KATO製のキハ58旧製品を加工したキハ53-200番台が形を成してきましたが、今回は加工の進捗はありません。

 

キハ53-200番台のベースとなるボディと屋根板の切り継ぎまで終えました。継ぎ目には何れも裏面側から瞬間パテの粉(美軌模型店製)を用いて瞬間接着材で固着・補強してあります。更に、車体細部の加工を行いますが、加工に先立ち実車の改造以降の経緯を整理して、模型としてして最終的に仕上げる姿を決めることにします。

 

【実車の経緯】

キハ53-200番台は、増結用として1987年に国鉄工場でキハ58を両運転台に改造した車両で、キハ53-201(元、キハ58-741)、キハ53-202(元、キハ58-742)の2両が国鉄急行色で登場しています。翌年には、2両とも郡山区から小牛田区に転属し陸羽東線などで使用された後、1994年に会津若松区に転属してから、上半をクリーム色・下半を濃淡緑色の東北地域本社色に塗り替えられ、1999年~2000年に廃車となるまで共に只見線で使用されました。

 

【実車の特徴】

改造当初から、非冷房の屋根上には、角形ベンチレーター7個が等間隔で千鳥足に並んでおり、前位運転台の運転席側窓下にはバランサー点検蓋がありました。増設された後位運転台のタイフォンカバーは郡山工場特有の回転式蓋の形状をしています。その後の運用期間中の整備により外観には変化が見られます。1990年~91年に機関がDMF11HZに換装され、機関予熱器を撤去、油タンクは角型に交換され、同時に側面中央にあった機関冷却水給水口が埋められました。また、施工時期は不明ですが、ヘッドライト下の通風口が一部撤去されています。前面補強に際しては、後位運転台にアンチクライマーが設けられ、末期には前位運転台側に衛星電話アンテナも搭載されていました。

 

【模型としての仕上げ】

会津若松区に所属して只見線で使用されていた末期の姿に近付けたいと思います。塗装は東北色とし、衛星電話アンテナも搭載することにします。また、素材としたKATO製のボディと屋根板に対し、不足しているパーツの追加、形状の異なるパーツの変更を行います。下回りでは、KATO製の床板セットと台車を使用しますが、機関換装に係る変更を再現するのは無理なので行いません。せめてボディ側面の給水口だけは埋め込んだ姿にしたいと思います。なお、ヘッドライト下にある換気口は、綺麗に撤去する技術力がないので、実車とは異なりますが無加工とします。

 

前置きが随分長くなりました。早速、ボディと屋根板の不足パーツの追加から加工を始めるつもりでしたが、不足パーツの選定に手間取ってしまい、今夜は着手に至りませんでした。

 

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