【3000系プレミアムカー登場】2021年1月31日・京阪電気鉄道ダイヤ改正

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京阪電気鉄道は2021年1月31日にダイヤ改正を実施します。

昨今は暗い内容が多いダイヤ改正が各社で行われるなか、今回のダイヤ改正は大きな期待を抱かせる内容となっています。

3000系に「プレミアムカー」を連結

今回のダイヤ改正の最大の目玉は3000系に座席指定特別車両「プレミアムカー」を連結することです。「プレミアムカー」は2017年にデビューしましたが、8000系のみに連結されていました。

3000系全編成の6号車に「プレミアムカー」を連結することにより、昼間時間帯の全特急が「プレミアムカー」連結列車になります。また朝夕時間帯や夜間時間帯においても「プレミアムカー」連結列車が増えます。

3000系「プレミアムカー」の外装は3000系従来車に合わせ青色をベースにしています。8000系「プレミアムカー」は改造車でしたが、3000系「プレミアムカー」は新造車となっています(過去記事)。

運用面では余ることになる3000系6号車がどうなるか、という点が興味深いところです。3000系は若い車両ですから廃車はないでしょう。おそらく何かしらの改造を受けた上で13000系をはじめとする他形式に編入されるのではないでしょうか。後述の6両編成運用が一時的なものとなり、そこに組み込むのが考えやすいところです。

なお土休日の下り2列車(出町柳発6時28分、出町柳発22時38分)は「プレミアムカー」は連結されますが、「プレミアムカー」に乗車することはできません。

三条駅発淀屋橋行き「ライナー」を新設

JRでいう「ホームライナー」の京阪版である全車両座席指定「ライナー」。淀屋橋方面へ平日朝夜時間帯に運行され、多くのビジネスパーソンからの支持を得ています。

新たに三条発淀屋橋行き「ライナー」が新設されることになり、従来の出町柳、樟葉、枚方市と合わせて淀屋橋行き「ライナー」は計4本となります。なお夜時間帯に運行される出町柳行き「ライナー」は列車本数は変わりませんが、発車時刻が変更されます。「ライナー」は従来通り8000系で運行されます。

快速特急「洛楽」、「特急」の一部列車の所要時間短縮が実現

大阪の京橋駅~京都の七条駅間をノンストップで走る快速特急「洛楽」と特急の所要時間が短縮されます。一部列車の快速特急「洛楽」は現在の最速50分(淀屋橋~出町柳駅)から最速48分になり、50分を切ることになります。また特急に関しては平日昼間時間帯を中心に淀屋橋~出町柳間の所要時間が1分程度短縮されます。

京阪のプレスリリースでは最高時速の引き上げ等は書かれていないことから、ATSなどの保安システムの改良により所要時間の短縮が実現されるものと思います。

深夜時間帯の列車本数見直しは限定的

全国的に話題となっている深夜時間帯における列車本数の見直しですが、京阪も例外ではありません。京阪本線は淀屋橋駅発の最終列車の時刻は変わりませんが、深夜時間帯の列車本数が削減されます。それにより最終連絡時刻が変更される駅があるので十分にご注意ください。

また中之島線は最終列車が繰り上げとなり、天満橋駅発は8分繰り上がって23時55分、中之島駅発は6分繰り上がって0時08分発となります。時間は繰り上がりますが、JR西日本と比べると時間幅は小さいものです。他の関西大手私鉄も大規模な最終列車の繰り上げにはならないような気がします。

5000系の5扉運用が消滅

日本で初めて本格的に5扉を採用した5000系の5扉運用がダイヤ改正前の1月29日に消滅します。5000系は5扉車運用、3扉車運用があり、前者は平日の朝時間帯に限られます。

5000系は廃車が進行し、5扉運用後も3扉車の運用は続きますが、形式消滅するのも時間の問題です。

5000系廃車の理由は京橋駅に設置されるホームドアが挙げられます。5000系は3扉であっても他車とは扉位置がずれるので何かと不都合なのです。

5扉運用を撮影、乗車するのはとても簡単です。ダイヤ改正前の京阪の時刻表では扉の数が明示されているので、参考にしてください。

ダイヤ改正以降は3扉車となるため、狙う難易度は上がりそうです。

6両編成運転がスタート

2020年度の13000系の製造は36両とされており、これまで落成した編成は6両編成として試運転まで行われています(過去記事)。

1月31日のダイヤ改正では、この6両編成での運転がスタートします。それも、6両または7両で運転という中途半端な記述です。

状況から考えれば、3000系の余剰車両編入までの場つなぎ的な格好にも思えます。

ただし、これに備えて駅や時刻表、停止位置目標なども一通り整備しており、このご時世ですので6両編成の合理性が認められれば、しばらく継続して運行されるかもしれません。

「プレミアムカー」の成功により、イメージが大きく変わった京阪電気鉄道。3000系「プレミアムカー」の登場により、気軽にゴージャスな車両に乗れるという京阪ブランドに磨きがかかることを期待したいと思います。

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