関東鉄道バス 回数券 古い様式の券~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

関東鉄道の「バス回数乗車券」の古い様式の80円22枚綴りの券です。

 

 

券番と注記事項が印刷された面は、地紋等の印刷はありません。

 

「回数乗車券」では無く「回数券」と記載されており、注記事項は末期の券と類似しておりますが、昨日までにご紹介いたしました券では第3項の記載方は「乗換」となっておりましたが、この券では「乗替」となっています。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

券片ごとに模様で囲まれており、券片の番号は記載されておりません。

 

昨日までにご紹介いたしました券は、平成10年頃に関東鉄道の乗車券類の調製先が「日本交通印刷」となってからの券で、この様式はそれ以前の様式の券で、当時の関東鉄道の乗車券類の調製先は「井口印刷」が主でしたから、この券も「井口印刷」で調製された券なのかも知れません。

 

この古い様式の回数券は、鹿島鉄道線玉造町駅の窓口に残っていたもので、購入当時はバス側の発売所の券は、とっくに「日本交通印刷」調製の桃色地紋の券に切り替わっていたのですが、玉造町駅の叔母さん曰く、窓口でバスの回数券を購入する旅客は殆ど居ないとの事でしたので、古い様式の券が生き残っていたものと考えられますが、バス側の発売所では券を一斉に新しい券に切り替えたように見受けられ、玉造町駅の窓口に設備されていたバス回数券は、既に「関東鉄道」から「鹿島鉄道」に分社されていた事もあり、バス側の管理部門でも設備を把握しておらず、古い様式の券が残っていたのかも知れません。

 

 

 

 

 

「関東鉄道」に合併前の「鹿島参宮鉄道」時代のバス回数券と、今回ご紹介いたしました回数券の比較です。

 

 

 

社章の記載位置などは異なりますが、基本的なデザインは同じで、この回数券のデザインの意匠は「鹿島参宮鉄道」から引き継がれている事になります。