■あそぼーい!
熊本~大分を結ぶ豊肥本線
2016年の熊本地震で甚大な被害を受け、肥後大津~阿蘇駅間が不通になっていましたが、2020年8月に4年ぶりに復旧しました。
 
特急「あそぼーい!」も熊本~大分・別府間の全線で運転を再開しました。
熊本駅の発車案内の行先表示は「阿蘇・別府」行なのですね。
 

 
3番線から発車なのですが、長いホームのかなり八代寄りに入線。
このパノラマ型の先頭車が「あそぼーい!」のシンボルで、観光列車であることを主張しています。
 
 
「あそぼーい!」は先頭だけでなく、中間車両にも手抜きはありません。
全部で101匹いるといわれる(数えたことはありません)、犬のキャラクターくろちゃん(阿蘇駅の駅長です)がいろいろな表情を見せてくれます。
 
 
楽しげですね。
 
 
それでは車内に乗り込んでみましょう。
 
■パノラマシート
あそぼーい!」に乗るなら、是が非でも乗ってみたいのが、パノラマシート
暖簾をくぐり抜けた先にあります。
 
 
運転席は2階にあるので、こんな空間になります。
パノラマシートは最前部と最後部にあり、座席の回転ができません。
そのため、あらかじめ進行方向を確認しておく必要があります。
別府行の場合は1号車1AB・Dが最前列、熊本行の場合は4号車10A・CDが最前列になります。
座席表は公式HPでご確認ください。
 
 
またパノラマシートはネット予約ができないため、駅の窓口で購入しなくてはなりません。
3連休で一般席ですら取れないことが想定されましたが、10時打ちの神様が降臨しまして、最前列のプラチナチケットを手に入れました。
 
 
■出発進行!
それでは自席に着席して、出発の瞬間を楽しみます。
お見送りの方も結構な人数ですね。
 
 
しばらくは停車駅も多く、市街地を進んでいきます。
 
列車は肥後大津(ひごおおづ)に到着。
ここから先が、今年(2020年)8月に復旧したばかりの区間になります。
 
 
肥後大津から先は非電化区間になり、前面展望も美しくなります。
瀬田(せた)を通過し、山並みも近くなってきました。
 
駅構内が広く、かつての繁栄が偲ばれます。
 
 
列車はスイッチバックがある立野駅に向けて、ぐんぐんと登っていきます。
パノラマシートに座りながらにして、阿蘇の大自然を満喫できるなんて、贅沢な時間です!
 
 
■立野駅
列車はスイッチバックの駅で知られる立野(たての)に進入します。
日曜日のこの時間といえば「ななつ星in九州」と交換するので、2倍お得な感じです。
 
他の乗客はこのサプライズをご存じないようで、あちこちから歓声が上がっていました!
 
 
この立野駅周辺は、熊本地震の被害が最も大きかったエリア。
よくぞ復旧してくれました。
 
 
停車時間は4分間。
ななつ星in九州」とは、つかの間の出会いです。
 
 
ここで「あそぼーい!」は進行方向を変えてスイッチバックを進んでいきます。
 
続きは後編で。