静岡県は遠江、国鉄二俣線が三セク化した
天竜浜名湖鉄道に乗って来ました。

国鉄二俣線の時代には惜しくも行くことができませんでしたが、
天竜浜名湖鉄道に転換してはや30余年。
1987(昭和62)年3月に二俣線から天竜浜名湖線(天浜線)に
なった路線。昨年は開業80周年でしたが、節目の年に行きたかったな。

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天浜線の主力車両、TH2100形ディーゼルカーです。

開業当初から、富士重工のレールバス、LE-Carシリーズの
TH1形ディーゼルカーを使用していましたが、
1987(昭和62)年の運行開始から20年ももたず、
TH2100形と交替し、2005(平成17)年に運用が終了しています。

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TH2100形は2001(平成13)年から2005(平成17)年にかけて
製造され14両+観光用の特別車両TH9200形1両が走り回っています。
18メートル車体にカミンズ製のN-14Rディーゼルエンジンを搭載。
がったがたの線路を最高85キロで走っているのです。

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ドアのところには、天竜浜名湖鉄道の社紋と、
スクロール型のLED行先案内機を設置(写真の文字はスクロール中)。
このスクロール型のヤツ、真岡鉄道のモオカ14形にもついていた気がするな。

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運転台はワンハンドル・・・と思わせてノッチが二つ?
左側のがマスコン、右側の方はブレーキレバーです。
足元の2本のペットボトルには、ネコ砂・・・もとい
空転防止の砂が入れられています。

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車端部はロングシート、中間部には8つのボックスシートが
配置されています。
シートピッチは、JR東日本のE231系などよりゆったり目です。
向かいの人とひざが当たらないのはいいのよね。

ただ、線路の保守が人力なせいか、線路が波打ってるし、
直線なのにまっすぐじゃないし、
カーブではつなぎ目ごとに左右に振られるし、
まあ、人力保守の30キロレールを堪能した2時間でしたわ。

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この日乗車したのは、天竜浜名湖鉄道オリジナルカラーの
11番目の2111。
2101から2109までは新潟鉄工所製でしたが、同社が経営破たんしたため
2110から2114までは石川島播磨重工業の支援を受けて設立された
新潟トランシスが製造しています。
2111なので、新幹線型の新潟トランシスのプレートがつけられていました。

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天浜線は全列車がワンマン運転で無人駅も多いため
整理券を取って車内で精算が原則で、
遠州二俣などの主要駅では駅精算が行われます。
バスによくついてる、整理券式の料金表が設置されています。
料金が上がっていくのが怖いボードなのよね。

掛川から乗って2時間強、67.7キロ先の終点新所原が見えてきました。
片道1470円・・・だと?(あ、切符を買って乗りました)
同区間をJR東海道線で乗ると、半分の1時間程度で990円とおトクです。
お急ぎの方はJRでどうぞ(全線通しで乗るのはマニアくらいかな)。

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この日の2111は、「御仏のキセキ みほとけ号」のHMが付いていました。
そういえば沿線には安産祈願の岩水寺がありましたっけ。
特に車内に変わった装飾や広告はありませんでしたが、HMはついています!

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新所原駅に到着して、折り返し掛川行きとなる2111サン。
ありがとね。また乗りに来るね。