毎度当ブログをご贔屓頂きましてありがとうございます。
なかなかコロナが治まりません…。
緊急事態宣言の効果が現れてくれると良いのですが、どうなるのかは予断を許さない状況かと。
いろんな方の忍耐の成果が出て感染者数・重症患者数が減少し、緊急事態宣言の延長とならないよう祈るばかりです。
本日は、日本が元気だったころに活躍したこちらの車両のBトレインショーティーに、力を分けてもらいたいと思います。
国鉄 201系 スカイブルー です。
顔回りの黒くなった103系、といういでたちの車両です。
国鉄は新性能電車として101系を開発、その後1964年から103系を大量に増備してゆきました。
103系は駅間距離の短い山手線/大阪環状線のような路線を想定して設計されていたそうで、駅間距離が長く、高速運転も必要な中央線/東海道線京阪神緩行線には不向きとされていました。
1970年代半ばを過ぎると101系の老朽化も始まったため、新型通勤車両の開発機運が高まります。
当時既に営団6000系で実用を見ていたチョッパー制御と呼ばれる新技術がありました。
解説文を読みましたが、なんとなくわかった様なわからない様な…。
要するに今まではモーター加速時に、一定の電力・電圧で送られてくる電源から、加速に必要な任意な電力を取り出すために、間に抵抗器をかませて取り出すのですが、余剰電力は抵抗器から排熱となって出ていきます。
熱は捨ててしまっているエネルギーとなるため、もったいない、という事で、抵抗器に代って制御素子で電源を激しくON-OFFさせ、その間隔を調整することで任意の電力を取り出す制御が「チョッパー制御」で、同時に減速時にも同じような制御を行う事で、今までモーターが逆回転して発電していた電力を抵抗器で熱に変換して捨ててしまっていたものを、架線電圧より高く電圧を保つことで架線へ電力を返す「回生制動」が実現可能となりました、というという事であっていますでしょうか。
この呪文のようなシステムを国鉄としても採用するべく登場したのがこの201系です。
登場時は「省エネ電車」として期待されたそうです。
中央線・中央総武緩行線・東海道線京阪神緩行線に新製投入されました。
前面の黒いパネルが非常に印象的で、今までの103系とは違う、というイメージを強く印象付けました。
登場時はやはり中央線の新型車両、というイメージが強かった記憶があります(個人の感想です)。
このスカイブルーの201系は、関西では東海道線の京阪神緩行線(京都-西明石間)でよく見かけました。
但し201系で京阪神緩行線の全列車を賄えるほどの数は無く、103系や205系と一緒に運用されていた印象があります。
関東では運用は絶えてしまいましたが、関西では現在でも運用線区を変えながらしぶとく生きながらえております。
現在JR西日本に残る201系は戸袋窓が埋められるなどの体質改善工事を受けた機体となりますので、このBトレのような戸袋窓がある登場時の姿には懐かしさを覚えます。
東海道緩行線から大阪環状線での運用を経て、現在では大和路線(関西線)、おおさか東線を主戦場にまだ現役を続けております。
今度は225系の増備で、東海道で快速運用を持っている221系が押し出され、その221系が大和路線・おおさか東線に転属予定となり、2024年までに201系は関西からも姿を消す予定となっております。
201系スカイブルーの懐かしい姿をBトレで振り返りながら、関西で最後のご奉公に励む201系へのエールとしたいと思います。
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