花山駅【兵庫県】(神戸電鉄有馬線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市北区中部の、六甲山地を切り開いて開発されたニュータウンへの玄関口として1965年に開業した神戸電鉄有馬線の駅、
花山駅 (はなやまえき。HANAYAMA Station) です。
 
 
駅名
花山駅 (KB 11)
 
所在地
兵庫県神戸市北区 
 
乗車可能路線
神戸電鉄:有馬線
 
隣の駅
湊川方・新開地方………谷上駅
有馬温泉方・三田方……大池駅  
 
訪問・撮影時
2018年5月
 
 

花山駅は地平駅ですが、地形の関係で南側は築堤になっています。駅は山間部にあり、標高281mです。
駅舎は北西側(下り線の湊川方)のみにあり、1965年の開業時からの建屋を改修しながら現在も使用している模様です。
駅舎前には証明写真発行機があり、右側には駅南側とを結ぶ連絡通路がありますが、階段しかありません。南側から車いすで花山駅へアクセスする場合は約150m湊川方(右側)にある踏切へ迂回しなければなりません。
また、小さなロータリーを有する駅前広場があります。バス停留所は駅東側の有馬街道(県道15号線)沿いに設けられています(南口側)。
 
 

駅前の様子です。西を望む。
左手に駅舎と南側への連絡通路があります。手前にはロータリーがあります。
駅周辺は住宅街で、駅前には商店が点在しています。
駅北側に広がる住宅街は花山台で、元々は棚田や山林が広がっていましたが、花山駅の開業と前後して昭和40年代頃に開発されました。
そして花山台の背後(北側)は山間部で、兵庫カントリークラブがある他はほとんど開発されていません。
また、駅南西側の花山東団地(神戸市立花山小学校方面)へは約150m先(左前方)にある踏切を渡り、日本で初めて導入された斜行エレベーターに乗れば到達できます。
 
 

こちらは駅南側より花山駅を望む。北を向いて撮影。
交差点から左へ延びる階段が花山駅舎前に繋がる連絡通路で、線路をくぐる地下道の出入口には「花山駅 連絡口」と書かれていますので、正式には花山駅の南口ではありません。
前述の通り、連絡通路は階段しかありませんので車いすご利用の場合は約150m湊川方(左側)にある踏切へ迂回する必要があります。
また、地形の関係でこちらから見ると花山駅が高架駅に見えます。
そして左手前~右に延びる道路は有馬街道の旧道で、現在はバイパスが開通したため交通量は少ないです。
交差点の右手前には山田川を渡る橋があります。山田川は加古川水系で、六甲山北側が源流です。
 
 

上り線ホームより駅の南側を望む。右下の交差点前に花山駅連絡口(連絡通路)の出入口があります。
すぐ南側を山田川が流れていて、谷が形成されています。川の手前には有馬街道の旧道が、対岸には有馬街道のバイパスが、それぞれ東西方向に延びています。
山田川の対岸も昔は山林や田園が広がっていましたが、開発されてマンションが立ち並ぶようになり、マンションの裏手には住宅団地(神戸花山手など)が造成されています。
 
 

改札口の様子です。南東を望む。
花山駅は無人駅になっており、駅務遠隔システムにより管理されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3台あり、右端は幅広通路ですが花山駅はバリアフリーに対応していませんので(改札内にスロープ・EVなし)、介助が必要になります。左端通路に面して窓口がありますが、シャッターが下ろされています。
改札口の左手前には自動券売機があります。トイレは改札内にあります(多機能トイレはありません)。
改札口の右手前には新聞の自動販売機が、改札を入って右手には飲料自動販売機が、それぞれ設置されています。
尚、花山駅構内に売店・コンビニはありません。駅南側の有馬街道バイパス沿いにコンビニがあります。
 
 

改札口を通ると、地形の関係でホームへ向けて下る事になります。
左が下り線ホーム(三田方面)で、中央の階段を下りて構内踏切を渡り左へ曲がると上り線ホーム(新開地方面)です。
尚、前述の通りエレベーターやスロープはありませんので、車いすの場合は介助が必要です。
 
 

下り線ホームに設置されている駅名標です。電照式と思われます。
神戸電鉄の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています (KB 11)。
 
 

花山駅は相対式ホーム2面2線の地平構造ですが、地形の関係で南側から見るとかなり高い位置にあり、北側から見るとやや低い位置にあります。南西~北東方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、右(北)のホームが下り有馬温泉・三田方面、左(南)のホームが上り谷上・神戸市営地下鉄北神線・鈴蘭台・粟生・湊川・新開地方面です。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は駅舎のある新開地方(奥)こそ一定の広さが確保されているものの、三田方(手前側)は狭くなっています。
上屋は下り線ホームが1両弱分、上り線ホームが2両弱分にしか設置されていません。雨天時に降車される場合は新開地方の車両にご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機があり、下り線ホーム側にはトイレが設置されています(多機能トイレはありません)。
下り線ホームの新開地方の端(右奥)に駅舎・改札口があり、各ホームの新開地方の端に構内踏切があります。
写真は下り線ホームより湊川方・新開地方を望む。
 
 

上り線ホームより湊川方・新開地方を望む。
ホーム端に構内踏切があり、反対側の下り線ホーム側に駅舎・改札口があります。
この先、左右に住宅団地を見ながら下り勾配で南西へ走り、やがて山あいの田園風景の中を走るようになります。そして左へカーブしてから有馬街道をオーバーパスした後に山田川を渡ると、今度は右へカーブして住宅地の中を西南西へ走り、神戸市営地下鉄北神線(旧:北神急行北神線)との乗換駅である谷上駅へと至ります。
 
 

下り線ホームより有馬温泉方・三田方を望む。
この先、右手に住宅団地を見て上り勾配で山間部を北東へ走り、右へカーブすると有馬街道をオーバーパスして今度は左へカーブします。その後は有馬街道と並走しつつ住宅団地の中を右へカーブしながら北上し、進路を北東に変えると大池駅へと至ります。標高は350mで、花山駅からわずか1.7kmで69mも登ります。
 
 
あとがき
私が花山駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年6月全駅制覇済)。電車で何度も通っており、車でも何度も近くを通り過ぎていたのですが、初めての下車はつい最近でしたw 駅は山の斜面にあり、見晴らしが良かったです。また駅舎・駅構内・駅前とも昭和の雰囲気が残っていました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄北神線の谷上行きに乗り換えて1駅目の谷上駅で下車、さらに神戸電鉄有馬線の三田方面行き(急行以下)に乗り継いで1駅目で下車です。新神戸駅からわずか2駅でこのような山間部の駅にたどり着きます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速・快速で三ノ宮駅まで、あるいは大阪梅田駅から阪急神戸本線の特急で神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の谷上行きに乗り換えます。以降は上記と同じルートで到達できます。または大阪梅田駅から阪急神戸本線の特急or阪神本線の特急・直通特急で新開地駅まで行き、神戸電鉄の三田方面行き電車(急行以下)に乗り継いで当駅下車です。運賃・所要時間とも地下鉄経由の方が有利です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅南側の崖下にコンビニが1軒ありますが、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません(駅西側に喫茶店があります。最寄りのチェーン店は約800m東の「ジョイフル」)。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、神戸電鉄有馬線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は花山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)