ご訪問ありがとうございます。
記事は憶測で書いてますので内容に誤りがありましたらコメント等でご指摘頂けると助かります。
全国のJR駅が見たい時はこちら→ 第三セクター・私鉄駅が見たい時はこちら→

 

皆さま、こんにちは!

 

安倍さんに変わって昨年9月に総理大臣に就任した菅さん。

ご出身が秋田県であることは知ってましたが、

地域が旧雄勝町(平成17年に合併して現在は湯沢市の一部)であることを

最近になって知りました。

中学校まで旧雄勝町の学校に通われていたみたいですね。

 

菅さんの生家の最寄り駅である

奥羽本線・横堀(よこぼり)駅は4年前に訪れてました。

この日の雨は酷かったな…

旧雄勝町の玄関口として横堀駅が開業したのは明治38年のこと。

現在の駅舎は昭和34年に建て替えされたモノだそうですよ。

 

横堀駅の駅前風景はこんな感じでした。

街並みは戦前から大きく変わってないはずですので、

菅さんもこの景色を眺めてらっしゃったのではないでしょうかね?

 

自分が訪れた当時は第2次安倍内閣で

菅さんは内閣官房長官だった時代。

駅前のどこかに菅さんの名が掲げられてるのでは?と思いましたら、

菅さんの上をゆく有名人が、ここご出身でいらっしゃったようです。

その名は小野小町

ご存知の通り「絶世の美女」と謳われた平安の歌人です。

壇蜜さんといい生駒ちゃんといい、秋田ご出身は裏切りませんな。

なお小野小町が旧雄勝町(湯沢市小野)で出生した証拠はないらしく、

彦根市小野町や福島県小野町を出生地とする説もあるみたいですね。

 

地域名である「小野町」や駅名にもなってる「横堀」については

こんな掲示板が待合室に掲げられてましたよ。

構内は「小野小町」推しが強力だった横堀駅ですけど

個人的に気になってたのは、駅の南側にある廃線跡のこと。

この廃線跡について、記された書籍やネット情報は

見当たらなかったのですよ…

この件につきましてはブログの最後に書かせて頂きます。

 

それでは構内の様子を眺めましょう。

まずは待合室の様子からです。

横堀駅は簡易委託駅でこの日も駅員さんがいらっしゃいました。

黄色く輝く行燈式の駅名標がイイ感じですね。

 

待合所には開業当時から使われている木製ベンチと

JR仕様のベンチが一緒に並んでます。

横堀駅があるこの区間は現在

11往復の普通列車しか運行されてませんが、

山形新幹線が開通する以前の横堀駅は急行停車駅で、

昼行急行「おが」や夜行急行「津軽」等を利用すれば

途中駅での乗り換えなしで上野駅まで向かえてたそうですよ。

 

待合所で「小野小町」にまつわる観光コースの案内を発見!

毎年6月に「小町まつり」が催されるんですって。

まつりの様子が再現された人形が秀作ですね。

 

続いてはホームにイン。

横堀駅は列車の行き違いが可能な相対式&島式ホーム2面3線構造です。

 

駅舎の反対側にある3番線の線路、

国鉄時代は主に貨車の留置に使用されてましたが、

現在は本線列車の発着にも対応してるみたいですよ。

 

2本のホームは跨線橋で結ばれてました。

 

それと3番線の脇に正体不明な建物の基礎がありましたが、

車両の下回りを覗く点検通路があることから

保線用車両(モーターカー)の車庫跡ではないでしょうか?

 

横堀駅は構内にも見どころがあり、

2番ホームに架かる上屋もそのひとつです。

この上屋は旧駅舎時代から使われていた戦前製の上屋で

支柱には輸入レールが多用されてますの。

 

まずは米国製の古レールとしてはメジャーな存在のテネシー社製のモノ。

打たれている刻印から1921年(大正10年)製で間違いないでしょう。

 

そして米国ラッカワンナ社が製造した1919年(大正8年)製のレール。

東北地方では珍しい存在ではないでしょうかね?

…となるとこの上屋は大正末期に建てられたモノかな?

建立されてから100近く経った建物が未だ現役なのは

何気にスゴイことだと思いますよ。

 

さてさて冒頭に書いた、横堀駅の南側にある廃線跡の件です。

横堀駅から院内駅方面の列車に乗ると

間もなく、雄物川から分岐する役内川の鉄橋に差しかかりますが、

その手前側に廃線跡らしき農道が見えてくるのですよ。

いかにも鉄道の廃線跡らしきカーブを描く道、

役内川を越えた先にもあるかと思いきや、川の手前で途絶えてました。

となるとバラストで使う川砂利を運び込むための「砂利線」の

廃線跡なのかと推測したのですが…

 

国土地理院のサイトに掲載中の昭和24年撮影の航空写真を見ると

この時点で既に線路は廃線状態であったことがわかります。

 

その先をよ~くご覧ください。

役内川~雄物川に添うカタチで軌道っぽいモノと、

物資を荷役するための施設が写っているように見えるのですが。

奥羽本線は昭和38年に

横堀駅を含む院内駅-横手駅間が開通したことから

全線開通を果たしてます。

奥羽本線が開通する以前は、

この付近では雄物川を利用した水運が物資輸送の主流だったとのこと。

この軌道の正体ですが、奥羽本線の敷設に必要な資材を

水運で運び込むための施設だったのではないでしょうか?

奥羽本線は、日露戦争(明治37年~明治38年)の軍需で湧く

貨物輸送を強化するために建設された推進された路線です。

上に書いた廃線跡の正体はあくまでも個人的な推測ですけど、

結構アリな話ではないでしょうかね?

 

…以上、歴史を調べるたびに興味が増大する横堀駅でした。

こんな機会ですから「スガちゃん饅頭」でも売ればいいのに…

と思ってたら、既に販売を開始していたとはビックリ!

今度はコレ目当てで湯沢市に足を運んでみたいと思います。

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

奥羽本線(新庄駅-秋田駅)

 

↑(新庄駅方面)

泉田駅(平成25年11月3日)

羽前豊里駅

真室川駅(平成22年1月4日)

釜淵駅(平成28年5月7日)

大滝駅(平成28年5月7日)

及位駅(平成25年11月3日)

院内駅

横堀駅(平成28年5月7日)

三関駅(平成28年5月7日)

上湯沢駅(平成28年5月7日)

湯沢駅(平成26年8月25日) ・新駅舎(平成28年5月7日)

下湯沢駅(平成28年5月7日)

十文字駅

醍醐駅(平成28年5月7日)

柳田駅(平成28年5月7日)

横手駅

後三年駅(平成22年12月29日)

飯詰駅(平成22年12月29日)

大曲駅

神宮寺駅

刈和野駅

峰吉川駅

羽後境駅

大張野駅

和田駅

四ツ小屋駅

秋田駅

↓(青森駅方面)

 

駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。

新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします!