須ケ口駅(須ヶ口駅)【愛知県】(名鉄名古屋本線、名鉄津島線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県清須市南西部の住宅街に位置する名鉄名古屋本線と名鉄津島線の分岐駅で、隣接して車両基地(犬山検査場新川検車支区)がある事から運行上の拠点駅として重要な地位を占めている
須ケ口駅 (すかぐちえき。SUKAGUCHI Station) です。
 
尚、駅名の正式表記は「ケ」が大文字の「須ケ口」ですが、本文では「ヶ」が小文字の「須ヶ口」も使用致します。ご了承下さい。
 
 
駅名
須ケ口駅 (NH 42)
 
所在地
愛知県清須市 (旧:西枇杷島郡新川町) 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線津島線
 
隣の駅
名鉄名古屋本線
名鉄名古屋方・豊橋方……新川橋駅
名鉄岐阜方…………………丸ノ内駅
 
名鉄津島線
津島方………………………甚目寺駅
 
訪問・撮影時
2018年4月、2019年8月
 
 

須ケ口駅は地平駅で、橋上駅舎を有しており南口と北口が存在しますが、南口には6階建てのマンション(ニューハイツ須ケ口)併設の駅ビルがあり、橋上駅舎と直結しています。駅ビルの低層階には喫茶店や診療所が入居しており、高層階は駅直結のマンションになっています。駅外と橋上駅舎階の間は階段とエレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
尚、須ケ口駅には駅前広場が整備されていませんが、駅前の1区画の周囲を時計回りの一方通行にする事で(一部を除く)ロータリーの役目を果たしています。左側のロータリー区画の中には小さな公園があります。
バス停留所は右側に専用のスペースが設けられています。
 
 

南口駅前の様子です。南を望む。右後方に南口駅ビルがあります。
駅前は住宅街になっています。商店も点在していますが、主要駅の駅前にしては商店が少ない印象です。
約100m南には名鉄線と並行する形で旧街道である美濃路が東西方向に延びており、沿道には昔ながらの町並みも残っています。
 
 

こちらは北口(西側)です。東を望む。
写真左奥には北口(東側)がありますが、どちらの出入口も階段のみの設置で、エレベーターはありません。車いすで須ヶ口駅をご利用の場合は約120m東(左奥)にある踏切を渡って南口へ回る必要があります。
北口は裏口といった感じで、駅前広場はありません。
 
 

北口駅前の様子です。西を望む。左後方に北口(右側)があります。
左側にはホームがあり、ホームと道路(自動車通行不可)の間には駐輪場(有料?)が設置されています。
道路の右側(北)は豊和工業本社工場で、北口駅前の一帯を占めています。そのため、北口の利用者は豊和工業の関係者と駐輪場利用者を除くと非常に少ないです。
 
 

橋上階にある改札口です。西を望む。須ケ口駅の改札口はこの1ヶ所のみです。左が南口、右が北口です。
また、須ヶ口駅は有人駅で、駅集中管理システムは導入されていません(後述のエレベーター専用改札口には設置されています)。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央がICカード専用通路です。左端には有人通路があります。幅広通路はありません。
改札口の左手前には出札窓口と自動券売機が1台あり、自動券売機は『manaca』のチャージが可能です。
一方、改札内に自動精算機とICカードチャージ機は設置されておらず、精算所(窓口)での対応となりますのでご注意下さい。
トイレと多機能トイレは改札内コンコースに設置されています。
そして改札内、地平にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーターが設置されています。
尚、こちらの改札はバリアフリーに対応しておらず、多機能トイレやエレベーター専用改札は後方に設置されています。
ちなみに、須ヶ口駅構内に売店・コンビニはありません。南口駅前にコンビニが1軒あります。
 
 

こちらは通常の改札口から見て通路の反対側(東側)に位置するエレベーター専用改札口です。
東を望む。右が南口、左が北口です。
幅広通路を有する自動改札機が1通路のみ設置されています。通常の改札口は後方に、自動券売機は右後方にあります。
改札内に自動精算機が設置されています。ICカードがチャージできるかどうかは不明です。自動精算機の場所にインターホンが併設されていますので、改札を出られない場合はインターホンで係員に相談して下さい。
改札を通って右手には1・2番線への、左手には3・4番線へのエレベーターがそれぞれ設置されています。
また、右側(改札外)には多機能トイレがあります。
 
 

4番線に設置されている名古屋本線(上り)の吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 42)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
また、須ケ口駅は番線ごとに発着する路線系統が固定されているため(奇数番線が津島線、偶数番線が名古屋本線)、分岐側の隣駅は名古屋本線の丸ノ内駅のみが表示されています。
 
 

こちらは3番線に設置されている津島線の駅名標です。
須ケ口駅は名古屋本線の所属駅であるため、駅ナンバリングは名古屋本線の「NH 42」のみです。
津島線の駅ナンバリングトップナンバー「TB 01」は隣駅の甚目寺駅です。
また、分岐側の隣駅は甚目寺駅のみが表示されています。
 
 

須ケ口駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
左(南)のホームが左から1番線(津島線下り津島・佐屋方面)、2番線(名古屋本線下り名鉄一宮・名鉄岐阜方面)の順、右(北)のホームが左から3番線(津島線からの名古屋本線上り名鉄名古屋方面)、4番線(名鉄岐阜方面からの名古屋本線上り名鉄名古屋・豊橋方面)の順です。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアは設置されていません。ホーム幅は主要駅の割にはやや狭く、豊橋方(手前側)の端は狭くなっています(特に3・4番線)。
上屋は各ホームとも名鉄岐阜寄り(前方)の約6両分に設置されています。8両編成の場合、豊橋方の約1.5両分、名鉄岐阜方の約0.5両分が雨ざらしになりますので降車時はご注意下さい。各ホーム中ほどは橋上駅舎に覆われています。
各ホームにはベンチと待合室(冷暖房は?)があり、少なくとも1・2番線ホームには飲料自動販売機もあります。
写真は3番線より名古屋本線・名鉄岐阜方、津島線・津島方を望む。
 
 

3番線より名古屋本線・名鉄名古屋方および豊橋方を望む。右から1番線~4番線の順です。
左奥に名古屋本線が延びており、上下線間に分岐側からの須ヶ口止まり電車が折り返す引上線が1線あります。右前方には車両基地(犬山検査場新川検車支区)があり、須ケ口駅は運転上の拠点駅になっています。
この先、右手に新川検車支区を、左手に豊和工業本社工場を見て築堤へ上がり、新川を渡るとすぐに新川橋駅へと至ります。新川橋駅との距離はわずか0.7kmで、須ヶ口駅ホームから新川橋駅を肉眼で確認可能です。
 
 

3番線より名古屋本線・名鉄岐阜方(右前方)および津島線・津島方(左前方)を望む。
左から1番線~4番線の順で、名古屋本線が右へ、津島線が左へ分岐しますが、こちら側には渡り線が全くありません(2番線から左へ分岐する線路は安全側線です)。
 
名古屋本線はこの先、大きく右へカーブして津島線と分かれ、進路を北北西に変えると県道127号線をアンダーパスします。その後は農地が残る住宅地の中をほぼ一直線に走り、丸ノ内駅へと至ります。丸ノ内駅との駅間距離も0.8kmと短いですが、カーブがあるため須ケ口駅ホームから丸ノ内駅を見る事はできません。
 
一方、津島線はこの先、住宅街の中を大きく左へカーブして名古屋本線と分かれ、進路を南西に変えると幹線道路(清須市道)をアンダーパスしてから築堤へ上がり、五条川を渡って「あま市」に入ります。その後は左へカーブしながら地平に戻り、田畑の残る住宅地の中をほぼ一直線に西へ走ると甚目寺駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が須ヶ口駅で駅の外に出たのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。子供の頃から駅名は知っていて、何度も通過していたのですが、初めて改札を抜けたのは2018年で、意外と最近でした。駅は2面4線で、橋上駅舎を有していますが、南口には名鉄でよく見られるマンション併設の駅ビルも建っています。南口の駅前は名古屋近郊の住宅街で、つい最近まで「新川町」だったものの都会的な風景でしたが、北口駅前は一帯が豊和工業本社工場の敷地になっており、線路と工場の間には歩道が通っているのみでした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の下り(名鉄岐阜・名鉄一宮方面、津島線の佐屋・弥富方面)の快速急行以下の種別の電車にご乗車になり当駅下車です。尚、普通にご乗車の場合は二ツ杁駅で優等列車を待避いたしますので所要時間が延びます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR在来線(東海道本線)で訪問の場合は尾張一宮駅で下車して隣接する名鉄一宮駅から名古屋本線の上り急行(毎時4本)に乗車して当駅下車です。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、南口駅前にコンビニがあるのみで、他に気軽に入れる商店・飲食店はなく、駅ビル内に喫茶店があるのみです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄名古屋本線および名鉄津島線を乗り鉄、そして乗換の際は、ぜひ一度は須ケ口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)