第1405回('20) 近鉄大阪線を乗り鉄、山間部の駅を降り鉄(1) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2020年12月29日~31日、例年であれば年末休みは関東遠征をするのですが、新型コロナウイルス感染の第三波襲来により関東地方では新規感染者(陽性者)が爆発的に増加しており、これは無理やな~と諦めて、近場を乗り鉄する事にしました。どこを乗り鉄しようかと探していたら、秋に近鉄が休日平日関係なく連続3日間乗り放題の『近鉄全線3日間フリーきっぷ (3,000円)』を発売したニュースを思い出し、今回は近鉄の小駅を中心に、しかも「スルッとKANSAI」のエリア外になる三重県内の駅を中心に、降り鉄の旅をする事にしました。年末はコロナの影響で「Go To トラベル」が停止されていましたが、私は「GoTo」があろうがなかろうが乗り鉄をするのでそれは関係ありませんでしたw また、『近鉄全線3日間フリーきっぷ』は前売制で、住まいも職場も兵庫県にある私はきっぷを買うのも一苦労ですが、それは3日前の12月26日に京都・滋賀方面の乗り鉄をする事でロスなく京都駅でフリーきっぷを購入できました。
また、近畿や東海にも新型コロナウイルス感染拡大の第3波は襲来しており、今回もいつもと同様にマスクの着用、アルコール消毒液の携帯といった新型コロナウイルス対策を講じました。
 
今回は初日前半の内容です。
加古川駅からJR神戸線と大阪メトロ谷町線を乗り継いで、大阪上本町駅を近鉄乗り鉄・降り鉄のスタート地点にしました。そして近鉄大阪線の急行電車に乗り、最初は長谷寺駅に下車しました。その後は伊勢中川へ向けて概ね順番に1駅ずつ下車していきました(一部前後しています)。
 
今回の日程 2020年12月29日  (火)    【前半】
 
加古川517(JR神戸線・快速)630大阪(徒歩)東梅田641(Osaka Metro谷町線)651谷町九丁目(徒歩)大阪上本町710(近鉄大阪線・急行)759長谷寺814(急行)819榛原850(急行)856室生口大野926(区間準急)929三本松939(急行)943赤目口958(快速急行)1001名張1029(急行)1034美旗1049(上り普通)1052桔梗が丘
 
【後半へ続く】
 
この日も4時に起きて、朝食を済ませてから自宅を出発しました。年末に大寒波が来るという予報でしたが、この日はまずまずの天気でした。加古川駅では『ICOCA』で入場しました。年末の乗り鉄で中距離になるのは休みが30日からだった2017年の名鉄降り鉄以来3年ぶりで、折角の長期休みなのに…新型コロナウイルスはええ加減にしてほしいです。
加古川駅からはJR神戸線の上り1番列車である普通(西明石~京都間快速)・米原行きに乗車しました。この日は平日ダイヤで、加古川発は5時17分と、土休日より3分早いです。また土休日は223系・225系の12連ですが、平日ダイヤですと221系8連です。この221系ですが、ゆくゆくは225系に置き換えられて奈良に転出する運命です。
 
私は先頭車両に乗り込みましたが、8連と短い事、そして221系に正規の座席が少ない事が影響して窓側席に空きがありませんでした。仕方なく通路側席に座り、まだ暗かったので道中はスマホを操作していました。平日だけあり、途中駅では土休日より多くの人が乗ってきて、また下車する人も一定数いました。すると、魚住駅で窓側席の人が下車したため、思ったより早く窓側席をゲットできました。空いた通路側席には魚住駅から乗ってきた人が座りました。その魚住駅でほぼ満席になり、次の大久保駅では立客も出てきました。しかし西明石駅から先はこの快速より先行する普通列車があるためか、乗ってくる人は少なかったです。なので満席プラス立客数人の乗車率がずっと維持されていました。これは三ノ宮駅を過ぎても変わりませんでした。また、時期的に三ノ宮駅を過ぎてもまだ夜は明けず、私はひたすらスマホを操作していました。そして尼崎駅で立客が増えて、淀川を渡ると定刻の6時30分に大阪駅に到着し、大勢の乗客と一緒に私は下車しました。
 
 

 
大阪駅からは近鉄大阪線の起点駅である大阪上本町駅へと移動します。御堂筋口から出て工事中の地下街「ホワイティうめだ」を経由してOsaka Metro谷町線(以下:大阪メトロ)の東梅田駅へ。実は今回が大阪メトロになってから初めての乗車で、初乗車がだいぶ遅れました…。大阪市営地下鉄時代はよく乗車していたのですが…。
入場後は6時41分発の喜連瓜破行きに乗りました。難読駅名ですが、「きれうりわり」と読みます。谷町線に乗る時は近距離の乗車でも混雑する八尾南行きに当たる事が多かったので、今回、途中駅止まりの電車に遭遇したのは嬉しかったですw 車両は22系6連で、大日始発にもかかわらず乗り込んだ最後部車両はガラガラでした。道中はスマホを操作しつつ停車駅を観察して、4駅先の谷町九丁目駅で下車しました。
 
 

 
谷町九丁目駅で下車後は、地下の連絡通路を通り近鉄の大阪上本町駅へと移動しました。最後は地上に上がって改札口にたどり着きました。このルートは以前よりよく使っていますが、駅名も違いますし、大阪以外の人には両駅が乗換可能な事はあまり知られていないかもしれません。まぁ、梅田と近鉄のルートは大阪環状線で鶴橋へ行くか、大阪メトロ御堂筋線or四つ橋線で難波へ行くかがメジャーと思われます。今回私は大阪線の急行に乗るので、始発駅での着席を狙って大阪上本町駅をスタートの駅に選びました。
  
大阪上本町駅では自動改札機に『近鉄全線3日間フリーきっぷ』を通して入場しましたが、このきっぷはJRの新幹線特急券などと同じ磁気券なので、何度も降り鉄すると磁気がなくなったり券が折れたりして使用不能にならないか心配になってきました(名鉄をフリーきっぷで降り鉄した際は毎回きっぷのトラブルに悩まされました)。入場後は飲料を調達してから当駅7時10分始発の大阪線急行・五十鈴川行きに乗車しました。五十鈴川(三重県伊勢市)とは、結構遠くまで行きますねぇ…。関東で言えば昔あった東武伊勢崎線の準急・太田行きとかと同じようなレベルでしょうかww 車両はトイレ付き2610系4連の後部に2410系2連を繋げた6両編成でした。近鉄は形式が多くて複雑で、また私に知識があまりないので調べるのに苦労します…。名鉄だったら楽勝で分かるのですが…。私は最後部車両(2410系)で着席しましたが、大阪上本町の時点では車内は空いていました。
 
 

 
急行は定刻に大阪上本町駅を発車し、すぐに鶴橋駅に到着。予想通り多くの人が乗ってきて、大半の席が埋まりました。次は奈良線との分岐駅である布施駅に着きましたが、ここでも乗客が増えてほぼ満席になりました。ちなみにこの日の降り鉄は大阪線の山岳区間に限定する予定だったので、大阪府内の駅は全てパスですw 私は道中、久しぶりとなる近鉄大阪線の車窓風景を眺めていました。高安検車区には80000系電車『ひのとり』が留置されていました。その後は大和川を渡って河内国分駅、府県境の山を越えて五位堂駅、そして大和高田駅と停車していきますが、五位堂駅から結構乗ってきました。下車客もいたのでほぼ満席状態は変わりませんでしたが、中間車両は少し混雑していたかもしれません。大和高田駅の次は拠点駅である大和八木駅で、ここで多くの人が下車して一気に乗車率が下がりました。それでも乗車客も一定数いたため半数ほどの席は埋まっていました。大和八木駅から先は段々とローカル風景になり、桜井駅を過ぎて各駅停車区間に入ると山岳区間へと入りました。大和朝倉駅を過ぎてから左手に谷を見下ろして走り続けると電車は長谷寺駅に到着し、私はここで下車しました。山あいの小駅でしたが、有人駅でした。駅名の通り近くには長谷寺がありますが、冬の早朝でコロナ禍という事もあり、乗降客は少なく地元の人ばかりでした。駅周辺のロケーションは仙山線の山寺駅と似ているかもしれません。尚、長谷寺も参拝したかったのですが、今回は先を急ぐため見送りました。また機会があれば再訪して、長谷寺も参拝したいです。
 
 

 

 
長谷寺駅からは8時14分発の急行・名張行きに乗車。前から2610系4連+1422系2連の6両編成で、私は最後部車両(1422系)へ。車内は空いていたので着席して、道中は車窓風景を眺めて過ごして次の榛原駅で下車しました。榛原駅は山中にありますが宇陀市の玄関口で、3面5線に橋上駅舎と、大きな駅でした。南側が古くからの市街地で、北側がニュータウンになっていました。しかし私の訪問時は通勤ラッシュが終わっていた事もあり駅も駅前もひっそりとしていました。
 
 

 

 
榛原駅では8時50分発の急行・名張行きに乗りました。車両はロングシートとクロスシートの両方に転換可能な座席を有する「L/Cカー」の「シリーズ21」版である5820系6連でした。再後方車両に乗り込みましたが、平日ダイヤだったのでロングシートに固定されていました。車内はガラガラで、着席して水分補給をしつつ山間部の車窓風景を眺めました。そして私は次駅の室生口大野駅で下車しました。大野寺や「女人高野」の別称がある室生寺への最寄駅で、観光地の駅として有名ですが、下車客は僅かで、中には鉄道ファンや旅行客が数人含まれていました。ちなみに無人駅で、駅前は閑散としていました。
 
 

 

 
駅前を散策し終わり駅へ戻ろうとしたら電車が発着したため、一瞬「しまった」と思いましたが、この電車は急行ではなく快速急行だったと分かり、安心しました…。次に訪問する三本松駅は快速急行が止まらないので…。この快速急行は10両編成で、まぁ、こんな山中の駅に10両編成が停車するミスマッチな光景には萌えましたが…。快急の発車直後にホームにたどり着き、水分補給をしてからスマホでこの後の予定を確認しながら次の電車を待っていると、9時26分発の区間準急・名張行きがやって来ました。9200系4連+2410系2連で、私は再後方車両(2410系)に乗りました。車内はガラガラで、着席して道中は車窓風景を眺めて過ごし、予定通り1駅先の三本松駅で下車しました。三本松駅は6両分しかホームがなく、また下り2番線ホームと駅舎の間は構内踏切で結ばれていました。駅舎もコンパクトで、駅前も民家が少なく、崖下の宇陀川沿いを走る国道165号沿いには「道の駅宇陀路 室生」があります。また、三本松駅は三重県との境界近くにある山奥の駅で、奈良県最東端の駅となっています。線路を見ると列車がバンバン走っていますが、風景だけ見るとローカル線の駅そのものです。
 
 

 
三本松駅の散策はすぐに終了し、後続の9時39分発、急行・五十鈴川行きに乗車しました。2610系4連+2410系2連で、最後部車両(2410系)は空いていました。道中は着席して山間部の風景を眺めて過ごし、三重県に入って盆地の田園風景の中を走るようになると赤目口駅に到着、下車しました。赤目四十八滝への玄関口ですが、滝までは6kmほど離れています。駅舎は小さく、駅前広場はあったものの閑散としていました。
 
 

 

 
赤目口駅では後続の9時58分発、快速急行・松阪行きに乗車。堂々たる10両編成でしたが、前2両は鮮魚列車の後継である2410系「伊勢志摩お魚図鑑」でした! その後ろに5200系4連+1437系2連+2430系2連を従えていました。慌てて撮影したため失敗しました…orz
 
 

 
私は「伊勢志摩お魚図鑑」から一番遠い最後部車両(2430系)に乗り込みましたが、後ろ4両が名張駅で切り離されるからか客が数人しかおらず、ガラガラ状態でした。私は着席して車窓風景を眺めて過ごし、次の停車駅である名張駅で下車しました。
 
 

 
下車後、後4両(1437系2連+2430系2連)が分割され、前6両はそのまま松阪へ向かいました。後4両は車庫へ回送されました。名張駅は特急が停車する主要駅で、構内は広いです。私は何度か下車していますが、今回は降り鉄という事で改めて駅の内外を回りました。駅前は市街地ですが、人は多いものの店が少ない印象でした。
 
 

 
名張駅からは10時29分発の急行・青山町行きに乗りました。2610系4連+2410系2連で、私は最後部車両(2410系)に乗りました。それにしても、2610系がまだまだ大阪線急行の主力である事に驚きました。思えば、近鉄では特急用車両は頻繁に新造しているものの、一般車両は10年以上新造していませんから、全体的に老朽化が一気に進んでいますね…。4駅先の青山町止まりだからか車内は誰もおらず、貸切状態でした。松阪の方へ抜ける列車には長距離客が一定数いるのですが…。私は扉間のロングシートに腰掛けて車窓風景を眺めて過ごしました。1駅目の桔梗が丘駅はパスして、2駅目の美旗駅で下車しました。美旗駅は少年時代の昭和末期に家族でドライブした際に駅前に立ち寄った事があるのですが、あまり変化がないように思いました(実際は変化があると思われますが)。田舎の小駅といった感じですが、駅舎のない西側には新興住宅地が広がっていたため、西口を新設すれば利便性が向上するのでは…と思いました。
 
 

 
美旗駅からは一旦戻ります。乗車したのは10時49分発の普通・名張行きで、1253系2連でした。伊勢中川始発で、長距離客が多い印象でした。乗車した後部車両はほぼ満席で、私はすぐに下車するためドア脇での立席を選択しました。道中は往路と反対側の車窓風景を眺めて過ごし、1駅目の桔梗が丘駅で下車しました。橋上駅舎を有しており、駅そのものは都会的でした。桔梗が丘駅は近鉄グループにより高度経済成長期からバブル期にかけて開発されたニュータウンの玄関口で、名張の発展の象徴のような駅でしたが、ニュータウンの高齢化が進行し、近年は乗降人員の減少に歯止めがかからない状態です。また、駅前にあった商業施設「近鉄プラザ桔梗が丘」は2ヶ月前の10月31日に閉店となり、建屋は立入禁止になっていました。この閉店により駅前は寂れた状態になってしまい、将来が心配になってきました…。
 
 

 

 

 
駅前散策後は駅には戻らずに、昼食へと向かいます。駅から東へ延びる目抜き通りを歩きましたが、アップダウンが激しかったです。沿道には「アオキーズピザ」という聞いた事がないデリバリーピザ屋があり、個人経営の店かな…と思って調べたら、愛知・岐阜・三重の東海3県に50店舗以上を展開する、そこそこ大きなチェーン店でした。おそらく関東や関西では知名度がゼロに近いでしょう…。このピザ屋は通過して歩き続け、沿道にロードサイド店舗が立ち並ぶ国道165号を渡った先にあるラーメン店「天下一品」が今回の目的地でした。駅から750m、アップダウンと信号待ちがあったので駅から10分少々かかりました。
 
 

 
そして「天下一品」ではこってりラーメン、唐揚げ、チャーシュー丼のセットを食べました。結構多かったですが美味しかったです。また、店内は結構客が多くて賑わっていました。もちろん新型コロナウイルス対策は取られていました。
 
 

 
退店後は食後の運動といわんばかりに先ほど歩いてきたアップダウンの目抜き通りを歩き、桔梗が丘駅に戻りました。
 
昼からも、近鉄大阪線の駅の降り鉄をまだまだ続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)