皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

本日は先月1月から延期になっていたTomixさん新製品の発売日でした。本日発売されたのは、「キハ40系姫路色(更新前)」という、ちょっと地味な車でした。色々ネットを見ましたが地味すぎてこれの紹介をされている方なんて殆どいませんね…。

 

↑メーカーホームページで本日が発売日でしたので早くて明日届くのかなと思っていたら、本日届きました。Tomixさんは基本的に発売日もしくは翌日には届きますね。いやはや凄い世の中になったものです。さて中身は何でしょう?って既にネタバレしていますね。。。

 

↑キハ40とキハ47の姫新線セットです。前回生産されたのは「更新車」と銘打っておりいわゆる延命工事施工車でしたがこちらは延命工事前の姿になっています。

 

↑キハ40のMTセットと、キハ47の0・1000の2両セットです。確か以前の更新車はキハ40が単品でMとTが発売され、キハ47はトレインボックスブランドでの発売でプレミア状態でした。今回は両形式とも通常品の2両セットというオーソドックスな発売方法になって入手しやすくなっていますね。

 

↑相変わらず付属パーツが多いです。キハ58系からキハ20系、キハ40系と発売時期が進むにつれて付属パーツが増えており、そのぶん別パーツ化で再現できるバリエーションが増えている証拠になっています。

 

↑アンテナやタイフォン、排障器や方向幕などオーソドックスなパーツが多いですが、何やら見かけないものが…

 

↑こいつは目新しいですね。

 

↑実はこれは今回の製品の目玉(?)の、床下装備AU34クーラーパーツになります。詳細は取り付けながらまたご紹介します。

 

では早速整備します。上写真のAU34以外はいつも通りのパーツですので、普通に取り付けます。

 

↑AU34クーラー以外のパーツはお馴染みですのでいつも通り取り付けました。これからは今製品で初登場のAU34クーラーの取り付けを見てみたいと思います。

 

↑今までのJR西日本更新車と同じような床板ですが、油タンクの横(元熱交換器があった箇所)に穴が2つ開いています。

 

↑ちょうどこの床下機器が空っぽの部分です。

 

↑この「A」というパーツに取付用の凸がありますので、これを先ほどの穴に差し込んで取り付けるのですね。

 

↑少量のゴム系接着剤を使用して取り付けました。

 

↑おー! それっぽくなりました。

 

↑先ほどはキハ47でしたがキハ40でも同じのようです。

 

↑ゴム系接着剤でポン付けです。

 

↑キハ40もこれでAU34冷房タイプへ変身です。

 

次は動力車です。

 

↑この部分にAU34を取り付けるようです。

 

↑穴あけ用の治具が付属しているので、これをあてがいます。

 

↑指示通り1.0mmのピンバイスで穴あけです。

 

↑あとはAU34のパーツを貼り付けて完成です。

 

↑ということで今回の4両が無事に完成です。

 

↑キハ47です。私が全国にキハ58系探しをしていた頃はまだキハ40系の延命工事施工前だったので、この姿の方が馴染み深いです。

 

↑今回製品は延命工事未施工車ながら、コマツ製SA6D125H-1系への機関換装(体質改善工事)施工済みで、当然冷房化施工済みの状態が模型化されています。

 

↑3位側は床下のAU34型クーラーが目立ちます。

 

キハ40も見てみます。

↑同じく延命工事施工前で、体質改善工事(機関換装)施工後という姿です。

 

↑後位側から見てみます。同じくAU34型クーラーが目立ちます。

 

↑動力車はユニットの関係で若干デフォルメされていますが、AU34が別パーツで取り付けられています。

 

なおここでJR西日本キハ40系の変遷を見てみますと、JR化後から原形のまま塗装変更が始まり、1989年から1995年にかけて床下装備のAU34にて冷房改造が行われます。またこの頃にワンマン化改造も始まりました。続いて1994年から2000年頃にかけて体質改善工事(いわゆる機関換装)が施工されます。そして1999年から2009年頃にかけて延命工事(車体更新)が施工され、大半の車は同時にクーラーが屋根上搭載型に交換されました。このように各改造がバラバラに施工されているため時代設定をどれにするかが非常に悩ましいところです。今までTomixさんが製品化するのは更新(延命工事)後の姿か、原形の姿かのどちらかでした。

 

↑昨日ご紹介した通り広島色は更新車と原形車が模型化されていますが、原形車はその名の通り冷房化すら施工前の比較的初期の姿です。

 

では、ウチにいる姫路色の車両を全部引っ張り出してみました。これらは今回の姫路色キハ40系新製品発売につられて年末年始に集めていたものでした。

 

↑左が今回発売の姫路色です。真ん中がキハ40系更新車、右がキハ58系です。時期的にキハ40系更新車とキハ58系が組むことはありませんでしたが、今回発売の更新前のキハ40系は、キハ40系更新車ともキハ58系とも良く似合いそうです。

 

↑キハ40の更新後と更新前の並びです。

 

↑更新車と更新前の車を繋げて見たり。

 

↑キハ47も過渡期の2連を再現できます。

 

↑キハ58系には3連運用がありましたが、「58+28の2連+何か1両」という組成だったので、このような47+28+58というものも良く見ました。やっとこの組成を再現できました。

 

↑こんな感じで真ん中に挟まっていますね。この運用は先の3連運用に2連を足した5両編成でした。

 

なお、当時の姫路の気動車は屋根が汚いという印象が強く、写真でも真っ黒です。なので模型のようなピカピカはちょっと綺麗すぎかな…。

 

↑姫路鉄道部は姫新線・播但線を担当していましたがラッシュ時と昼間閑散時の稼働車両数に大きな差があり、昼間は多くの車両が寝ている印象でした。このような並びが手軽に再現できるようになりました。

 

なおこの姫路色のキハ40系、製品化発表当初は購入する気はあまりありませんでした。しかしこのAU34型クーラーが初めて再現されるということで気になり思わず購入を決意してしまいました。

 

↑このAU34、他にも使いたいから分売して欲しいですよねー!

 

最初この車両を買おうとしたきっかけは、車両自体よりもこのAU34に惹かれたからでした。このAU34を装備した有名な車両としては…

 

↑そう、ミッドナイトのキハ27です。この車は改造の際に元の車両の冷房準備工事設備を使用せず、床下の4VK搭載スペースにAU34を装備するという方法で冷房化されました。ミッドナイトの車体を改造しても、床下に取り付けるAU34にマッチしたパーツが今までは無く、非常に悩みどころでした。今回キハ40系姫路色でこのパーツが登場したので、このミッドナイトに流用することが可能になりそうです。

 

しかし、製品に付いていたAU34は既に取り付けてしまい余りはありません…。機関換装前の車両であればAU34冷房化前の姿にしてしまえば良かったのですが、今回の姫路色は機関換装後の姿でしたのでAU34冷房とセットになってしまいます。このパーツの分売化に期待したいところです。

 

ということで今回の姫路色の製品は、Tomixさんでは初めてのJR西日本キハ40系更新前で、機関換装されAU34を装備している姿の模型化となりました。非常に地味ではありますが…。個人的にはこのAU34のパーツが分売されれば、機関換装前の車両でも床下の熱交換器を撤去してAU34を取り付ければ、冷房化後体質改善工事前という姿も再現できますので、先のミッドナイトでも感じましたがこのパーツ分売して欲しいです。また、このAU34はJR九州・東海・東日本のキハ40系にも搭載例が多く、他へ応用が効くと思います。特に東海色のキハ40系は屋根上インバータークーラー取付車か、床下AU34取付車に2分されていました。現在発売されているのは非冷房仕様になっており、非冷房かつ東海色という組み合わせは非常に短命でしたのでリニューアルに合わせて更なる展開に期待したいです。

 

姫路色も大量に集まりました。もうこれ以上増えることは無いでしょう…。

 

今回は久々に新製品のご紹介でした。先週はキハ143が発売されましたが再販品に近くあまり新鮮味はありませんでしたので、今回の製品はなかなか楽しめました。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!