そうそう、秩父鉄道が交通系ICカード始めるってさ!
PASMOかな、Suicaかな、はやかけんでも乗れるかな。

というわけで、秩父地方の中心部に位置する、秩父鉄道の秩父駅にやって来ました!
といっても、夏過ぎのコトなので季節はずれ感があるのはご容赦下され。

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国道299号線から曲がると、秩父市唯一の片側2車線道路。
その奥に鎮座するのは、5階建てのビル、
「地場産業センター」略して「じばさんセンター」です。

1985(昭和60)年にじばさんセンターの完成とともに
秩父駅も入居、新駅舎での営業を開始しました。

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じばさんセンターの左側の方にズズイと寄ってみると、

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秩父駅が入居しておりました。
この建物、1階は秩父駅と秩父の特産品の展示スペースなんです。

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駅の撮影に興じていたら、
なんかレトロな外観のバスが現れました。
ワイパーも上側に移設して、本格的な造り!

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って、発車していく後ろ姿は、まんま三菱ローザじゃないか!
それにしても、「あの日見た花の名前を(以下略)」は
秩父を舞台にしているんですよね。
このバスも「聖地巡礼バス」の西武秩父駅行きでした。

さて、秩父駅を見て回ろうじゃないですか。

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駅入口を入ると、いきなり吹き抜け。
そしてでっかい提灯がぶら下がっていました。
「歓迎 まつり会館」だそうです。

日本三大曳山祭りの一つ、秩父夜祭はここ秩父市で行われます。
昨年12月の秩父夜祭は、コロナで・・・アレでした。

山車が大きいので、曳山の日は秩父鉄道のお花畑踏切の
架線をいったん撤去するんですよね。
で、夜祭が終わると架け直し。

秩父市挙げての大祭なんですよ。

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吹き抜けの右側には、特産品の陳列と即売コーナーがあります。
埼玉県は実は有数の酒どころでして、秩父にも酒蔵が
たくさんありますよ。
お好きなお酒をお買い上げくださいませませ。
おススメのお酒はですね・・・言わない。

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吹き抜けの左側は、秩父鉄道の執務スペースと
窓口、券売機など。
現駅舎は大きいのですが、秩父鉄道の占有スペースが小さく、
コンパクトに駅機能がまとまっています。

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正面が改札口です。
ICカードの非導入に積極的な秩父鉄道のコト、
女性の駅員さんが改札を行っていました。

秩父鉄道の女性駅員さんはキレイな方が多いのはなぜだろう。

ICカード導入の際には、改札に立つ駅員さんもいなくなっちゃうのかな。
そういえば駅員さんといえば、

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秩父鉄道の「鉄道むすめ」も駅員さんでしたわ。

撮影に行ったのは実はまだ暑さが残る9月のコトでした。
ガリガリ君とコラボしてたんですよね。
そして、この「鉄道むすめ・桜沢みなの」推しが激しすぎる
秩父鉄道、カワユス。
桜沢みなのは駅務員ですよ。
秩父鉄道の女性駅員さんをモデルに・・・?

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↑秩父鉄道の駅員さん(イメージ)
おねえさんだけではなく、お兄さんやおじさまの駅員も、お客さんを見守っていますぜ。

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改札からホームへは地下道を通るのですが、階段を振り返ると
秩父夜祭の絵が現れるようになっていましたよ。
え、見えない? 写真の腕が悪いせいです。ごめんなさい。

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階段を上ってホームにやって来ました。

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この「出口」の表示が、国鉄の雰囲気がモリモリで
ちょっとテンションが上がってしまいました。

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裏側は、発車番線案内ですよ。
三峰口方面はオレンジ、羽生方面は緑、というルールがあるらしい・・・。

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縦型の駅名標には広告がつきもの。
秩父鉄道では「行田自動車学校」と「秩父錦」が多いような。

その柱の向こうには、たくさんの側線。
この日はヲキをつないだ貨物列車が停まっていました。

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ふむふむ、三峰口方面はオレンジでしたよね、とわかりやすい
吊り下げ形の駅名標です。

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自立式駅名標は、隣駅との間に「埼玉県/秩父市」が
入る仕様です。
3両編成なら、この上屋な長さでも入りそう?

さて、秩父駅の開業は1914(大正3)年のコトでして、
じばさんセンターを駅舎にするまでは、開業時以来の
駅舎が使用されていました。

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その開業時から1984(昭和59)年まで使用された旧駅舎が、
駅北西にある霊園、聖地公園内に移築されています。
2001(平成15)年には国指定有形文化財に登録されました。

旧駅舎の周りはお墓ばっかり。
何もこんなところに・・・と思ったのですが、
よく考えたら聖地公園は市営の霊園です。

お墓の主たちも秩父市で生まれ育った方が多いことでしょう。
慣れ親しんだ駅舎が近くにある霊園で眠る、というのも
なかなか粋な計らいだとも思うんですよね。

撮影のためにお邪魔して、ホントごめんなさい。

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中央に吹き抜け、左右に事務室と待合室がある、
大正ロマンな駅舎なのでした。
設計は、地元秩父市出身の建築家、坂本朋太郎の手になるモノです。
どんな方なのかは、すみません、よくわかりません!

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国登録有形文化財の駅舎、扁額は「旧秩父駅舎」でした。
現役の頃の扁額が欲しかったところですが・・・
駅舎が残っていることでヨシ!とするか。

余談ですが、秩父市中心部と、同じ秩父鉄道の行田市駅周辺は
なかなかレトロな建物が多く残っておりまして。
登録有形文化財になっている建物も多いんですよ。

レトロ建物巡り、いいですよ!