今回の【駅】コーナーは、
愛知県愛西市東部の、津島市との境界近くに広がる住宅地の中に位置する名鉄尾西線の駅で、ホームの一部は津島市にまたがっている
町方駅 (まちかたえき。MACHIKATA Station) です。
駅名
町方駅 (BS 01)
所在地
愛知県愛西市 (旧：海部郡佐織町)
(※) 各ホームの南側(弥富方)の一部は津島市内に所在します。
乗車可能路線
名古屋鉄道：尾西線
隣の駅
津島方・弥富方……………津島駅 (2021年2月下旬UP予定)
名鉄一宮方・玉ノ井方……六輪駅
訪問・撮影時
2018年10月
町方駅は地平駅で、上下線別にホーム、駅舎、改札口が分離されています。
また、県道79号線の陸橋が駅の上空を跨いでいます。
改札内に上下線ホームを結ぶ連絡通路は存在せず、乗車前に行先に応じた駅舎・改札口を選択する必要があります(いずれもバリアフリー対応)。
各駅舎間は駅北側にある踏切を渡って移動可能です。
写真の駅舎は線路西側、下り名鉄一宮・玉ノ井方面ホームに面して設置されている西駅舎で、平屋根の簡易駅舎になっています。
駅舎はホームと同じ高さにあるため駅外と駅舎の間には階段とスロープが設置されています。
出入口部分には飲料自動販売機が設置されています。
尚、町方駅に駅前広場は整備されていません。県道79号の高架下側道がロータリーの役目を果たしていますが、安心して自動車を停車させられるスペースはありません。バス路線は駅の近くに設定されていません。
写真は東南東を望む。
駅前(西側)の様子です。1番線ホームより西を望む。左手に西駅舎があります。
手前(東)～奥(西)には県道79号の陸橋が延びています。陸橋は暫定2車線供用ですが、将来的左側にも陸橋が建設されて4車線になると思われます。
県道の両側には側道があり、時計回りの一方通行になっているためロータリーのようになっています。
駅西側は住宅地になっていて、商店は少ないです。但し、駅前を離れると田園風景が広がっています。遠方には養老山地も望めます。
また、町方駅は愛西市佐織町にありますが、すぐ南側は津島市になっています。約450m南西の津島市内に愛知県立津島北高等学校があり、約650m南の津島市内にショッピングセンター「ヨシヅヤ津島北テラス」があります。
西駅舎の改札口です。東を望む。後方に出入口があります。
この改札口からは名鉄一宮方面にしか行けませんので注意が必要です。
町方駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が1通路しかなく、車いす対応の幅広通路になっています。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って正面には名鉄一宮方面下り1番線ホームがあります。改札とホームの間に段差はありません。
尚、町方駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前や駅近くにもありませんのでご注意下さい。
こちらは線路東側、上り津島・弥富方面ホームに面して設置されている東駅舎で、こちらも平屋根の簡易駅舎になっています。
東駅舎は駅外と駅舎の間に段差がありません。駅舎へ入って右手に自動改札機が、左手に自動券売機があります。
また、西駅舎とは違い、駅の出入口は歩道でなく車道に面していますので、飛び出し注意です。
尚、東口側も駅前広場は存在せず、西口側と同じく県道79号の高架下側道がロータリーの役目を果たしています。
写真は西を望む。
駅前(東側)の様子です。東を望む。後方に西駅舎があります。
手前(西)～奥(東)には県道79号の陸橋が延びています。
県道の両側には側道があり、ロータリーのようになっていますが、前述の通り歩道がない事と、奥へ続く南寄り側道の一部が双方向通行になっているのが西口側との違いです(北寄り側道は全区間東行き一方通行)。
駅東側も住宅地が広がっていますが、商店は少ないです。こちらは駅前を離れても田園風景の割合が低いです。
また、駅北側(写真左)の踏切からは北東方向に狭い道路が延びていて、沿道は古い家屋の割合が高いです。約600m進むと旧・佐織町の中心部に到達します。
そして、奥に延びる県道79号を一直線に東へ進むと、1.1kmほどで津島線の藤浪駅に到達します。したがって、駅東側から名古屋方面へ向かう際は町方駅ではなく藤浪駅を利用する人が多いと思われます。
こちらは東駅舎の改札口です。北を望む。右手に出入口があります。
この改札口からは津島・弥富・名古屋方面にしか行けませんので注意が必要です。
設備は西駅舎の改札と同等ですが配置が異なり、自動券売機は後方に設置されています。
そして改札を通って左手には津島方面上り2番線ホームへ通じる階段とスロープがあります。
下り1番線ホームに設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準タイプで、駅ナンバリングも併記されています (BS 01)。
当駅が尾西線(津島～玉ノ井)の駅番号のトップナンバーです。弥富～津島の駅番号は実際の運転系統にしたがって津島線の続番になっています。
尚、駅ナンバリングの「BS」ですが、尾西線 (びさいせん) を意味していると思われます。「B」は「尾」、「S」は「西」でしょう。
町方駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南南東～北北西方向にホームが延びています。南側で新堀川を渡る関係で1番線ホームの弥富方(写真右奥)は若干カーブを描いています。
右(西)が1番線(下り名鉄一宮・玉ノ井方面)で、左(東)が2番線(上り津島・弥富・名鉄名古屋方面)です。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に相当狭いです。
上屋は各ホームとも中ほど、駅舎に面した部分にしか設置されていませんので、雨天時に当駅で下車される際はご注意下さい。また、ホーム中ほどの玉ノ井寄り(手前側)は県道79号の陸橋に覆われています。
各ホームとも上屋下にベンチがあります。
前述の通り、両ホーム間を改札内で結ぶ連絡通路は存在しません。
また、町方駅は愛西市に所在しますが、ホームの弥富寄り(写真奥)は津島市になります。
写真は1番線より弥富方を望む。
1番線より津島方・弥富方を望む。すぐ先で新堀川を渡る関係で上下線の間隔が開いています。そして津島駅のすぐ北方までが複線区間です(津島駅手前、津島線と合流する箇所で単線になります)。
この先、すぐに水路と新堀川を渡り、住宅地の中を南南東へ走ります。そして右へカーブすると高架区間になり、市街地を南下して県道8号をオーバーパスすると一瞬だけ単線区間になり、左から来た複線の津島線と合流すると程なくして津島駅へと至ります。
1番線より名鉄一宮方・玉ノ井方を望む。
すぐ先に駅西側と駅東側を結ぶ踏切があり、左前方には町方駅の自転車置場があります。そして踏切の先の右側には2008年まで上り線ホームが存在し(下り線ホームは現在と同じ位置)、以前は踏切を中心として千鳥状にホームが配置されていましたが、駅集中管理システム導入に伴い上り線ホームが下り線ホームと対面の位置に移設されました。
この先、左手に養老山地を遠望しながら田園と住宅地が混在した風景の中を北北西へ走り、やがて右へカーブすると国道155号をアンダーパスして、日光川の支流である領内川を渡ると稲沢市(旧・中島郡平和町)に入ります。その後は郊外風景の中を北北西へ走り、六輪駅へと至ります。
あとがき
私が町方駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。道路陸橋の下に駅があり、簡易駅舎は後期のもので完成度が高い印象でした。駅前は特徴の少ない住宅地でしたが、目で見て愛西市と津島市の境界は分かりませんでしたｗ
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から津島線直通列車(佐屋行き、弥富行き。種別不問)に乗車して津島駅で下車。そして尾西線下りの名鉄一宮方面電車に乗り換えて1駅目で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。近鉄急行でアクセスされる際は近鉄弥富駅で下車の上、北側に位置する弥富駅まで徒歩で移動して(約3分)、名鉄尾西線津島経由のルートでも到達できます。関西本線でアクセスされる際は弥富駅で乗換可能ですが、同一構内(改札内)なので名鉄線の乗車券をお持ちでない場合は一旦改札を出て名鉄線の乗車券を購入の上で再入場する必要があります(ICカードはホームでの乗り継ぎが可能と思われます)。いずれにしても弥富駅経由の場合は必ず津島駅で名鉄一宮方面電車に乗り換える必要があります。そしてJR東海道本線でアクセスされる際は尾張一宮駅で下車して、隣接する名鉄一宮駅から尾西線上りの津島行き電車に乗車すれば町方駅に到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約900m西の「ミニストップ」になります。最寄りのスーパーは約650m南の「ヨシヅヤ津島北テラス」になります。約700m北東には「ヤオキスーパー町方店」もあります。また、最寄りの飲食チェーン店は約600m西の「モスバーガー」で、「ヨシヅヤ」の店内には「スガキヤ」もあります。まぁどの店舗も駅から近くありません。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄尾西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は町方駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：Google地図、Wikipedia)