4両編成が逆にレア貴重な姿となるのか!?
2月10日に本開業したKCIジョグロ線(ジョグジャカルタ~ソロ間)ですが、連日大盛況の客入りが報じられています。需要があるにも関わらず、快速プラメクスの定員制導入の煽りで1日利用客数は1万人で頭打ちでしたが、これが撤廃されたことで、ジョグジャ~ソロ間鉄道沿線地域の高いポテンシャルが改めて証明されています。当初の予定では、ここでもう一発ソロ空港線ネタを入れる予定だったのですが、急遽予定変更です。なお、末尾には空港線を含めたKAI/KCIの統合時刻表をアップしております。最後までお読みください。
ジョグロ線ダイヤの変遷はこちらをご参照下さい
ジョグロ線への利用客の殺到は、ジャカルタ首都圏で利用者が半減しているKCIとにとって、明るいニュースである一方、新たな問題を引き起こしています。というのも、コロナ対策による乗車制限を実施しており、しかもジョグジャカルタ特別州からの要請なのかジャカルタよりも厳格に、1両あたり50名程度を越えた場合乗車お断りという施策を取っており、1時間前から並んでいるのに乗車出来ず、1時間半後の電車まで待たねばならないという事態が発生しています。SNS上には、(1日前までに購入しておけば)すぐに乗車出来たプラメクスよりも不便になったというクレームが溢れています。
流石にKCIもこの事態を重く受け止め、14日夜には、15日からの一部8連化と増発を発表するに至りました。この辺の臨機応変さには毎度脱帽です。8連化されるのは205系を充当する運用で、自ずとM22編成とM23編成が併結で8連を組むことになります。当初はKFWも8連を組む計画もあったようですが、予備車確保の観点からKFWは当面4連のままの運転のようです。既にご存じの通り、ジョグジャ地区には205系2本とKFW3本が配置されており、3運用が設定されていますので、205系の8連化により、予備車はKFW1本となります。
果たして4連の205系はまた見れるのか?
(ムラピ火山リベンジが果たせるか!?)
走っているものは今撮れ!!の東南アジア鉄の鉄則に基づくとすれば、17日までにジョグジャに行かなければならないのですが、仕事が立て込んでおり、少なくとも来週まで飛び立つことは出来ない状況です。そんなわけで、苦し紛れではありますが、レア?貴重?なM23編成オレンジ帯、4連時代の姿を別カットでアップしております;;
14日夜の発表では、この増結・増発施策は15日~17日の期間限定で、その後の対応は追って発表するとのことですが、開業当初のお試し乗車需要を差し引いても、4連10往復で運びきれる需要とは思えませんので、当面の間はこの体制が続くのではないかと思われます。
KFWも予備車的立ち回りから主役に昇格ですね
ただし、これでは205系がフル稼働になってしまい、メンテナンス時間が確保出来ません。ですので、現在未発表の土休日の運転計画に注目です。おそらくは、土休日は3運用とも4連のKFW、または205系もバラシて4連1本をメンテナンスに充てる可能性があります。平日においても、ローテーションでKFWを8連に組み、205系4連1本を浮かせることも出てくるのではないでしょうか。
果たして幻と化すのは4連なのか、8連なのか、まさにこれはアラーのみぞ知る領域です。先ほど、「当面の間」と書いたのも、今回のジョグジャ地区ので8連運転は特例中の特例だからです。両端のジョグジャカルタ、ルンプヤンガン、プルウォサリ、ソロバラパン及びクラテンを除いてホーム及び乗降用ステップは4両分しかありません。特に軍用空港敷地内に張り出しているマグウォは高床ホームが4両弱しかなく、長編成化の足かせになっています(将来的には空軍に敷地を返還し、新マグウォ駅を建設する模様)。しかも、非貫通8連であるため車内移動が出来ず、途中駅でお降りの方は前の4両にご乗車下さい!!としきりに案内しているようです。各駅ホーム延長には時間がかかるため、今回の8連運転はあくまでも暫定的な対応になるのではと私は予想しています。それよりも、4連でさらに増発した方が車両運用の面からも効率的です。
Haii #SahabatDJKA hari ini DJKA dan PT.KAI (Persero) telah melaksanakan tanda tangan Penandatanganan Kontrak PSO T.A 2021 sebesar Rp 3,4 Triliun. Subsidi ini akan didistribusikan kebeberapa KA Ekonomi.
— DitjenPerkeretaapian (@perkeretaapian) February 14, 2021
Dengan telah diberikannya subsidi pada KA Ekonomi semakin baik
Foto : BKIP pic.twitter.com/0H3GDnl02b
2月10日までに間に合わせなさいよ
増発の弊害になっていた政府運行補助金(PSO)も、ようやく2月14日に交付され、1日10往復に拘る必然もなくなりました。実際、15日からは夕方に1往復増発しています(運用数は3運用のまま変わらず、クラテン~ソロ間の送り込みは引き続き客扱いしない回送)。さらに空スジが夕方に2往復設定されているのが確認されており、今後KFWリニューアル車の4本目が落成した場合、さらなる増発が実施されるものと思われます。そうなったとき、果たして8連が残るかは定かではありません。そもそも、コロナ禍の乗車制限がなければ、詰め込んで運びきれてしまう輸送量ですから、ホーム延長等の投資をKCIがするとも思えず、8連は今だけの特別な存在になる可能性は高い気がします。
ああ、早くジョグジャに行きたい・・・
撮影:Muhammad Alif Asta Jaya様
いずれにせよ、M22&M23編成の混色8連というのはかなり貴重なものになるには変わりなく、すぐにでもジョグジャに行きたい気分・・・。あと1週間悶々とした気分でジャカルタで過ごさなければなりません。精神衛生上よろしくないですね!!
ジョグジャもリモート鉄
ご家庭からジョグジャ~ソロ間の風景をお楽しみください
ご家庭からジョグジャ~ソロ間の風景をお楽しみください
8両化がデフォルトになると先頭車は女性専用車になり、
前面展望も不可能に??
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