鉄道ニュース!一本目

大井川鐵道 12系客車で部品盗難被害が発生、警察に被害届

大井川鐵道で2月16日、千頭駅構内に留置されている12系客車の部品が盗難にあっているのを確認した。
展望車付12系客車はJR西日本から譲り受けた車両。
12月1日も同客車からの盗難事象が確認されている。被害の詳細は次のとおり。

◆2020年12月1日確認の被害
・車両窓ガラス損壊
・車掌スイッチ、非常用ブザー、方向幕の盗難

◆2021年2月16日確認の被害
・車両幌の損壊
・方向幕、方向幕指令器、温度計、非常灯、車両紹介の掲示板の盗難

大井川鐵道の12系客車は、JR西日本から譲り受けた5両。

JR西日本時代は、山口線 新山口(山口県)~津和野(島根県)62.9kmを、1988(昭和63)年~2017(平成29)年9月2日まで、「SLやまぐち号」として蒸気機関車にけん引されていた客車。

内装は欧風(カーペット敷き)、明治風(座席が革張り)などとバラエティに富む。


同社が保有する旧型客車(1939~1954年製造)の運用負荷を分散するなどの目的で導入された車両。

「盗難・損壊被害品は列車の安全運転に欠かせないもので、『SLやまぐち号』として活躍していた当時のようすを残す貴重な部品であり、12系の営業運転を楽しみにお待ちいただいている皆様の期待を裏切る行為です。また、鉄道施設内への無断立ち入りはたいへん危険です」(大井川鐵道)

大井川鐵道は、今回の盗難被害を受け、両件について、警察署に被害届を提出。盗難と留置車両への無断立ち入りに関して、情報を持つ人は大井川鐵道へ。

本件に関する情報提供先
大井川鐵道 鉄道部
0547-45-4113(平日9:00~17:00受付)

 

鉄道ニュース!二本目

 ひと足早く春を呼んできたような雰囲気が、JR北海道の苗穂運転所(札幌市東区)を包んでいる。JR北海道の新造観光列車「ラベンダー編成」。2月4日朝に札幌にやってきたばかりのこの列車、4月からの本運転に備えて試運転を繰り返しながらここでしばし休息の日々を過ごす。

この列車は、JR北海道が観光列車やイベント列車、繁忙期の臨時列車、さらに定期列車の代替輸送用として製作したもので、昨年10月から実際に使用されている「はまなす編成」の車両に続く車両。「スーパー北斗」や「スーパーとかち」で使用しているキハ261系1000代特急気動車をベースとして、インテリアやエクステリアのデザインと一部設備を変更したキハ261系5000番代。

「ラベンダー編成」は、「はまなす編成」と同じく川崎重工が製造した5両編成で、2月2日に神戸貨物ターミナルを出発、札幌には4日朝JR貨物のディーゼル機関車に牽引されて到着した。それから2週間、JR苗穂運転所の一角で佇む姿があった。「はまなす」に続き、北海道を代表する「ラベンダー」をイメージしたカラーが映える。

ラベンダー編成とはまなす編成


 写真では、青く見えるが実際にはもう少し紫に近く、北海道の景観に溶け込むようなカラー。1号車にはイベントで料理を提供できるフリースペースがあり、地域の特産品などを販売できる販売カウンターも設置している。多目的室は個室として利用でき、テーブルを挟んだ掘りごたつ式。

この「ラベンター編成」は、4月頃から使用開始予定で、6月には札幌ー富良野間の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」などにも利用される予定になっている。
 

 

by   GIG@NET