JR北海道・最新型気動車2種類の甲種輸送
 

今週、山陽線・和田岬線と兵庫駅経由で線路がつながっている川崎重工業 兵庫工場から、1400kmも離れた北海道へむけて

、続々と新型車両が運ばれている。

ひとつは国鉄形キハ40形気動車に替わる、H100形。ディーゼルエンジンで発電機をまわし、そこで得た電気エネルギーで駆動用モータをまわす新型車。JR東日本GV-E400系と基本設計を同じくした形式。

この H100形が、川崎重工兵庫工場を出場。先に出場した6両がいっしょに連なってJR北海道の最新一般形気動車が、北をめざしている。

JR北海道内に入ったH100形12両を甲種輸送

製造から30年を超え老朽化した一般形気動車キハ40形の置換えを目的に導入された。同時期に製作された東日本旅客鉄道(JR東日本)GV-E400系気動車と基本設計を共通とした、酷寒地対応の電気式気動車ディーゼル・エレクトリック車)である。製造もGV-E400系と同様川崎重工業が担当した。

電気式気動車ディーゼル・エレクトリック車)動力・機関・電源の説明!

動力・電源関係

動力はディーゼルエンジンで主発電機を駆動して得られた三相交流電源をPWM(パルス幅変調方式)コンバータで一旦直流に変換し、それをVVVFインバータで三相可変電圧可変周波数交流に変換して主電動機の三相誘導電動機を駆動させることで得ている

機関・主発電機

機関は燃料直接噴射式の4サイクル直列6気筒横形(定格出力331kW≒450PS/2,000rpm、総排気量15.24リットル)で、噴射装置はコモンレールを採用した。

主発電機は開放形強制通風方式の定格出力305kWのものを搭載し、機関とは直結駆動され、車両に必要な電力を供給する。

 

従来JR北海道の気動車形式は国鉄気動車の付番規則をおおむね踏襲していたが、本系列は既存車両と大きくシステムが異なることから、気動車を表す「キ」、普通車を表す「ハ」の用途記号は省略し、H5系新幹線電車で用いられた「北海道(Hokkaido)」のHを冠した形式名とした

 

 

もうひとつの甲種輸送は、観光・多目的・特急用キハ261系5000番台ラベンダー5両編成。先行して北海道入りした はまなす に次ぐ2本目。
 車両はスーパー北斗・とかち などを担うキハ261系1000番台がベース。このベースに現代にマッチした客室設備、Wi-Fi、フリースペース、多目的室、個室、コンセントなどをパッケージングした261系グループ。クリスタルエクスプレスやノースレインボーエクスプレスの後継モデルとして動く。

いよいよ北海道へ上陸した最新モデルキハ261系5000番台ラベンダー。雪解けした北の大地を駆ける姿を、早くみてみたい。

そんなキハ261系ラベンダー編成(ST-5102・ST-5202)が、北海道の苗穂までやっと到着した。やっとというのは、実はこのキハ261系ラベンダー編成、1月中旬に川崎重工兵庫工場を出ていた。

川崎重工兵庫工場で完成し、北海道へ運ばれる(甲種輸送)途中で、猛烈な寒波による暴風雪に見舞われ、信越線や羽越線といった輸送ルートに運転見合わせが続いた。

EF66 130号機「サメ」によるキハ 261形「ラベンダー編成」5両の牽引。

北へむけて出発した矢先に立ち往生したキハ261系ラベンダー編成は、“航路”が開くまで大阪圏内吹田で待機。そしていまやっと北海道入りしたという。

キハ261系5000番台(はまなす編成)は(ラベンダー編成)と色違いです。

 

by   GIG@NET

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