模型工作の必需品!!ノギスを使い倒そう! | 美軌模型店の待合室

美軌模型店の待合室

ようこそお越し下さいました!

店主の工作日記や、お客様の作品などを紹介しています。
一緒に工作を楽しみましょう!(^^)/

皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。

 

最後の臨時特急まりもを仕立てよう!その3

 

本日の成果といえば

まあこんな写真になってしまうんですけど

 

・・・なんとも感動が伝わりにくい、

というか、何かを感じる段階に達してないですね(笑)

 

さてキハのHゴムを完成させ

ハネの便洗面所まわりを諦めたところで

そのままこれをいじる事にしました。

外見上は特に不満も無いのですが

これから室内灯を入れるとなると

この1/3ものインテリアが欠けたイス板は

あとから必ず気になるはず・・・

こうしてスカスカに見えるのは

カトーの誇る回転式テールマーク変換装置と

その後ろに控える点灯基板一式を

取り外したからなんです。

そう、今回のこれは後端を飾りませんので

そのへんの点灯装置が要らないんですね。

 

ここにイス板を延長して床一面に拡張し、

全部照らしても見映えするように

加工しようと思います(^^ゞ

 

いつもやっている事ではあるのですが

今日はこの手法を多用したので

あらためて「ノギスコピー」にスポットを当てて

日記を書こうと思います。

すでにご存知の方は

読み飛ばしていただいて構わないお話ですけどね。

 

「ノギス」は、もし模型工作を少しでも

やりたいなあと思ったら

是非是非お手元に置いて活用していただきたい

必需品なのであります。

 

外寸、内寸、そして深さを測る昨日が備わり

尖った先端でケガキもできます。

 

それを利用して、

寸法を知りたい部分を測り、

そのままの寸法で対象物にケガキをして

同じ寸法を別の材料に写す作業、

それが「ノギスコピー」です。

上の写真では、

外寸を測る部分で対象物(イス板)を挟んで

厚さを測定してみます。

1mmをビミョーに超えるくらいですね。

 

ちなみに私の使っているノギスは

目盛が0.05mmですので

その目盛のど真ん中が0.025、

くらいの精度で測ることが可能です。

手作りの模型工作においては充分な精度です。

 

では工作に取り掛かってみましょう。

この場合、床板の幅を測りたいので

きっちり直角にジョウ(測るとこ)を当て、

ノギスの上面に見えるネジで

スライダーを固定したら

 

そのまま切りたいプラ板に

ケガいて完了。

 

今回はイス厚に合わせて

その延長部分には1.0mmのプラ板を使います。

 

ここで注意すべきことは、

ノギスでちゃんと測ってケガいても

切るときに材料が伸びたり

直接的には、必ずしも直角に切れませんから

ドンピシャの数字が一発で欲しかったら

材料や切り方に合わせて

事前に「シロ」を見ておく必要があることです。

 

今回は17.25mmの計測元に対し、

そのままケガいてナイフでスジを入れ、

折り取った結果

0.1mmほど膨らんでいました。

これがハメコミで取り付けるような

窓ガラスなどの場合は、

きっちり引き算をした数値に調整すべきですけど

イス板の0.1mmは構いませんし

もしこの先に引っかかったりしても

ちょこっとヤスリで削ればいいだけの事。

 

以後の似たような作業も、

すべて一発コピペで作っています。

 

イス板幅に切り出したら

次は奥行の寸法です。

こんどは床板の先端から

イス板の先端までの差距を測ります。

これが、ノギスのお尻の役割です。

 

数字なんか見てさえもいません。

ネジで固定してコピー、の繰り返しです。

気楽でしょう(^^)

 

延長部分のプラ板を四角く切ったら

縦横がじつに判りにくくなったので

目印をマジックで書いておきました。

 

で、そのまま貼り付けといきたいところですが

イス板の端には

窓ガラスに引っ掛けて下まわりを固定する爪があり

そのクリアランスを確保しておかないといけません。

 

ここでノギスの、内寸を測る

小さい方のジョウが役に立ちます。

内側に切り欠いた部分の立ち上がりから

ツメまでの距離を測り、

その同寸をツメの反対側にも確保する、

というわけです。

 

縦横をコピーしたところ。

 

これを切り欠いて、

イス板幅がちょうど合うように

中粘度の瞬間接着剤で位置決め程度に接着。

 

硬化したら

「瞬間パテの粉」

 

を接合面に軽く盛って、

低粘度の瞬間接着剤で固めて完了です。

この場合、凹んだ形状になってますので

ここから高さがはみ出ない程度で

充分に一体化すると思います。

 

ノギスの話、如何でしょうか?

 

すでにお使いの方には

退屈なネタだったかもしれませんが

今まさに工作にチャレンジしたい!

という読者の方々もおられると思うんです(^^)

 

最後に、ちょっとしたトリビアネタを。

これは模型経験に関係ないので

せめてご一読を(大笑)

 

パン屋さんは、ある作業で

今でも天秤のようにオモリでバランスを取る

「さおはかり」を使っているのですが

デジタルはかり全盛の時代に何故?

 

それは、手入れしやすい、

水や粉に強くて壊れない、

という実用的な意味も強いと思うのですが

 

「これくらい」という精度の作業で

いちいち細かい精確な数字を見せられても

迷惑なんだそうです。

「だいたい」50グラム測るのに

49.6とか50.4とか見せられても

仕事としてはそれで充分な事なのに

なんだか誤差があるみたいで気になるという。

 

これは、模型でも同じかもしれません。

今は高精度のデジタルノギスも安価に入手でき

使おうと思えば使えるわけですが

 

私がそれを使わないのは

普通のこのアナログなノギスでも

自分がやる工作に充分に精度があること、

電池交換も要らないし

ディスプレーが無いぶんコンパクト。

実用的には、そんなトコですかね?

 

そして、心情的には

目で見て充分良いものが

数字で誤差を見せつけられても・・

 

という感じですかね(^^)

 

いや、そこを徹底しないから

私は究極の美しさというものを

表現出来ないのかもしれませんし

そこは人それぞれなんでしょうね(^^)

 

以上、こぼれ話でした!

 

では、なんだか半端ではありますが

思わず時間を割いてしまったので

続きはまた明日(^^ゞ

 

-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-

 

美軌模型店公式Facebookページ開設しました!https://www.facebook.com/makingrail/

皆様のいいね!とフォロー、

どうぞ宜しくお願い致します(^^)
-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-

「いいね!」と思ったら、おひとつクリック!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

鉄道コム  鉄道コム


応援よろしくお願いします(*^^*)

-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-

工作記大募集中!!

あなたの作品を発表してみませんか?
美軌模型店サイト「みんなの工作室」は、模型屋さんのショウウウィンドウのように、お客様同士で作品を見たり飾ったりするのをお楽しみいただくコーナーです。
当店製品に何か関連があるものでしたら、車両・レイアウトなどジャンルは問いません。
もちろん初心者からベテランまで大歓迎!
ご応募の方に粗品進呈中です。どしどしご応募くださいね!

>>>詳しくはこちらまで!

↓↓「みんなの工作室」は、こちらからどうぞ
集電加工&電子工作編!!

きらめきライト工作 「水平型&垂直型」編!!

きらめきライト工作 「ピコ&ピコデュアル」編!!

きらめきライト工作 「室内灯&Bトレイン」編!!
ディテールアップ編!!