遠くを眺める

 遠くへ行くことはできなくても、遠くを眺めることはできる。

 そんなことを思ってこの冬は、近所への外出の機会のたびに富士山を眺めようと心がけている。

 だが、そういうときに限って富士山の方に雲がかかっていたり、空が濁って見通しが悪かったりする。それで、なかなかくっきりとした富士山を見ることができないでいる。

 そうこうしているうちに春が近付いてきて、空がおぼろげになることも増えてきた。このままくっきりとした冬の富士山の姿を見ずに春を迎えてしまうのであろうか。最近はそう思い始めている。

 ただ、この時期になっても、冬型の気圧配置が強まれば、また富士山のくっきりと見える日のやって来ることがある。
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 写真は今からちょうど四年前の2017年2月13日に見た富士山である。

 こんなふうな富士山を、残り少ないこの冬のうちに見てみたい。

 そして、遠くを想いたい。


東急
5050系電車(5169F) 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 2017.2.13
by railwaylife | 2021-02-13 21:45 | 東急5000系列 | Comments(0)
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