皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

最近はキハ58系鉄道模型整備からキハ40系のレビューに軸足が移っていましたがそろそろネタが尽きてきました。今回は以前購入したまま未整備でしまってあったJR四国のキハ45とキハ32を久々に出して整備してみたいと思います。

 

↑しばらく前に購入したもののキハ40系のネタばかりで影に隠れてしまい未整備だった車たちでした。

 

今月、Tomixさんからキハ40系JR四国色の再販がアナウンスされ、また最近キハ185系やN2000系等四国型気動車の模型化も活発なので、ここらで出して整備してみたいと思います。キハ40系のネタもそろそろ切れてきましたし…。

 

↑キハ45とキハ32のJR四国色です。マイクロエースのキハ32はたまに中古市場に登場するものの高値になっていますが、この丸目玉+スカート付きが比較的安く出ていたので入手していました。

 

まずはキハ32からです。ウチでマイクロエース製の気動車をご紹介するのは久々?初めて?になりそうです。

 

↑マイクロエースの車両はモノによっては凄く良い造形になるのですが、モノによってはかなり微妙な出来になっています…。概して滑らかな曲面の新型車両や比較的カクカクした箱ものなどは良い雰囲気なのですが、貫通型の国鉄型車両などはイマイチな車が多いです…。こういった国鉄型はKATOやTomixからも発売されている形式も多く、どうしても比べてしまうので手を出さずにいます。そんな中競合の無いこのような形式は結構良い雰囲気を出しているのではないでしょうか。

 

↑キハ32は2両セットで発売されていますが、片側がダミーカプラー(先の写真)で、反対側がボディーマウントのアーノルトカプラー(この写真)です。このご時世でボディーマウントアーノルトカプラーって…。

 

↑片側はダミーカプラーで、片側はアーノルトカプラーですね。車長が短い車両なので、台車と車端部までの寸法が短く、なかなか難しい車両のように見えます。

 

↑試しに製品のアーノルトカプラーを使って2両を連結してみました。「これ分離しているのか?」というくらい車間が開いてしまいます。

 

JR四国のキハ32は、気動車の特性を活かしてどんな形式とでも併結して運用されまていました。なのでウチの他の気動車と混結することを考えるとTN化するしかなさそうです。

 

ではTN化を試みてみましょう。元は古い製品ですので既に皆様には一般的な方法かもしれませんが、10年ぶりにNゲージに復帰しキハ32を手にするのは初めての私にとっては初チャレンジですね!

 

まずネタを用意します。汎用の0375(0374のグレー版)をまずは試してみます。

 

↑汎用の0375です。ウチでも良く使う0374の灰色版です。

 

マイクロエースの車両はいつもTomixの汎用TNが取付できるような構造になっているので、これもポン付けで良いのでしょうか。

 

↑マイクロエース製キハ32のダミーカプラーもボディーマウントアーノルトカプラーも床板に爪で取り付けるようになっており、この部分はTNと共通の形状になっています。そのためこれらを外してTN(今回は0375)をポン付け出来ました。しかし、台車に付いている部材がTNの後部と干渉しています。

 

↑この部分は、台車マウントのカプラーポケットやスノープロウを付ける際に使うものですが、今回は使用しないため潔く切除することとします。

 

↑ニッパーでバッサリ切りました。

 

↑復旧しました。車長の短い車なので、これくらい隙間があればミニカーブを走らせない限り車輪とカプラーが干渉することはなさそうです。

 

続いて動力車です。

 

↑動力車は更にキツそうです。同じくカプラーポケットやスノープロウなどを付けるための突起がありますが、それ以前に台車のギアボックス自体がTNと干渉しています。

 

さてどうしようかとなりますが、ウェブサイトを見ると皆様これを使っているようです。

 

↑同じく車長の短いキハ120が使用しているTNです。0375は汎用品で6個入り1500円(1個当たり250円)、このJC6364は1個300円ですのでこちらの方が高いですが、まぁ思ったより差は無いでしょうか。結論的にはどっちも数をそろえると金がかかるということです。あとは入手性という点では汎用の0375の方が供給が安定していますが、JC6364などは本形式が生産されないと品薄になったりして入手性にちょっと難ありです。

 

↑左が汎用の0375、右がキハ120用のJC6364です。右のJC6364の方がカプラー後部の出っ張りが少なく、台車との干渉を避ける配慮がされているようです。

 

ではこれはキハ32に装着してみましょう。

 

↑無事に嵌りました。これで台車枠との干渉も無くなりました。

 

これを見るとトレーラー車もこのJC6364を使った方が隙間が大きくなって良さそうですが、JC6364は入手性に困難があり、T車は先の0375でもウチのレールで走らせる分には全く問題ないのでそのまま0375を使うこととします。

 

↑これで無事に2両ともTN化されました。但しジャンパ連結器やエアホースが無いため寂しい端部周りとなります。この点は何とかする方法を考えなければならないですね。今はとりあえずここまでです。次回手を付ける時は来るのでしょうか…。

 

↑まだ車間が広い気もしますが、先ほどの製品のままのアーノルトカプラーよりはだいぶ狭くなりました。

 

次にキハ45を整備しました。整備と言っても大したことをしていないので端折ります。

 

↑JR四国では島内限定車は1990年代中盤まで統一列車無線アンテナの取り付けがありませんでしたので取り付け無しです。そのため整備と言ってもタイフォンパーツ(スリット状・大)と排障器取付くらいでキハ40系に比べると作業箇所は少なくすぐ終わりました。

 

キハ45は四国には比較的まとまった数が配置されており、当初は徳島に全車いました。後にキハ32投入やキハ40系の冷房化が行われた後、地域による冷房率の格差を少なくするためか一部が松山へ転じました。(それまで徳島はキハ45やキハ20等非冷房車が多く、冷房率が低いという状況でしたから) しかし急行の廃止により急行型が通勤化改造されて普通列車に投入されたり、1000系気動車が製造されたことでこのような非冷房車形式は真っ先に淘汰の対象となり早々に消滅しました。

 

Tomixさんからはこのちょっとレアなキハ45四国色が模型化されました。アイボリーに水色で爽やかな塗装なので同じくキハ47の四国色と混成させると溶け込んでしまいそうです。キハ47の四国色は6月に再販予定なので並べて比較するのはしばらくお預けになりそうですが。外観上はキハ47とよく似ていても片や狭っ苦しいボックスシートの非冷房車、キハ47はシートピッチが広くなり内装も明るく冷房化され、乗ると一目瞭然だったことでしょう。

 

JRから早々に姿を消したキハ45ですが、Tomixからは「四国色」以外にも「九州色」、「広島色」が模型化されています。西寄りの車ばかりですね。キハ45ではこれ以外にも高岡色(水色にピンクストライプの旧色、アイボリーに青と黄色の2次色)や水郡色、盛岡色もいましたのでこれらも是非模型化してくれると面白いですが、今のところ音沙汰無しですね。

 

↑では先日入手した四国色のキハ40と合わせて並べてみました。この他ウチには大量のキハ58系四国色も居ますのでこれらとも並べると面白そうですね。

 

↑テキトーにつなげてみました。こうなるとキハ47の再販が待ち遠しいです。

 

なお、キハ40系の四国色は台車がグレーになった比較的最近の仕様であるのに対し、キハ58系の四国色は急行時代の黒台車仕様しか製品化されていません。グレー台車のキハ32やキハ40系と組ませようとすると、キハ58系もグレー台車かつ近郊化され便所の無い車を用意しなければなりません。Tomixさんのキハ58系のバリエーション品は比較的古い時代設定の物が多く、キハ40系のバリエーション品と時代が合わないものが多くてちょっと困りますよね。まぁ頑張って自作するしかないでしょうかね。最近は様々な製品が発売されるようになった反面、自分で加工したり塗装する機会がめっきり減って、ただでさえ上手くない腕が更に落ちているような気がします…。たまには加工をして工作の楽しみを思い出さないといけないですね。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!