インドと関係ないのですが、2月13日に東北地方を襲った最大震度6強の地震で東北新幹線は那須塩原-一ノ関間で運休しています。先ほどのニュースよると24日に全面復旧とのことですが、その間、JR,航空会社はいろいろな方法で体替え交通手段を提供しています。

 

東北新幹線の主力E5系(Wikipediaより)

 

航空会社

JAL,ANAは東北方面のフライトを増便、機材の大型化、通常は運行していない羽田-福島間、羽田-仙台間にも運行します。

 

 

 

ジェイアールバス東北 宮城交通、会津交通、京王電鉄他バス各社

東京と福島、仙台方面で増便

 

 

 

 

在来線

上野-那須塩原間の臨時快速、仙台-一ノ関間で臨時快速、常磐線の特急ひたち号のいわき駅どまりの一部を仙台まで延長運転、羽越本線の特急いなほ号の酒田止まりの列車を一部秋田まで延長運転(東北・秋田新幹線が使えない代わりに新潟経由で秋田へ行ける)

など

 

 

JR東日本 代替え交通機関の案内

2月21日まで

https://www.jreast.co.jp/aas/20210219_o_daitaiyusou_21.pdf

 

2月22日以降

https://www.jreast.co.jp/aas/20210219_o_daitaiyusou_22_23.pdf

 

詳細は各ニュースサイトや上記JR東日本のサイトを見ていただきたいのですが、こうしたニュースを見て思ったのは

 

現場の多大な負担がかかるにも関わらず、迅速かつ効果的な対策を打っていることの凄さ!

であります。

 

そもそも、今回の運休は自然災害によるものであり、誰が悪いというようなものではありません。にも関わらず、当事者のJR東日本をはじめ、各社が迅速にフォローアップを行っています。

読者のみなさんも、社員やバイトが休んでシフトが乱れたみたいな記憶もあると思いますが、鉄道やバスなど交通機関については

・乗務員の手配

・車両・機材の使用計画の変更

・メンテナンススケジュールの調整

など多様な要因があり、急な運行計画の変更は現場に多大な負担をかけるものです。

 

例えば鉄道なら電車の運転が出来る人は限られてます。パイロット、バス運転手も同様です。車両・機材も予備はあるとはいえ、大量に余っているわけではないし、さらに車両によって走行可能な区間、不可能な区間があります。そうした制約条件の中、既存の定期運行を確保しながら、それに追加して(予定を変更して)臨時列車にあてがいます。

車両は点検のスケジュールがあり、点検無視して走らせることはできません。乗務員も長時間残業や連続出勤させるわけにもいきません。特に安全にかかわるため規則を遵守する必要があります。

システム面でも各種手続きから利用者への案内のためHPを作ったり、臨時運行のチケット販売のプログラムを追加したり、駅や空港で案内をしたり、新幹線の払い戻しの手続きもあるでしょう。

 

「電車が止まったら別のルートで迂回ルートや他の交通機関がサポートがある」日本では当たり前に行われていることですが、これは、裏方には相当な負担をかけるものです。

ニュースの裏にある、現場の方の苦労も忘れないようにしたいと思います。