E231系900番台の製作も終盤に入りました。今回は床板の加工について紹介します。

床板はTOMIXのE231系をベースに床下機器の交換・移設を行い、900番台の機器配置を再現しました。各車両の加工点を紹介していきます。まず、山側から。

 

上がクハE231-901、下がクハE230-901です。

いずれもTIMS機器箱をKATOのE231系通勤タイプの床板から切り出してきたものに交換しました。ATS-P機器箱はKATOの209系500番台から複製したものを取り付けました。クハE230-901は救援ブレーキ装置と手歯止めの位置をずらしました。

 

上がモハE231-901(動力車)、下がモハE231-902です。

-901は加工点はありません。-902はVVVFインバータをKATOのE231系通勤タイプの床板から切り出してきたものに交換しました。

VVVFインバータは-901は日立製2レベル方式のSC59形、-902は三菱製3レベル方式のSC60形で、前者は近郊タイプ、後者は通勤タイプに採用されました。いずれも量産車とは音が違います。

 

上がモハE230-901、下がモハE230-902です。

いずれもSIVを交換しています。-901は富士電機製のSC62形で、メーカーからは製品化されていないのでGMのバルクパーツとプラ材で自作しました。SC62はDMM.makeのクリエイターズマーケットに個人製作の3Dパーツが出品されていますが高額なので、手持ちの材料で自作して安く済ませました。-902は東芝製のSC61形で、KATOのE231系の床板から切り出してきたものです。

 

次は海側です。

 

上がクハE231-901、下がクハE230-901です。

クハE231-901は手歯止めの位置をずらしました。クハE230-901は加工点はありません。

 

上がモハE231-901(動力車)、下がモハE231-902です。

-901は補助蓄電池箱のモールドを削り落としました。-902は断流器とフィルタリアクトルをKATOのE231系通勤タイプの床板から切り出してきたものに交換し、補助蓄電池箱を撤去しました。

 

上がモハE230-901、下がモハE230-902です。

-901は加工点はありません。-902はトランスフィルタをKATOのE231系の床板から切り出してきたものに交換しました。

 

サハの床下機器は改造する必要はありません。

 

KATOの床下機器を移植した部分の拡大写真です。元の機器を床板ごと切り落とし、そこにKATOの機器をはめ込んでいます。

 

床板の内部からt0.2プラペーパーで裏打ちをして、機器を接着する土台にしています、TOMIXよりKATOのほうが床板が薄く、そのまま接着すると機器が引っ込んでしまうため、t0.3プラ板を噛ませて高さを調整しています。

 

加工した床下機器をクレオスのジャーマングレーとRLM66ブラックグレーを2:1の割合で混ぜて作ったダークグレーで塗装しました。それからスミ入れをし、機器のロックハンドルと銘板をタミヤのクロームシルバー、高速度遮断器をタミヤのスカイグレイ、手歯止めをタミヤのフラットイエローとフラットブラックで塗装しました。

 

動力車の床下カバーは全体をクレオスのつや消しブラックで塗装してから機器を塗り分けました。

 

室内はクレオスのグレーFS36231で塗装し、動力車を除きカモ井のマスキングテープで座席モケットを再現しました。使用したテープの色は、一般席背もたれが瑠璃、一般席座面が青鈍、優先席背もたれがワイン、優先席座面がマットグレーです。

 

スカートは0番台用の強化型(品番PZ6273)を取り付けました。断面と裏側をタミヤのフラットブラック、支柱をタミヤのジャーマングレイで塗装しました。また、中間連結部にはTNカプラーを取り付けました。

 

床板の作業はこれで終了です。あとはステッカー貼り付けなど最後の仕上げをして完成となります。