機関車っぽい電車があれば電車っぽい機関車もあり | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

以前JR西日本のキヤ143について、ディーゼル機関車っぽい気動車が生まれる理由はJRが労務問題の経緯から機関車を名乗らせたくなからではないかと書いた。JR東日本のGV197やE493も事情は似たようなものだろう。

 

https://ameblo.jp/kisarablog/entry-12310544987.html

 

逆に名鉄EL120は極力電車に寄せた設計なのに事業用電車でなく堂々と機関車を名乗っている。これは名鉄にはJRのような歴史的経緯がないからだろうがやっぱり「機関車」が好きな鉄道ファン的にも嬉しいのではないだろうか。(もちろん名鉄はファンサービスのためにEL120を走らせているわけではないが)さらにEL120型は古典電機と違い総括制御ができる(貨車にはジャンパ引き通し線を通す必要があるが)そうなるとGV197をホッパ車のGV196をプッシュプルするのと似たようなものだがそこで機関車を名乗らないか名乗るかの違いがあるのが会社のカラーの違いだと思う。

 

鉄道ジャーナルの2015年5月号によると名鉄が専用編成の気動車ではなく気動車を導入したかというとかというと貨車が安価に入手できるのであれば機関車にフレキシブルに貨車の種類や両数を使い分けることで工臨以外に新車輸送等多様な用途に使えるからだという。 これは牽引車とホッパ車をセットで開発し一つの編成の様に使うことを前提にしたJR東日本との違いだろう。ところで名鉄は将来貨車の老朽化をしたときにどうするつもりだろうか?他社の中古車両を購入するのか、新規に発注するのか。おそらく中古車両を買うだろうがホッパ車はGV196と同様の車両をトランシスから買うのかもしれない。

これからも平成生まれの機関車が本線で活躍し、昭和世代の古典的機関車も入換機でなら健在の名鉄に注目していきたい。