今回は長津田~こどもの国を結ぶ東急こどもの国線で活躍するY000系です。
パッケージ
東急こどもの国線を通勤路線化する際に投入された車両で、東急新3000系をベースにした20m級車両となります。
路線は東急が保有しますが、車両の所属先は第三種鉄道事業者の横浜高速鉄道になります。
同時に牛のイラストをラッピングしたうしでんしゃも発売されました。
商品情報
・2021年1月発売
・クハY003-デハY013の2両セット
・1箱3200円+税
・動力化台車枠、無線アンテナが付属
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-14(20m級A2)※スペーサーSを使用
・走行パーツ TT-03R
・パンタグラフ TOMIX 0284 C-PS27Nパンタグラフ
レビュー
〇長津田寄り先頭車 クハY003
クハY003
長津田寄りの先頭車のクハY003です。
Y000系投入以前は18m級の旧7000系のワンマン対応車両が専用車両として活躍していました。
同線を走った専用車両(7000系以前も含む)には専用塗装やこどもの国のロゴが入った車両でしたが、通勤化の際に車両の保有が第3種事業者の横浜高速鉄道に移管されたこともあり、黄色と青の帯が入った車両となりました。
正面
運行番号(182)、行先表示(長津田)、ロゴ、車番(Y003)、ワイパーが印刷済み。
ライトはクリアレンズで、窓枠もHゴムがモールド・塗装が施されていて見栄えはGOOD。
東急新3000系をベースにした車両のため、見た目もほぼそれ。
登場時はこの製品の姿でしたが、東急線内のワンマン運転路線で進行方向の後ろ側の車両のステップや手すりを使って外側に乗ったりするいたずらがあり、現在は手すりなし+アンチクライマー上に三角形の保護板が取り付けられています。
行き先表示器は日本語と英語を交互で表記します。
側面
東急新3000系をベースにしていますが、扉は4扉から3扉になりました。新造時から側面の行き先表示は省略されています。
車端の黄帯、車番、ロゴ、車イス・ベビーカーマークが印刷済み。
黄色の帯と青帯もきれいに印刷されていてGOODです。床下機器はCPが取り付けられています。
実車は軌条塗油器や砂撒き装置が取り付けられているので台車に取り付けられている部品はこの製品より多め。
表記類
正面は登場時ですが、側面表記類は現行の物になっているのでちぐはぐです。
妻面
妻面は扉なし。ドアコック、手すり、雨どいがモールドで表現されています。
屋根
列車無線アンテナはユーザー取り付けパーツとなります。
クーラーは銀色で塗装された別パーツで、屋根はクーラーの幅に合わせて全周が一段高くなっています。
〇こどもの国寄り先頭車 デハY013
デハY013
こどもの国寄り先頭車のデハY013です。
こちらはパンタグラフが2基搭載されている先頭車になります。
内装関係はベース車両に合わせたものになっていて、ドア上の車内表示器は千鳥配置で取り付けられています。
正面
表記類や仕様は車番以外同じ。
スカートの点検蓋のモールドが少し甘く、実車は上り下りともにジャンパ栓側の蓋が一段高くなっています。
車内は広告枠はあるものの基本的に広告が入れられておらず、こどもの国でのイベントや応募されたお子さんたちが描いた絵が入れられる時があります。
側面
表記類は車番以外クハY013と同じ。
床下機器は制御装置が取り付けられています。
実車は主制御器のVVVFインバーター装置と、補助電源装置のSIVインバーター装置が一体になったデュアル・インバーター装置が搭載されていて、SIVが故障したときにVVVFの一部を切り替えてSIVの代用として走行することができるようになっています。
機器を集約して省スペース化が行われています。
このインバーター装置は新7000系や1500番台、7500系TOQ-iにも搭載されているもののベースとなっています。
また、ATC-Pも搭載しているので、試運転時は田園都市線内を走ることもあります。
妻面
妻面はクハY003にパンタ配管を足した形になります。
屋根
屋根はパンタグラフが取り付けられていて、ヒューズ箱とクーラーは別パーツとなります。
屋根上配管は東急新3000系と同じくランボードの下にもぐるようになっていて、ランボードの下にもぐる手前の部分が一段膨らんでいるところも表現されています。
室内のパーツ
運客仕切りパーツがついていて、外からの見栄えが良くなっています。運転士のイスが飛び出ていて、動力化する際はこの部分をカットしないと動力がハマりませんのでご注意を。
床板同様白寄りのクリーム色で塗装されています。
車端部の1か所は車イススペースになって座席もなくなりますが、製品では金型の都合でイスが設置されています。
1編成導入
新3000系が発売されてからY000系がすぐ発売するだろうと思っていましたが、少し間が開きましたね。鉄コレ化するにはもってこいだと思っていたのですがなかなか出てくれませんでしたが、やっと発売されてよかったです。
動力化とBMTN化はちょっと加工が必要になる車両になります。
実車は2本つないで4両編成で走ったり、長津田検車区構内での入換車両で使われることもあるので、連結化しておくと遊ぶ幅が広がっていいかもしれませんね。
同時にY001Fのうし電車も発売されました。Y002Fのひつじ電車は今回発売されませんでしたが、楽しみに待っていようと思います。
床下機器があまり似ていないので何とかしてやりたいですね。