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元都会の電車が近代的区間を行く
ダイヤ改正直前のサプライズ??

先日の更新でお知らせした通り、ソロ空港線、快速BIAS用の予備車として1月23日にソロバラパンに送り込まれていた白いHolecですが、1月下旬より快速BIAS代走運用を開始しています。それに伴い、検査のためKRDI1本がジョグジャカルタに回送されています。空港快速には基本的に緑色のリニューアル車を充当しており、特にソロ空港線はホームドア等の兼ね合いもあるのか、4両編成のKRDI、KRDEがメインですので、Holecの入線はこれが初と思われます。




こちらの記事もご参照下さい

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空港線ソロバラパンを発車するクラテン行きの快速BIAS
5両に対応しているのか、ホームドアの数を今度数えてみましょう

1月下旬から代走に入っていましたので、2月ダイ改前の再訪時まで果たして残っているかな?と心配していましたが、なんと引き続き白いHolecが空港線に充当されていました。ソロバラパンの客車区には予備車でKRDI1本が寝ていましたので、ラッキーだったのかもしれません。ちなみに、このときにプラメクスの客レ代走は既に終了しており、プラメクス用4本のHolecが全て稼働していました。ご承知の通り、Holecはもう1本空港線用にリニューアルされた緑の1本が配置されていますが、以前プラメクスに充当されていたのがレアだったようで、専らエアポートYIA運用に就いています。

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BIAS運用を撮りましたが、プラメクスと見た目変わりません

しかし、白いプラメクス用Holecはダイヤ改正後はKCIに移管されたクトアルジョ~ジョグジャカルタ間の運用がメインになります。ただし、ジャカルタのようなKAI保有の特定編成に対する年間リース支払いではなく、車両使用料を支払う方式(1運用1予備分の計2本分?)の模様で、メンテナンスもKAIに委ねられています。今回、このようにBIASにHolecが充当されたことで、今後もクラテン~ソロ間に限っては架線下Holecが引き続き見られる可能性が浮上してきました。

ジョグジャ側のエアポートYIAが運賃35000ルピアという快速扱いながら、急行並み運賃を徴収し、一般利用者の締め出しを行っている一方で、BIASはジョグロ線内8000ルピアというプラメクス/CommuterLineと同額で、事実上の電車救済として機能しているため、グレードの低い元通勤型のHolec編成を今後も充当する可能性は高いと言えます。

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緑Holecもソロ空港入線!!
撮影:アダムっち
※バス会社に騙されカメラの盗難被害に遭ってしまったそうです。
ご支援いただける方、ご連絡下さい。

で、ダイヤ改正後の動きですが、なんと白いHolecはそのままソロバラパンに残留し、さらに緑編成も送り込まれています。アダムっちがその様子をさっそくレポートしてくれましたので、画像をお借りしましたが、この日の稼働車は白と緑で2本ともHolecという祭り?状態だったとのこと。新型KRDEはジョグジャに返却され、YIAが2本とも新型になるのかもしれません。新型ならば35000ルピアの運賃に恥じない車内設備、性能ですから・・・。また、車両に余裕がある今のうちにKRDIの集中メンテナンスでもしているのでしょう。205系8連運用と共に、空港線Holec(緑編成)が次回訪問時のノルマですね。


↑ソロ空港線、快速BIASの時刻はこちらからご覧ください↑
あまりにも運転間隔がいびつな為、BIASも早々に修正がはいるかも??

ソロ空港線の時刻表は昨日の更新でお知らせしていますが、それにしてもKAI、KCIの間での調整が全くなされておらず、電車を合わせた運転間隔がハチャメチャです。そもそも電化され、普通列車の運行がKCIに運行が移管されていながら、KAIの普通(快速)列車も引き続き残存するという、かってのスルポン線のごとくのカオスな状態です。せめて、KMTで直接乗車出来るようにしてくれれば良いのですが、BIASはあくまでもKAIの列車ですから、窓口orアプリ発券のQRコードチケットにしか対応していません。1つの駅に2つの改札口があり、2社の職員が立ち、空港線が電車の10分後続行で走るなんてことこそが無駄この上ないのですが、いつもの利権争いでしょう。

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新線区間も全く電化が考慮されていません

最大の問題はソロ空港線が電化準備工事すらされていないことで、これが初めから電化で建設されてたならば、こんな無茶苦茶なことにはならず、運行本数は適正化され、大幅な経費を削減出来たはずなのですが・・・。ソロ空港線とジョグジャ~ソロ電化開業はわずか1年しか差がなく、単なる調整力不足、インドネシア式のガッチガチ縦割り行政の最たる例と言えましょう。ジョグジャ空港線には電化準備工事がなされており(又は当初から電化開業)、ジョグジャ空港~ソロ間で将来的には直通運転が始まるのでしょうが、これではクラテン~ソロは未来に渡ってKAI・KCIの重複区間になってしまいます。ジョグジャ観光客にソロ空港を利用させないというジョグジャ特別州と中部ジャワ州の暗黙の了解でもあるとでも言うのでしょうか。

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