昨日の当ブログで、西武山口線の蓄電池機関車B1の廃車時期について、昭和52(1977)年説と昭和53(1978)年説があるというお話をしました。今回はその「補足」となります。
私鉄車輛については、毎年年度末(3月31日)現在の車輛数を国(運輸省→国土交通省)に報告することになっています。これを受けて国が発行する統計年報(今回取り扱う時代であれば『民鉄統計年報』)の「車両現在表」に、当該年度末の車輛数が明示されることになります。
さて、『民鉄統計年報』の昭和51年度版と52年度版を比較しますと、昭和51年度末(52年3月31日現在)の、西武鉄道の蓄電池機関車の輛数は「6」です。これに対して昭和52年度末(53年3月31日現在)では、「5」となります。このことから、B1の廃車は昭和52年度中(52年4月1日から53年3月31日の間のどこか)であると推察されます。また、この年度中には客車5輛も廃車となっていますが、これは1形であると思われます。
統計資料でわかるのはここまでです。やはり当時の西武鉄道の車輛に関する詳細な資料をお持ちの方の「ヘルプ」に期待して、山口線をめぐるお話はとりあえずここまでとし、次回は久しぶりに大江戸線噺の第10話の予定です。