照)
〈目次〉
パレオエクスプレス予約方法と料金
今シーズンから全席指定席になり(自由席は廃止)そして事前のweb予約が必須になりました、座席の予約をするには会員登録が必要です。
パスワードの設定と連絡先(メールアドレス・住所・電話番号)を入力して送信、しばらくすると登録確認の返信メールが来るので、確認後に予約サイトにログインして乗車日・座席の指定をします。
入力後に予約サイトでこちらの画面が出たら大丈夫なので当日を楽しみに待ちましょう(・∀・)ノ
混雑するので出発30分前位には駅に到着して手続きを済ましておく事をオススメします、発車40分前の熊谷駅でもやや混雑している程の人気っぷりで、やはり都心から至近で乗れるSLというのは大きなメリットだと実感。
こちらでQRコードをスキャン…と思いましたが、駅員さんが紙のリストから必死になって名前を探しております、機関車同様にシステムも昭和全開で腕組みしたお子ちゃまが駅員の前でプンプン(`ヘ´)
料金はSL指定席券(740円)の他に
乗車する区間の普通乗車券が必要になります、今回は秩父鉄道1日フリー切符(1440円)を寄居駅で購入して普通列車で熊谷駅まで行きました。
C58(シゴハチ)が熊谷駅に入線パレオエクスプレス出発
電気機関車が牽引して熊谷駅に入線
そして最後尾には蒸気機関車のC58
もう大人気で久々のSL運行2週目であった事もあり多くの見物客でやっとこさの撮影、本日のヘッドマークは「ストロベリーエクスプレス」、右端にはさっき受付場所にいたプンプンお子ちゃまの黄色いリュックが写っております。
C58(シゴハチ)形は昭和13年から22年にかけて427両が製造され、363番目に作られた機関車のがこの「C58363」かつて東北地方などの旧国鉄で活躍したSLです。
1972年に現役引退後は吹上町立吹上小学校の校庭で小学生と一緒にのんびりと余生を送っていましたが、さいたま博覧会(1988年3月19日から5月29日まで熊谷市で開催)にあわせて「SL運行を!」の声があがり、その大役にC58363が抜擢されたのです。
1987年に車籍を復活。1988年に秩父路のSLパレオエクスプレスとして誕生しました。https://www.chichibu-railway.co.jp/slpaleo/about/c58363.html
電気機関車が切り離されて
10時10分に熊谷駅を出発(・∀・)ノ
向かいの席はカップルでした(x_x)
でもこの人の隣ではなくて何より(-.-)ホッ…
沿道は沢山の見物客が撮影しております
結構な至近距離の人達もおりました
ちなみに川ちゃんも職場のフォークリフト使用時に周り(人やモノ)のスレスレを走るという苦情が多々あります、もし本当にローカル線好きなら安全運転を心がけて欲しいものです。
秩父鉄道の駅
割と新しめの駅で駅前開発中なのでしょうか?駅名に似合わず全く野鳥の雰囲気が全く感じられません。
バードウォッチャーもがっかり…
こちらも全く花園の雰囲気が感じられません
作業員も持ち場でがっかり…
川ちゃんは勝手に持ち場を離れて好きな女性社員の近くで作業する事が多々あります、脈は全然ナイのにさ…(´・ω・`)
武川駅では石灰石を運搬する貨車とカラフルな機関車の車両基地
秩父では良質な石灰石が採掘されるのでセメント製造が盛んで多くの貨物が行き交う路線なのです。
もう少し先の車窓で見える山ですが、こちらは採掘で削られまくりの武甲山。職場で(翌日の)作業人数が減った時には、周りの日雇い連中に「削られたんだって(゚⊿゚)」と余計な事ばかり言う川ちゃん。。
車内では地元農家の皆さんのご厚意によりイチゴが配られました、旨味が詰まっていてとても美味しい(・∀・)イチゴはパック販売もしております。
色々と商魂たくましい車内
電車は寄居駅に到着、JR八高線と東武東上線の乗り換え駅。
右側は八高線ホーム
左側は東武東上線ホームですが、池袋からの大編成が達するのは途中の小川町まで、そこから先の終点駅寄居までは4連のワンマン列車が行き来しております、後ろは2013年に閉店した「ライフ寄居店」現在は廃墟で何だかどっちもボロボロ(>_<)
待合所には秩父鉄道の懐かしの写真が展示しております。
荒川橋梁を渡るパレオエクスプレス
寄居駅を過ぎるとだんだんと山の風景になっていき車窓に目が釘付け。
玉淀ダムは、埼玉県大里郡寄居町、荒川に建設されたダム。高さ32メートルの重力式コンクリートダムで、灌漑・発電を目的とする、埼玉県営の多目的ダムである。ダム湖(人造湖)の名は玉淀湖という。
タイミング悪く煙だらけの写真になるのもSLの醍醐味(x_x)
パレオエクスプレスは長瀞駅に到着、ここで降りる乗客も多く、そして10分程SLの給水でしばしの休憩タイム。
皆さんにつられて適当に撮ってみた写真
給水を終えて長瀞駅を出発、上長瀞駅を過ぎると秩父鉄道ハイライトの荒川橋梁。
荒川橋梁(親鼻橋梁)は、長瀞町と皆野町の間で荒川に架かる秩父鉄道の鉄道橋です。荒川本流の最も上流に架かる鉄道橋で、長瀞渓谷を横断しています。秩父鉄道で一番長い鉄橋で、SLや列車の撮影スポットとしても大人気。
写真引用先:秩父鉄道の見どころ | 秩父鉄道
大正3年に完成した秩父鉄道の路線の中で最も長い橋。花崗岩とレンガ積みによって作られている。一部をコンクリートで補強されているが現在も現役である。
秩父鉄道が秩父まで延伸する際、上長瀞駅から先の荒川左岸が蛇紋岩の軟弱地盤でありルート変更を余儀なくされ、この橋をかけて荒川右岸に渡り、秩父方面へと接続した。
和銅黒谷駅
日本で最初の流通貨幣と言われる「和同開珎」秩父で銅が発掘・献上され、朝廷は708年に年号を「和銅」と改めて貨幣を発行したそうです。
銅が採掘された場所「和銅採掘露天掘跡」と朝廷から下賜された銅製の百足雌雄1対を納めた「聖神社」の周辺を和銅遺跡と呼んでおります。
秩父セメント工場が見えてくると秩父駅はもうすぐ
秩父駅に到着
秩父~御花畑(西武秩父の乗換駅)の沿線にも撮り鉄の皆さんがいっぱい、観光地駅前のせいか僕同様にスマホ撮影の撮り鉄ビギナーの方々が目立ちます。
御花畑の駅前には名物のみそポテト屋さんがありますが残念ながら本日は閉店
終点の三峰口へ
御花畑駅を過ぎると更に山の風景が広がります
昔の車両がある影森駅
削られた武甲山💧
武甲山登山の入口的な駅の「浦山口駅」
武州中川駅では絵心のあるラッピング電車とご対面
復路は三峰口駅から神社デザインの電車に乗車しました。
転車台公園でSLを見学
12時50分に終点の三峰口に到着、これからC58は給水・点検そして復路を走る為の転車があります。
転車台のある公園はホームの隣ですが踏切を渡らなければ行けず若干の遠回り
本日の整備時間は40分程で13時40分頃に汽笛が鳴って動き出しました
お子ちゃま達は待ち時間が退屈みたいでみんなグズっておりましたが…
いよいよ転車開始でみんなゴキゲン!
当たり前なのですがSLがバック走行出来る事を今日始めて知った無知な僕です、多分川ちゃんは「SLはバック走行可能だよ」平然と知ったかぶりをする事でしょう。
職場の休憩時間はSLばりに煙の出る加熱式パイプを吸ってハタ迷惑な川ちゃん。
そして作業中はフォークリフトをスレスレで走行して削りに来ます「削られたんだって(゚⊿゚)」
更には脈ナシの女性社員を見つめながら「見守ってますからね!」
フォークリフトで曲がる際はタイヤを鳴らしてばかりいないで転車台を使用して下さい(´・ω・`)
秩父鉄道問い合わせ先
・列車時刻・運賃に関する問い合わせ
048-580-6363(9:00~17:00/年中無休)
・SLに関する問い合わせ
048-523-3317(9:00~17:00/年中無休※SL運行がない場合は休業あり)
・イベント・ハイキングに関する問い合わせ
048-523-3313(9:00~17:00/平日※年末年始等の休業あり)