平成3年(1991年)3月
山陰本線普通客車列車運行状況
及び
4回目の山陰本線普通客車列車大幅削減
【修正:令和3年2月16日】
【修正 令和4年1月30日等】
1 はじめに(R4.1.30修正)
前回のブログでは、平成2年(1990年)3月ダイヤ改正に関して、園部電化が山陰本線豊岡~出雲市間の普通客車列車大幅削減につながった旨記載しました。
平成3年(1990年)3月ダイヤ改正にて、豊岡~出雲市間については、いわゆる「平成6年11月時点における山陰本線普通客車列車運行体系」と同じ運行体系になりましたが(客車の種類・編成や細かい発着時刻については違いがある)、浜田~下関・門司間の50系普通客車列車については大幅に削減されました。
今回は、平成3年3月ダイヤ改正について取り上げます。
2 平成3年3月ダイヤ改正後の山陰本線普通客車列車概要1(豊岡~出雲市間)
(1)一覧表(平成3年3月ダイヤ改正後 豊岡~出雲市間普通客車列車)
一覧表は次の通りです。(R4.1.20作成者名を記載した表に差し替え)
※急行だいせん、急行だいせんの快速区間、寝台特急出雲1~4号については記載省略
※平成2年3月ダイヤ改正にて豊岡~出雲市間の普通客車列車が大幅に削減されたところであるが、平成3年3月ダイヤ改正にて上記の体制となる。
※平成3年3月ダイヤ改正後は、平成6年12月ダイヤ改正まで上記の体制で運行される(細かい発着時刻等については、ダイヤ改正で変更される場合あり)(50系客車は平成4年6月~7月にすべて12系に変更)。
※浜田~下関・門司間の50系普通客車列車については、平成3年3月ダイヤ改正にて大幅に削減される。
※この一覧表は自分で作成しました。
※編成については、『季刊 旅と鉄道 郷愁の旅路 客車列車』(1992年冬の号)(鉄道ジャーナル社)を参考にしました。
(2)下り「豊岡~出雲市」間(H3.3ダイヤ改正後)(R4.1.30修正)
〇521レ
豊岡(5:22発)
米子(9:45着)
12系5両
〇423レ
鳥取(5:43発)
米子(7:56着)
12系6両
〇425レ
鳥取(17:22発)
米子(19:52着)
50系4両
〇421レ
米子(7:29発)
出雲市(8:58着)
50系6両
<始発駅、終着駅及び編成のみ記載>
<牽引機は、全てDD51(米)>
<急行だいせんの快速区間等:記載省略>
<425レの50系4両編成(H3.3.16)は、「オハフ50+オハ50+オハ50+オハフ50」、とのこと。オハ50はオハフ50になる場合もある、とのこと。(『鉄道ピクトリアル』(1992年4月号)P48等参照)>
※編成については、『季刊 旅と鉄道 郷愁の旅路 客車列車』(1992年冬の号)(鉄道ジャーナル社)を参考にしました。
(3)上り「出雲市~豊岡」間(H3.3ダイヤ改正後)(R4.1.30修正)
〇522レ
米子(17:29発)
豊岡(22:22着)
12系5両
〇3420レ
米子(5:44発)
鳥取(7:53着)
50系4両
(快速)
〇424レ
米子(16:26発)
鳥取(18:45着)
12系6両
〇422レ
出雲市(7:00発)
米子(8:24着)
50系6両
<始発駅、終着駅及び編成のみ記載>
<牽引機は、全てDD51(米)>
<急行だいせんの快速区間等:記載省略>
<420レの50系4両編成(H3.3.16)は、「オハフ50+オハ50+オハ50+オハフ50」、とのこと。オハ50はオハフ50になる場合もある、とのこと。(『鉄道ピクトリアル』(1992年4月号)P48等参照)>
※編成については、『季刊 旅と鉄道 郷愁の旅路 客車列車』(1992年冬の号)(鉄道ジャーナル社)を参考にしました。
(4)改めてまとめると
<豊岡~出雲市間普通客車列車(平成3年3月ダイヤ改正後)>
・豊岡~米子間1往復(下り1本、上り1本)
・鳥取~米子間2往復(下り2本、上り2本)
・米子~出雲市間1往復(下り1本、上り1本)
<急行だいせんの快速区間等:記載省略>
(5)参考(「平成6年11月時点における山陰本線普通客車列車運行体系」について)
上記(1)~(3)から、平成3年3月ダイヤ改正後の山陰本線豊岡~出雲市間の普通客車列車運行体系は、いわゆる「平成6年11月時点における山陰本線普通客車列車運行体系」と同じ運行体系となっています(客車の種類・編成や細かい発着時刻については違いがある)。詳細は次のブログをご参照ください。<R4.1.13修正>
<平成6年11月>
<参考>
3 平成3年3月ダイヤ改正後の山陰本線普通客車列車概要2(益田~下関・門司間)
平成3年3月ダイヤ改正において、浜田~下関・門司間の普通客車列車が大幅に削減されました。その内容は次の通り。
(1)下り「益田~下関」間(H3.3ダイヤ改正後)(R4.1.30修正)
①523レ
益田(5:54発)
長門市(7:45着)
50系5両
②821レ
長門市(5:30発)
下関(7:37着)
50系6両
③823レ
小串(7:09発)
下関(8:01着)
50系6両
④825レ
長門市(16:57発)
下関(18:58着)
50系4両
※始発駅、終着駅及び編成のみ記載
※牽引機は、全てDD51。
(2)上り「下関~益田」間(H3.3ダイヤ改正後)(R4.1.30修正)
①520レ
長門市(7:04発)
益田(9:04着)
50系5両
②820レ
下関(5:46発)
長門市(7:39着)
50系4両
③824レ
下関(17:21発)
長門市(19:15着)
50系6両
④826レ
下関(17:51発)
小串(18:34着)
50系6両
※始発駅、終着駅及び編成のみ記載
※牽引機は、全てDD51(米)
(3)その他
※上記の益田~下関間の50系普通客車列車は、平成4年3月ダイヤ改正で消滅しました。
※一覧表形式にまとめたものについては、後日別途投稿する予定です。
※(1)及び(2)に記載の編成については、『季刊 旅と鉄道 郷愁の旅路 客車列車』(1992年冬の号)(鉄道ジャーナル社)を参考にしました。
4 写真資料
①鳥取行き快速列車(3420レ、50系客車)と出雲市行き快速列車(3735レ、倉吉まで急行だいせん(705レ))が一緒に写っている写真
<引用>(takashihagimoto氏の作品)
※これは、takashihagimoto氏の作品で、takashihagimoto氏がInstagramに投稿された写真(使用については、Instagram内のメッセージ欄にて、同氏の了承を得ております)。
同氏のURLはhttps://www.instagram.com/p/BzVplxJnUXI/
※撮影日・撮影場所:1991年4月20日・米子駅2番ホーム、とのこと。
(ソロ鉄ブログ管理者 補足説明)
これは、米子駅2番ホームに停車中の出雲市行き快速列車(倉吉まで急行だいせん)の写真であるが、よく見ると、米子駅1番ホームに50系客車が停車している。この50系客車は、米子発鳥取行き快速列車(3420レ)である。
②余部鉄橋を渡る521レ(H3.3時点の編成)
<引用>(expressworld222氏(Expressわーるど氏)の作品)
※これは、expressworld222氏(Expressわーるど氏)の作品で、expressworld222氏(Expressわーるど氏)がInstagramに投稿された写真。(使用については、了解を得ております)
※同氏のURLは
https://www.instagram.com/p/CJiYuvRHPmA/
※これは、1993年4月2日に撮影、とのこと。
(ソロ鉄ブログ管理者 補足説明)
・これは、余部鉄橋を渡る12系普通客車列車。この12系客車の内容は、豊岡発米子行き12系普通客車列車(521レ)。
・521レの編成は、平成2年3月ダイヤ改正以降少なくとも平成6年12月改正まではこの編成になっている。詳しくは別途ブログを投稿予定。
この、521レの引用写真の編成に関しては、次のブログもご参照ください。
③山陰本線下関口の50系客車
<参考>
<引用>昭和54年(1979年)12月の50系客車6両編成
※ヤフオクで入手
<参考文献>
・『JR時刻表』(1991年3月号)(弘済出版社)
・『季刊 旅と鉄道 郷愁の旅路 客車列車』(1992年冬の号)(鉄道ジャーナル社)
・『鉄道ピクトリアル』(1992年4月号)
・『鉄道ジャーナル』(1993年3月号)(鉄道ジャーナル社)
・「世にも少ないアコモ格下げとアコモ格上げ両方を経験した車(小ネタ)」(kami-kitami氏のAmebaブログ)
・「わずか1年だけの華?一瞬だけキハ58系が大量増殖した福知山区」(kami-kitami氏のAmebaブログ)(2021年3月)
<参考 Pick>
※引用箇所の写真について、転載等禁止。
※カバーの写真については、上記引用写真を使用。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。