皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

昨日はウチにある部品取り用のKATO旧製品キロ28を使い、Tomix製キロ28 0番代の窓を実車に近い形状にする加工をご紹介しました。今日はこの続きで他のグリーン車にもこの窓を移植することとしました。

 

 

おさらいです。

 

↑「由布」セットに入っているTomix製キロ28 0番代の製品のままの下降窓です。

 

↑加工後です。下降窓ガラス上部にアルミ枠があり、窓操作用の丸いツマミが無いタイプにしています。

 

↑KATO製旧製品のキロ28はこの表現がされています。よってこれから窓ガラスを移植しました。

 

昨日は「由布」セットに入っているTomix製キロ28 0番代に対しそのまま窓の交換を行いました。

 

↑窓ガラスを実車に近いタイプに交換したキロ28 0番代です。

 

昨日はキロ28 0番台の窓を、窓ガラスが古いタイプに交換しました。この古いタイプ(窓ガラス上部にアルミ枠があり、窓ガラスに丸いツマミが付いていないもの)を装備しているのは、本州用グリーン車で新製時に非冷房であった車に当てはまります。すなわち、

 

・キロ27の全車(1~7)

・キロ28 1~85と101~108

・キロ58の全車(1~8)

 

がこの古いタイプの窓ガラスになります。

 

↑Tomix製新ロットのキロ27を、冷房改造した車です。この車も模型では窓ガラス上部に丸い点のようなツマミの表現がありますが、実車は古いタイプの窓になります。

 

↑昨年キロ27の冷房改造を行った際の記事です。ご参考までに。
 
↑急行「アルプス」セットに入っているキロ58です。こちらも模型では新しいタイプの窓ガラスになっていますが実車は古いタイプです。
 
↑昨日ご紹介しましたがキロ28 0番代です。これをそのまま窓の交換だけするのでは芸が無いので、今日は乗降ドア下部に丸窓を増設してキロ28 101~108に改造してみます。
 
では早速加工を始めましょう。昨日ご紹介したように下降窓部のガラスをKATO製旧製品のものに交換するだけです。
 
↑タネ車のKATO旧製品はあと6両残っています。このうち3両から窓ガラスを取り出します。
 
↑KATO旧製品から下降窓部を切り出しています。また、上下寸法がTomix製と異なりますので、Tomix製のガラスを参考にしながら上下を詰めます。あと嵌りを良くするため真ん中で2分割します。
 
↑3両分のガラスが用意できました。今回ガラスを交換するのはTomix製キロ27、キロ58、キロ28 0番代です。
 
キロ27とキロ58は昨日ご紹介したとおりに加工窓部の窓ガラスを交換するだけですので、交換後を見てみましょう。
 
↑Tomix製キハ57系セット新ロットに入っているキロ27を冷房化改造していたものです。キロ27の冷房化自体は昨年8月に行っていました。今回窓をKATO製品の古いタイプのものに交換しました。これでかなり実感的になりました。私はキハ57系セットを持っていたのでタネ車有効活用から冷房改造してキロ27冷房車を再現しましたが、「由布」セットのキロ28 0番代の台車を空気バネのDT31系に交換するだけでも再現できます。ウチでは急行「ちくま」および「ゆのくに・越後」の編成で使用しています。この編成には2両のキロ27が入っておりウチにも2両いるので、もう1両も窓の交換をしなければなりませんね。
 
↑急行「アルプス」セットのキロ58です。この車も実車の窓は旧タイプですので今回交換しました。ウチには急行「アルプス」用に2両、急行「きそ」用に2両の合わせて4両のキロ58がいますので、あと3両改造しなければならないです…。
 
続いてキロ28 0番代ですが、そのまま窓交換するだけでは昨日と同じですので、乗降ドア下部に丸窓を開けてキロ28 101~108を再現してみたいと思います。
 
↑手前は窓セルを交換予定のキロ28 0番代で、奥がドア下部の丸窓を供出する予定のキロ27旧製品です。
 
↑Tomix製旧製品のキハ57系セットのキロ27です。以前ご紹介しましたがTomixさんは以前このようなトンデモナイ車を模型にしてしまいました。正直「架空の車両」になってしまっています。キロ27非冷房車とされていますが、側面はキロ28 2300番代と全く同じで強制換気のルーバー付き、乗降ドアには丸窓付き、便所窓は横長の小窓、機関冷却水給水口は車体中央付近、妻面は貫通ドア付き、また非冷房車なのに冷房用ジャンパ付きという、実車にはありえない姿になってしまっています…。魅力なのはDT31台車枠、1エンジン非冷房車の床板、グリーン車で屋根の高い車の屋根板、部品取りで使えるTNくらいです。その他は使えません。なのでこの車の乗降ドア下部丸窓のガラスパーツを利用したいと思います。

 

↑まずはここに丸窓の穴を開けます。

 

ここで1つ注意ポイントですが、キロ28 101~108及びキロ58 1~8は、この丸窓の位置が通常の車よりも低くなっており丸窓自体が裾の赤帯の中に納まっています。

 

↑これも「気動車ガイドブック」からキロ58です。見づらいですがドア下部の丸窓は裾の赤帯内に納まっています。またこの写真からも下降窓のガラスは窓上部にアルミ枠があり丸い点のようなツマミが無いのが分かります。

 

↑急行「丹後」のキロ28 2307です。普通の車はこの丸窓のちょうど半分が裾の赤帯に入っています。

 

ちなみにドアの丸窓が裾の赤帯に納まっている車は、

 

キロ26 101~103

キロ28 101~124

キハ27 101~103

キハ28 301~328

キハ56 101~109

キハ58 401~440

 

で確認されていますが本州車は後に一般的な高さに改造?交換?された車やこの丸窓自体が埋められた車が多いためこれ以外にいるかどうか詳細は不明です。

 

話がそれましたがキロ28 0番台の乗降ドア下部に丸窓を開けて100番代前期車にしてみましょう。

 

↑まず0.6mmくらいで下穴を開けました。

 

↑これを拡げて1.1mmにします。Tomix製ガラスパーツのこの丸窓の直径が1.0mmくらいですのでちょうとこれくらいではまります。

 

↑ピンバイスで開けた際のバリが残りますので、リュータードリルの頭の丸いやつでバリを取ります。

 

↑手でグリグリ回してバリを取ります。

 

↑バリ取り&面取りしました。開けた後は切り口がプラ成形色のクリーム色になってしまい、またバリ取りで周りの塗装も削れるのでタッチアップします。

 

↑赤でタッチアップしました。

 

↑先ほどのキロ27旧ロット製品の窓ガラスから、ドア下部の丸窓部のガラスのみを切り出します。

 

そして窓セルを組み立てて完了です。窓セルは切り刻んでしまっているので、大きな窓は両面テープを、先ほどのドアの丸窓のような小さいパーツはゴム系接着剤を併用して貼り付けます。

 

↑という訳で無事にキロ28 100番代の前期車(101~108)になりました。

 

↑このグループの特徴である、丸窓が裾の赤帯の中に納まっている姿が再現できました。

 

↑手前が今回改造したキロ28 100番代(101~108)で、奥がキロ58です。本来はキロ58も先に挙げた写真のようにドアの丸窓の位置が低く裾の赤帯の中に納まっている筈なのですが、模型ではそこまで再現されず通常の位置に窓が付いています。これを直そうとすると一旦元の窓を埋めてから開けなおすという大変な作業をしなければならないので諦めています。。。

 

↑ということで無事に3タイプのグリーン車で窓の改造が完了しました。左からキロ27、キロ58、キロ28 101~108です。

 

↑何といっても今回の目玉はこのキロ28 101~108ですね。ちょっと古い仕様にしようと、付属インレタのグリーン帯を入れてみました。

 

ちなみにこのキロ28 101~108の晩年の分布は、

 

101:新潟

102:熊本

103:美濃太田

104:鹿児島

105:金沢

106:弘前

107:岩国

108:水戸

 

と、比較的ばらけており色んな急行に1両混ぜると変化が付いて楽しくなります。しかし運転会等でこんな車を混ぜても誰も気づかないでしょうが…。

 

ということで今回はキロ27・キロ58及びキロ28元非冷房車の窓パーツ交換でした。なお実車では同じような現象は気動車に限らず急行型電車でも見られました。即ち153系・165系・451/471系・455/475系においても元非冷房車は窓上部にアルミ枠があり、冷房車もしくは冷房準備車からは窓ガラス上部のアルミ枠が無くなり丸い点のようなツマミが付きます。これら急行型電車の模型は私は持っていないので良く分かりませんが、こちらでも同じような加工をすると面白いかもしれませんね。

 

今日は急行型気動車の下降窓が2タイプありそれを模型で再現する事のご紹介でした。

 

↑これで3両のKATO旧製品のキロ28、1両のTomix製旧ロットのキロ27を潰してしまいました。どうしようかなと思ってもガラスを抜かれたりしていますので使える共用パーツを部品取りにしてあとは用途無しかなぁ…。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

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